大阪の税理士法人の法人税を脱税したなどとして、大阪地検特捜部は17日、大阪国税局OBで税理士の細名高司容疑者(61)=2件の脱税事件で起訴=と別の税理士ら4人を法人税法違反容疑で逮捕した、と発表した。特捜部は細名容疑者らの認否を明らかにしていない。 他の4人は、税理士の永田博子(61)=別の脱税事件で在宅起訴▽細名容疑者の弟で元税理士の細名哲夫(56)▽税理士の新免秀樹(53)▽税理士の葛城護(46)――の各容疑者。 特捜部によると、高司容疑者は大阪市浪速区の税理士法人「ナイスアシスト」を実質的に営み、4人は税理士法人に所属したり業務を委託されたりしていた。高司容疑者らは共謀し、2009年〜11年の税理士法人の売り上げを一部除外。法人所得を少なく見せかけて計約4千万円を脱税した疑いがある。また、高司容疑者は顧客だった7法人などに計約8600万円の脱税を指南した疑いもあるという。(阿部峻