任期満了に伴う堺市長選は29日投開票され、無所属現職の竹山修身氏(63)=自民支持、民主推薦=が、地域政党「大阪維新の会」公認の新人で元堺市議の西林克敏氏(43)を破り、再選を確実にした。最大の争点だった「大阪都」構想への堺市の参加の是非については「ノー」が突き付けられた形だ。維新の公認候補が政令市以上の首長選で敗れるのは初めて。 維新にとっては、党設立のきっかけとなった政策を地元大阪で否定されたことになり、日本維新の会の国政での影響力や、同党共同代表の橋下徹大阪市長の求心力低下につながるのは必至だ。また、来秋に予定される大阪市での住民投票にも影響が出るとみられる。 都構想による堺市の特別区への分割に反対する竹山氏は「堺は一つ。堺はなくさない」と主張。今年2月に早々に出馬を表明して以来、駅前での演説や市民向けのミニ集会などを重ね、支持拡大を図った。選挙戦では自民、民主両党に加え、共産党