お客様からいただいた質問をもとに、今回は、SSR(ソリッドステートリレー)のゼロクロスについて動作やメリットをご紹介していきます。同じような疑問をお抱えの方は、問題解決にぜひお役立てください。 質問:SSRには、ゼロクロスタイプと非ゼロクロスタイプがありますが、どう違うのですか?答え:ゼロクロスタイプは、負荷電圧がゼロボルト付近の時点でONの動作を行います。このためスイッチング時(ON動作をした時点のことです)にノイズ発生が少ないなどのメリットがあります。一方、非ゼロクロスタイプは、負荷電圧がゼロボルト付近かどうかとは関係なくONの動作を行いますので、動作時間が短く、位相制御が必要な場合に使用されます。 SSRはリレーなので、入出力間はフォトトライアックカプラなどで絶縁されています。 ゼロクロスタイプのSSRは、内蔵されているゼロクロス回路により、交流のゼロボルト付近でない地点で入力信号が
フォトカプラと光MOS FETとは、ともに光を使って、電気的には絶縁しながら信号を伝える素子です。しかし、その違いはちょっとわかりにくい面があります。 ここでは、その違いについて解説をします。 構造の違い 次の図は、左がフォトカプラ、右が光MOS FETの原理構造図です。 左図のように、フォトカプラは単純に発光ダイオード(LED)が光って、フォトトランジスタを照らし、その光でフォトトランジスタのコレクタ-ベース間に「光電流」が流れます。 したがって、LEDの光がなければフォトトランジスタはOFF、LEDが強く光ればフォトトランジスタはコレクタ-ベース間に大きな「光電流」が流れ、ON状態になります。 この時、コレクタ-ベース間が単純に短絡状態になった時とは異なり、コレクタ-エミッタ間電圧が、通常のトランジスタのベース-エミッタ間順方向電圧よりも低くなっても「光電流」が流れ、導通します。 一方
VVVF制御の話をするうえで、 よく話題に上がるのが、 「GTO」と「IGBT」という言葉です。 この「GTO」やら「IGBT」って、なんのことでしょう? 前回の「電車の制御方式 VVVF制御方式」では、 スイッチングを行って電流を切ったり入れたりする部分を ただのスイッチで表していましたが、 その「スイッチ」として機能するのが「GTO」や「IGBT」と呼ばれる「素子」です。 では、これら「GTO」「IGBT」とは何物でしょうか? これは、ともに「半導体素子」と呼ばれるものです。 決して三菱自動車が発売していたスポーツカーではありません。 V6ツインターボで4WDに4WS、前後可変スポイラー付けてた無茶苦茶なマシン。 こういうバブリーなマシン、けっこう好きです。 閑話休題。 半導体素子(半導体)については、こちらの項を参照してください。 さて、そのGTO・IGBTとはどんなものなのでしょう
サイリスタをご存知でしょうか。 あまり聞きなれないかもしれませんが、パワー半導体の分野において、ダイオードやトランジスタに次いで存在感のある電子部品です。 とりわけ大電流下のスイッチング素子として活躍しており、自動車や鉄道などの輸送機器から送配電装置までと、様々な分野での電力制御回路として活躍してきました。 この記事では、そんなサイリスタの原理・仕組み、用途や特性について解説いたします。 併せてサイリスタの利便性をより高めたトライアックについてもご紹介いたしますので、パワー半導体を支える要をこの機会にぜひ覚えてくださいね。 1. サイリスタとは? サイリスタは「ダイオードにゲート端子をつけたもの」「トランジスタの接合面を増やしたもの」など様々な呼ばれ方をされますが、簡単に言うと直流(DC)、交流(AC)機器をスイッチングして電流制御を行う電子部品です。 ダイオードともトランジスタとも異なる
お疲れ様です。 桜庭裕介です。 今日は「機械科目」の中でも敬遠されがちな「パワーエレクトロニクス」の分野を解説していきます。 サイリスタ、GTO、IGBTの違いから学ぶ 本記事では各素子の説明もするが、その前に「特徴の違い」から解説する。 ネットで検索すると、それぞれの素子の説明は大量に出てくるが、その違いについてはまとまった資料がなかった。今回紹介する素子の特徴は正直理解しづらいし、何が何だか分からなくなるのだが、覚えやすい方法がある。 「歴史を追う」という方法だ。 ちょっとした工夫だが、順を追って覚えることでそれぞれの素子の特徴が覚えやすくなるのでオススメだ。 仕事上でも、私生活においても活用する機会があるので、この記事でまとめあげておくことにした。 先日配信した記事の補足にもなる。 strategy.macodenken.com 素子の特徴の違い この記事で紹介する素子「サイリスタ」
NTCサーミスタによる突入電流を制限する方法に代わる手法を紹介する。電源ラインに挿入した抵抗を切り替え制御することにより、突入電流を制限するというものだ。 負荷に200W以上もの電力を供給する電源回路には、突入電流を制限する機能が必要となる。この機能がない場合、突入電流は数百アンペアにも達し、入力ラインの整流器の故障、ヒューズや入力フィルタ用インダクタの溶断、あるいは力率改善(PFC:power factor correction)フィルタ用のコンデンサの破損などを引き起こす。 突入電流の制限方法としては、NTCサーミスタ(負の温度係数を持つサーミスタ)を入力ラインに挿入するという簡単な方法がある。この種のサーミスタは温度が下がると抵抗値が大きくなり、温度が上がると抵抗値が小さくなる。電源の投入時には高抵抗なので突入電流が制限され、しばらく時間がたつと、電流によって温度が上昇して抵抗値が下
