[ベイルート 22日 ロイター] 内戦状態が続いていたリビア情勢は22日、反体制派の首都トリポリ進攻で、41年に及んだカダフィ独裁政権が事実上の崩壊に追い込まれた。アラブ世界に広がる民衆革命のうねりは新たな「春」を生み、独裁体制が無敵ではないことをあらためて証明した。 8月22日、リビアのカダフィ大佐(左)による独裁政権は、反体制派の首都進攻で事実上の崩壊に追い込まれた。アラブ世界に広がる民衆革命のうねりは、独裁体制が無敵ではないことをあらためて証明した。写真右はアサド大統領。ダマスカスで2008年3月撮影(2011年 ロイター/Majed Jaber) カダフィ大佐の写真などを踏みつけながら、反体制派がトリポリ市内になだれ込む様子を映した映像は、同様の反政府デモに直面しているシリアやイエメンなど、他のアラブ国家の指導者たちにも動揺を与えるとみられている。 民主化を求める「アラブの春」では