庶民の魚、サンマ。ちょうど北海道東部ではことしの初物が水揚げされ、もうすぐスーパーの店頭にも並びそうです。しかし、ここ数年、サンマは不漁にあえぎ、去年の漁獲量は実に半世紀ぶりの水準に低迷しました。このところ中国など海外の漁船がサンマの漁獲を増やしていることもあって、日本は、先日の国際会議で新たな国際規制の導入を提案しましたが、中国などの意見との隔たりが埋まらず、導入は見送られました。なぜ、こうした事態に陥っているのでしょうか。そして、解決策はないのでしょうか。(経済部記者 楠谷遼) 7月10日、今シーズンのトップをきって北海道の釧路港にサンマが水揚げされました。しかし、水揚げ量は合わせて700キロと去年のおよそ3分の1。水揚げが少ない分、価格は高騰し、高いもので1キロあたり3万3000円と、これまでで最も高値となりました。 さらに11日に札幌市で行われたサンマの初競りでも、水揚げ量の少なさ