【ソウル=稲田清英】韓国サムスングループは3日、李健熙(イ・ゴンヒ)会長(68)の長男で中核企業のサムスン電子副社長の李在鎔(イ・ジェヨン)氏(42)が、同社の社長兼最高執行責任者(COO)に昇進すると発表した。 サムスンの創業者は、李健熙氏の父の故・李秉チョル(チョルは吉を並べる)(イ・ビョンチョル)元会長で、李健熙氏は2代目。創業家出身ではない崔志成(チェ・ジソン)・社長兼最高経営責任者(CEO)は副会長に昇進し、引き続きCEOとして経営にあたるものの、今回の李在鎔氏の社長昇進は、世界的なグローバル企業に成長する中でも、創業家による3代世襲への移行作業が確実に進んでいることを裏付ける。 サムスンは、グループ経営権の世襲をめぐる不正資金事件で起訴されて2008年に辞任した李健熙氏が、韓国政府の特赦を受けて今年3月に会長に復帰。昨年末に副社長に就任した李在鎔氏に、CEOの補佐役として経