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "水銀整流器" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2019年1月) 1つの陰極に対し1 - 6n個の陽極を封入し、複数陽極では多相半波整流を行う。封止構造の他、大型のものは水銀拡散ポンプと回転ポンプを使う2段真空ポンプ方式で動作した。逆弧事故が起こりやすく、温度、真空度、エイジングなど微妙な管理を要した。陰極が液体のため、鉄道車両向けの車載用としては走行振動でアークが不安定になりやすかった。 ゲート電極付きのものは、位相制御による電圧調整や逆接続で回生電力を交流側に送り返すことができる。ガラス封止の多陽極式水銀整流器は、その
ゲート回路を構成する素子 上図にサイリスタのゲート回路を示します。ゲート回路はゲート直列ダイオード\(D_{GS}\)、ゲート並列ダイオード\(D_{GP}\)、ゲート直列抵抗\(R_{GS}\)、ゲート並列抵抗\(R_{GP}\)、ゲート並列コンデンサ\(C_{GP}\)で構成されています。 各素子の役割は以下のようになっています。 ゲート直列ダイオード\(D_{GS}\)流れる電流の方向を確定させるために接続します。ON/OFFの速度が早いため、ファストリカバリーダイオードを用います。 ゲート並列ダイオード\(D_{GP}\)ゲートに逆電圧がかかるのを防止するダイオードです。このダイオードにもファストリカバリーダイオードを用います。 ゲート直列抵抗\(R_{GS}\)ゲート電流を制限する抵抗です。この抵抗の設計方法(素子値と定格電力)については、この記事の後半で説明します。 ゲート並列
ICやマイコンは、過電圧(サージ電圧など)や静電気放電(ESD)等から保護する必要があります。 保護方法の1つにダイオードを使用したクランプ回路をICやマイコンの入力端子に接続する方法があります。 今回はそのクランプ回路について説明します。 ダイオードを使用したクランプ回路は2つのダイオード(D1,D2)と、抵抗Rで構成されています。 2つのダイオードでICやマイコン等の入力端子に接続される信号線を挟みます。また、抵抗Rは『入力部』と『ダイオード(D1,D2)と信号線との接続端子A』の間に接続します。 回路動作は後ほど説明しますが、ダイオードD1は入力端子の電圧を電源電圧VCCにクランプするダイオード、ダイオードD2は入力端子の電圧をグラウンド(GND)にクランプするダイオードとなっています。 クランプ回路によって、入力部に過電圧が印可された場合でも入力端子の電圧を『GND(0V)~電源電
ハンドル:エアーバリアブル 電子工作、パソコン、旅行など自分の趣味の日記です。 たまにニュースや面白い動画の紹介も行っております。 有効な情報はホームページで取り扱っておりますので是非ご覧ください。 気が向いたらコメントします。 【警告】 ブログ内容で製作・改造・分解記事について、研究や学術の目的のために公開しているものです。十分な電気工作の知識を学習の上、全て自己責任で行ってください。 【注意】 コメント投稿された場合、書き込まれたかをご確認下さい。一時的なスパム対策でURLが含まれているコメントが投稿できない場合があります。その場合はttp:// などのh抜きでお願いします。 その他、サイトポリシーをご覧下さい。
そもそもフォワードコンバータって何?絶縁型のスイッチングレギュレータです。 回路構成はこんな感じです。 非絶縁の降圧スイッチングレギュレータ(チョッパー型ですかね?)を絶縁型にしたみたいな回路ですね。 動作モードもM1のON/OFFのみです。ONのときはD1から電流が出力に流れて、OFFのときはD2から電流が出力に流れて~っと非絶縁降圧スイッチングレギュレータと同様の動きをします。 ほぼ降圧にしか使われません。 用途としてはAC/DCコンバータなどに使用されるそうです。知らんけど。(^^) 電力容量としてはフライバックより大きくてハーフブリッジ、プッシュプル、フルブリッジよりは小さいみたいなイメージでいます。(適当^^) 仕様と回路パラメータコンセントに差して使うことを想定しており、以下の仕様としました。
DC-DCコンバーターの効率の計算:DC-DCコンバーター活用講座(17) データシートの理解(3)(2/4 ページ) 入力電流 入力電圧は2つの成分から構成されています。1つはDC成分(標準入力電流)で、もう1つはAC成分(バックリップル電流)です。 入力電流のDC成分は、さらに、負荷による入力電流とバイアス電流という2つの成分から構成されています。バイアス電流は負荷を取り外すだけで調べることができます。バイアス電流は、一般的に、無負荷時静止電流(IQ)またはハウスキーピング電流とも呼ばれます。この電流の発生原因は、出力電流が流れていないにもかかわらず、さまざまなスイッチング損失や寄生損失のためにコンバーターが発振して電力を消費し続けることと、内部電圧レギュレーターや電圧レファレンス回路が動作し続けることです。バイアス電流は入力電圧と周囲温度に依存するため、IQは通常、VIN,NOM、室
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