印刷 禁煙や節酒、減塩など、がん予防に効果があるとされる五つの良い生活習慣を二つ以上取り入れるとがんになる危険が減り、五つすべてだとほぼ半減することが、国立がん研究センター予防研究部の笹月静室長らのチームの調査でわかった。米医学誌プリベンティブ・メディシン2月号に論文を発表した。 チームは岩手県や大阪府、新潟県、長崎県などに住む45〜74歳の男女約8万人に(1)禁煙(2)節酒(3)減塩(4)適度の運動(5)適切な体重の維持という五つの良い生活習慣を取り入れているかを聞いたうえで約10年間、経過を観察。がんの発生を調べた。 良い習慣を全く取り入れていないか、一つだけ取り入れているグループのがんになる頻度を100とすると、男性では二つの人は約86、三つの人は約72と、約14ポイントずつ危険が減った。女性では良い習慣一つにつき約9ポイントずつ減った。 購読されている方は、続きをご覧いただけ