ケン・ローチ監督がイラク戦争の闇を描いた映画『ルート・アイリッシュ』が、3月31日から東京の銀座テアトルシネマほか全国で公開される。 『第59回カンヌ国際映画祭』でパルム・ドールを獲得した『麦の穂をゆらす風』や、元サッカー選手のエリック・カントナが出演して話題を呼んだ『エリックを探して』などで知られるローチ監督。同作では、イラク戦争で謎の最期を遂げた幼馴染の死の真相を探る男の物語を軸に、戦争の背後でうごめく軍事ビジネスの深い闇を、スリリングな謎解きも交えて描き出している。 なお、作中で重要な意味をもつ「ルート・アイリッシュ」とは、イラクのバグダッド空港と米軍管轄区域を結ぶ12キロに及ぶ実在の道路のことで、2003年の米軍によるイラク侵攻以降はテロ攻撃の第一目標とされる「世界一危険な道路」として知られていた。 頑強な肉体と繊細な心を持つ主人公・ファーガス役を映画初出演のマーク・ウォーマックが