現在の一斉巡行で後祭列の始まりを知らせるのぼり。来年、後祭が復活すれば見られなくなる(17日午前10時58分、四条通で)=大西健次撮影 祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行が、半世紀ぶりの節目を迎えている。17日の巡行で、いつものように古都に熱気を運んだ町衆たちはおのおの、1965年まで行われた後祭(あとのまつり)復活への期待を胸に、都大路を進んだ。来年、祭りを「本来の姿」に戻そうという試みは活気を増している。だが同時に、乗り越えるべき課題も少なくない。(鷲尾有司、磯江祐介) 現在の巡行は、先祭(さきのまつり)に相当する山鉾23基に「後祭巡行列」ののぼりが続き、後祭にあたる9基が練る。最後尾を進むのは、2014年の巡行復帰に向け再建中の大船鉾(おおふねほこ)に代わり、ご神体・神功(じんぐう)皇后の面を納めた木箱を担ぐ「唐櫃(からびつ)巡行」だ。 祇園祭山鉾連合会による後祭復活の計画は、大船鉾再興の