主任講師 奈良 由美子 (放送大学准教授) 伊勢田 哲治 (京都大学大学院准教授) 講義概要 科学知(科学的手法によって獲得される客観的な知)と生活知(生活のなかに埋め込まれてきた経験的な知)とはこれまで別々に扱われることが多かった。むしろ、これらを切り離して論じることは、教える側と教えられる側、専門家と一般市民、生産者と消費者といった立場の分離がより明確になることで発展した近代・現代社会になじむものであった。しかし今日顕在化する様々な問題の解決には、異なる立場間の価値観・意見そして知のコミュニケーションが求められるようになってきている。この授業では、生活知と科学知の観点から、生活および生活者の課題を論究するものである。 授業の目標 人間は誰しも生活する主体(=生活者)である。本科目では、生活を主体的にデザインし構築するてがかりを受講者が得るための、知識の提供と検討能力の育成
ホンダは31日、島津製作所などと共同で、脳活動の変化を測定し、考えるだけでロボットを動かせる新技術を開発したと発表した。 頭皮上の電位変化を計測する脳波計(EEG)と、脳血流の変化を計測する近赤外光脳計測装置(NIRS)を世界で初めて併用した。 頭に装置を取り付け、「右手」「左手」など体の部位をイメージするだけで結果を受け取ったロボットがその部位を動かせる。 スイッチを押すなど手足を使った動作が不要になるため、ホンダは「より人に優しい製品開発への応用を目指したい」としている。
あるリンゴに関していささか憤慨している。いや、リンゴが悪いわけでもそれを育てた人に腹を立てているわけでもない。たまたま「奇跡のリンゴ」という話を聞き、どれどれと調べていくうちに嵐のような賛美の声を目の当たりにし、それを読んでるうに熱いものが腹の底からこみ上げてきたのである。 この、奇跡のリンゴなるものの存在を知ったのは、中村修二氏と先日話したことを基に、別の記事を書いている最中だった。聞いてしまったばっかりに、俄然そちらに注意が奪われてしまい、仕事が前に進まなくなってしまった。そんなことで今回は、「それはしばらく後にしたら?」というもう一人の自分の声に抗って、これをテーマにすることにした。というのも、「インチキまくら」とか「天然疑惑」とか、どうも最近この手の話が多いのである。だから、「あぁ、またその手の話ね、聞き飽きたわ」という方も少なからずいらっしゃると思う。それを無理にお引止めすること
5号館さんからTBをいただいた科学批評家の話題について少々。 もっともっとたくさんの科学批評家が必要だ 『批評とはなにか』ってことを考えていたら、なんだかちょうどいくつかの記事が目に留まったのでとりあえず紹介します。、 finalventさんが小林秀雄の批評論を紹介した 批評トハ 某イースト氏が自らの批評?について語った 批評について どちらも批評を「作品」として捉えていて、むろん表現には全て作品としての側面が(科学論文ですら!)あるわけですから、それ自体は結構なことだと思います。 ただイースト氏においては対象や正確さはどうでもいい、というところまでイってしまっているようで、まあエンタメ分野においてはありなのかもしれませんが、科学や社会をあつかう際にこれではもはや批評と呼ぶに値しないでしょう。 わたしなりに批評というものを定義するなら、「対象を文脈の中に位置づけること」だと考えます。 世の
10歳の少年が事故にあって救急病院に搬送されたものの、両親が熱心なエホバの証人であったため輸血を拒否し、最終的に少年が亡くなるという事件*1がかつてあった。十分に情報提供された成人が宗教上の理由で輸血を拒否する権利はあるし、また、子供がどのような医療を受けるかについては、原則として親権を持つものが選択・決定するというのもわかる。しかしながら、医学的にあるいは社会通念上、あまりにも常識から外れた決定を親が行った場合、社会が介入して子の生命を守るべきだ。今回、1歳の男児に対して輸血を拒否した両親の親権を一時停止することで輸血が行われた例が報道された。 ■即日審判で父母の親権停止 家裁、息子への治療拒否で(47NEWS) 東日本で2008年夏、消化管内の大量出血で重体となった1歳男児への輸血を拒んだ両親について、親権を一時的に停止するよう求めた児童相談所(児相)の保全処分請求を家庭裁判所がわずか
運動学習させました。この仮想生物が試行錯誤をして動き方を学習しました。この動画はマルチエージェント進化シミュレータのanlifeを開発していたときに作りました。2020/10/4 追記この後作ったゾンビを宮崎駿監督にみていただいたところが2016年にNHKで放送され一部話題になりました。2016年超会議での超人工生命の生放送企画を経て、ドワンゴにて新たな人工生命を開発することに→ リリース後半年でサービスクローズ人工生命を作る会社を立ち上げました→ https://attructure.com/
お知らせ † (09.02.28) バージョン0.9.5をリリース.ダウンロード. (09.02.07) Webページの内容を刷新. (09.01.29) 動作学習のアルゴリズムを改善.その結果の 動画をアップロード. ↑
« previous post | next post » Yesterday I had the opportunity for an eye-opening talk with a man who for 20 years has been the director of a world-renowned biochemistry and physiology research institute. His job frequently takes him to key labs in China and Japan, and he always has scores of Chinese, Japanese, and Korean staff scientists and postdocs working in his own labs. Here are some of the
2009年03月13日 1887年にも元素を擬人化した人がいるようです ↑ルーシー・ジェーン・ライダー・メイヤーさんという女性が書いた「本物の妖精たち(Real Fairy Folks.別名、Fairyland Of Chemistry)」という本で、双子の兄妹が伯父さんから化学を教わる話だそうです。 見難いですが羽と腹巻き(?)にClと書いてます。塩素分子ですね。電子を1つずつ共有してるので手も一本なんですが、ちょっと不気味。羽は揮発性を表現してるそうです。 これは水素分子。やっぱり腹巻きにHと書いてます。比較すると塩素がややブサイクなのはやっぱり匂いのせい? 塩素と水素がくっついて塩化水素。 NaCl。塩っすね。揮発しないので羽がありません。 水分子。いかにも水属性っぽい。召喚できそう。 空気の絵。窒素と酸素の比に注目。ちゃんと4:1になってます。本当は二酸化炭素もわずかにあるけど比率
