中沢新一氏(宗教学者)×釈徹宗氏(僧侶)×平松邦夫氏(大阪市長)「アースダイバーで読み解く東京・大阪」 第1回なぜ大阪の街が今のような姿になったのか 古代と現代の大阪の地図を手に歩き、街の成り立ちを根源から探る「大阪アースダイバー」を『週刊現代』で連載中の宗教学者、中沢新一氏。宗教・文化史に精通する僧侶であり、中沢氏の大阪歩きの水先案内人を務める釈徹宗氏。そして、大阪市長の平松邦夫氏。今年2月8日、3人は東京に集まり、「アースダイバーで読み解く東京・大阪」というテーマで語り合った。東京と大阪の本質的違いとは何か。今、大阪で起こりつつある変化の根底に何があるのか。その変化は果たしてどこへ向かおうとしているのか。 このほぼ1ヵ月後、東日本大震災が発生。日本のありようが問われる中、東京一極集中の問題や首都機能分散も再び論じられ始めた。大阪では、「大阪都構想」を掲げる橋下徹知事が市長選への鞍替え出