楽天が初めて起債したドル建て債が人気化した。世界的な低金利環境下で、海外投資マネーを引き付け、起債翌日の流通市場で早くも債券価格が上昇した。 楽天が発行するのは償還期間5年の普通社債で発行条件は20日、米国債対比上乗せ金利(スプレッド)195bp、利率3.546%に決まった。当初提示された発行スプレッドが230bpだったが、発行額8億ドル(約870億円)に対して需要調査中の需要が一時39億ドル(4240億円)に達した。トレーダーによるとこれを反映し、起債翌日の流通市場ではさらに25bp低い170bpまで低下。複数の市場関係者によると22日には140bp程度まで下がった。 今回債はS&Pグローバル・レーティングから「BBB-」の格付けを取得。国内では発行体格付けとして格付投資情報センターが「A-」、日本格付研究所は「A」を付与しており、6月に総額800億円の円建て社債を起債。低金利下で280