情報教育という新しい格差の現実(3)〜競争原理が「成果」「有利」の視点を生む 黙して語らずの教育現場 困ったことに、いま教師から話を聞くのは、かなり厄介である。もともと、教育現場について語ることには消極的だったところに加え、連日のように「いじめ問題」や「履修単位不足問題」などが報道されることもあって、外部からの質問には拒絶に近い反応しかかえってこない。 たしかに、これだけマスコミから集中砲火を浴びつづけているなか、「(情報の実習で)はじめのうちは、コピー&ペースト禁止は、どうしてですか?」と聞かれても、答えにくいという事情は理解できなくもない。しかし、頑なすぎるまでの閉鎖的な姿勢には、どことなく教育現場ならではの特殊性があるような気がしてならない。 なにしろ「コピー&ペースト禁止」が、「キーボード入力を身につけるという目標」を達成するためらしく、どこの高校でも普遍的に「禁止している