人間は自然界を目的論で説明し、ランダムな現象に必然的因果関係を求め、進化論よりも創造論を信じる傾向があるらしいことをちょっと前に取り上げた。 ==>忘却からの帰還: やっぱり人間の心は創造論を信じるような実装になっている (2009/03/03) これのつづきとして、大人にみられる"科学への抵抗感"の要因についてのレビュー論文をとりあげる。 ==>Paul Bloom and Deena Skolnick Weisberg: "Review -- Childhood Origins of Adult Resistance to Science", Science 18 May 2007: Vol. 316. no. 5827, pp. 996 - 997, DOI: 10.1126/science.1133398> このBloom and Weisberg[2007]は、物理世界への直感的
We could soon discover a new kind of life on Earth – and if not we’ll make it (Image: Grant Faint/Photographer’s Choice/Getty) Part 1: Making new life Part 2: The search for shadow life Gallery: What might shadow life be like? WHEN the Nobel prizewinning physicist Richard Feynman died in 1988, his blackboard carried the inscription, “What I cannot create, I do not understand.” By that measure, bio
素敵な男子がそばにいてくれたら、きっと頑張れるはず!!――「アニメイトTV」を運営するフロンティアワークスはこのほど、元素記号をモチーフにした男子高校生キャラがユーザーの勉強をサポートするという企画「理系男子。」を始めた。 「理化学研究会」に所属するという設定の男子高校生4人が勉強を助けてくれるという趣旨。4人は「水の素 爆」「軽井 空也」「輝 銀次郎」「灰原 元気」と、元素記号にちなんだ名前だ。 それぞれのキャラが、化学、古文、歴史、生物の勉強に役立つという曲を歌ってくれるCD4枚を、6月~7月に発売する。曲名は「並べ!元素記号」(化学)、「鎖国DAYS」(歴史)、「迷いのヌクレオチド」(生物)などだ。 Webラジオの配信も予定している。公式サイトでは、会員登録(無料)すると4コマ漫画を読めるほか、恋や勉強の悩みなど、キャラに聞いてほしいことを投稿できる。 同社は「男子。」シリーズ第2弾
Beauty Science, Beauty Marketing. バイオな理系出身の化粧品マーケターが、美容や化粧品に関わるサイエンスやマーケティングと、それらにおけるコミュニケーションのことなどを中心に、日々感じたことを綴ります。
Natureに掲載が決まった論文については、論文を掲載した号が出版される当日まではマスコミ報道してはならないというルールは有名です。 このことから、Natureは自分のところに掲載される論文についての情報の発表を禁じていると信じている人が多いと思います。私もそうだと思っていました。それで、ブログを推薦しているNatureのEditorial記事「ブログはいいぞ It's good to blog」をざっと流し読みした時にも、科学者が自分の出した論文について、解説したり読者と議論したりするのにブログが良いというような一般的な話かと思い、あまり真面目に読んでいなかったのですが、さきほど全文を読んで、ちょっと驚きました。 なんと、Natureに掲載が決まった論文の内容について、出版前にブログで取り上げて解説したり、議論したりすることは禁止しないと宣言しているのです。 Editorial Natu
(2009年4月1日発行,日経サイエンス社,ISSN:0917-009X → 版元ページ) 特集〈進化する進化論:『種の起源』から150年〉が載っている日経サイエンスの最新号(2009年4月号)が届いた.まもなく書店にも並ぶでしょう.対談記事「世界を束ねる進化の系統樹」は pp. 82-87,監修(という役回りの)記事:H. A. オール「ゲノムから見た自然選択のパワー」は pp. 26-35.他にもおもしろい記事があり,詳細は日経サイエンスのサイトをごらん下さい.対談記事はゲラを十分にチェックしたはずなのに,“灯台下暗し”的にミスが二カ所も残っていた……. 【特集目次】 特集〈進化する進化論:『種の起源』から150年〉G. スティックス「進化論の150年」 20 H. A. オール「ゲノムから見た自然選択のパワー」 26 D. M. キングズレー「多様性の源:複雑な生物を生む力」 36
1968年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。メリーランド大学よりPh.D.(philosophy)取得。現在、名古屋大学大学院情報科学研究科助教授。科学哲学・倫理学専攻。社会認識論、科学と技術の倫理、メタ倫理学など、哲学と倫理学を架橋する逸材として注目を集めている。著書に『哲学思考トレーニング』(ちくま新書)、『疑似科学と科学の哲学』、『認識論を社会化する』(ともに名古屋大学出版会)など。 公式サイト:伊勢田哲治のウェブサイト ――伊勢田さんの著書や論文は、『哲学思考トレーニング』以外のものでも、白か黒かの正解ではなく、「よりマシな答え」に近づくための方法を論じたものが多いですよね。 たとえば、「科学と疑似科学の間に線は引けるか」という線引き問題について考察した『疑似科学と科学の哲学』でも、明確な線引きではなく、統計的な考え方による「程度」思考を取り入れることを提唱
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