爆笑問題について少し考えてみた。 爆笑問題は、ビートたけしコンプレックスから脱却した、日本のお笑い界に数例しかいない地獄からの生還者である。 太田光氏は、たけし氏の著書のあとがきにて、自身を「ニセモノ」と定義した。 たけし氏のことを“ホンモノ”として対比させているのである。 自身をニセモノと定義し、仮説を立てるその論法に、私は表現者太田光の凄みを見た思いがした。 思えば、爆笑問題の漫才も「if」という「もしもの世界」で組み立てられている“仮説”の連続であり、そうなるとなるほど太田氏の言いたいことは全て嘘も本当もなく、真っ当に冗談でしかないことに気づかされたのである。 なんて潔いのだろう。 我々の世代は皆「たけし」になりたがった。そしていつしか“「たけし」がくしゃみをすれば皆が風邪をひく”という狂った状況になってしまってもいた。 爆笑問題にはそれをはねのける知恵があったようだ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く