印刷 「西方指南抄」の第5巻に挟まっていた紙片に記された親鸞直筆と見られる文字=高田本山専修寺提供「西方指南抄」の第4巻に挟まっていた親鸞直筆と見られる文字が記された紙片=高田本山専修寺提供 津市の高田本山専修寺(常磐井鸞猷=ときわい・らんゆう=法主)は10日、親鸞直筆とみられる文字が記された2枚の紙片が見つかったと発表した。同寺が所有する親鸞直筆による6巻本の国宝「西方指南抄」の、第4巻と第5巻に挟まっていたという。 第4巻には縦10.5センチ、横3.9センチの紙片に、弟子の名前の「釋覺信」と書かれたものが挟まっていた。また、第5巻に挟まっていた紙片は、やや大きめの縦26.3センチ、横16.2センチ。「西方指南抄」と、弟子名と推測される「釋正證」の文字が記されていた。 専修寺によると、これらの紙片はブックカバーとして使われていたとみられる。西方指南抄は今年5月から、宝永5年(170