昨年の祇園祭で八坂神社を出発するみこし3基=京都市東山区 日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭が、暴力団排除に向けて動き出した。みこしの担ぎ手に身元確認を求め、一連の行事に暴力団をかかわらせない「暴排宣言」を出す。主催者側は「歴史のある祇園祭が率先し、全国の祭りの手本になりたい」と話す。 祇園祭のみこしの仕切り役によると、毎年、みこしの担ぎ手の中に暴力団組員が数十人参加していたという。この仕切り役は昨年末、地元の組事務所へ出向き、今年から組員は受け入れないと通告。暴力団側も了承したという。「排除は時代の要請。やむを得ない」と話す。 7月1日に始まる祇園祭は、17日の山鉾(やまほこ)巡行がハイライト。30基以上の山鉾が巡行で道を清める「露払い」の後、みこし3基が八坂神社から四条寺町の御旅所(おたびしょ)へ向かう神幸祭(しんこうさい)があり、24日にはみこしが神社へ戻る還幸祭(かんこうさい)