Docker Machine、Docker Swarm、Docker Composeの3つの機能を組み合わせることで、Dockerの環境がない状態から、Docker環境を構築し、分散アプリケーションのための動的なクラスタを構成し、そこへアプリケーションをデプロイすることがすべてコマンドと構成ファイルによって実行できるようになります。 これによって分散アプリケーションが簡単にクラスタ環境ごとポータブルになり、かつ動的な構成と運用が容易になると説明されています。
マイクロソフトは、C++でいかにしてMicrosoft Officeのクロスプラットフォームを実現したのか マイクロソフトはOfficeソフトウェアのマルチプラットフォーム展開を進め、Windows版、Macintosh版だけでなくWebから使えるOffice Onlineに加え、iPad版、Android版も公開を始めました。 Officeのような大規模なアプリケーションのマルチプラットフォームへの移植は、どのようにして行われているのか。9月に米国で開催されたC++言語のイベント「CppCon 2014」で行われた同社の講演「How Microsoft Uses C++ to Deliver Office (and More) Across iOS, Android, Windows, and Mac, Part I 」がYouTubeで公開されています。 Officeのコア部分はC++
マイクロソフト、Linux版の.NETをDocker上でデモ。Visual Studioからリモートデバッグ可能 マイクロソフトは先週開催した同社のイベントConnect();で、.NETコアランタイムと.NET server frameworkのオープンソース化、およびLinux版とMacOS X版オフィシャルディストリビューションのリリースを発表しました。 [速報]マイクロソフト、サーバサイドの「.NET Core Rutime」と「.NET Framework」のオープンソース化を発表。C#コンパイラやASP.NETなど [速報]マイクロソフト、「.NET server framework」のLinuxとMacOS X用オフィシャルディストリビューションを発表。.NETアプリケーションのビルド、実行が可能に これにあわせて同社は、Linux上のDockerコンテナの上でC#で記述され
昨日、マイクロソフトがDockerと提携し、次期Windows ServerでDockerを採用すると発表したニュースは大きな反響がありました。 DockerはすでにAmazonクラウド、Google Cloud Platform、Microsoft Azureといった主要なクラウドでサポートされており、Red HatやCoreOSなどがDocker専用のOSの開発に取り組むなど、いまクラウドでもっとも注目されているテクノロジーの1つです。 そのDockerをWindowsが採用するとは一体どういうことなのでしょうか。ここでは推測を交えた解説をしたいと思います。 Docker Engineの3つの特長 Dockerは、Linux OSにコンテナ機能を提供する「Docker Engine」と、Dockerイメージを共有できる「Docker Hub」の2つから構成されています。ここではWind
米マイクロソフトはDocker社と提携し、次期Windows ServerでDockerをサポート。Microsoft AzureでもDockerをサポートするとともに、Docker Hubとの統合も行うと発表しました。 同社のエンタープライズおよびクラウド部門の責任者であるスコット・ガスリー氏が自身のブログ「Docker and Microsoft: Integrating Docker with Windows Server and Microsoft Azure」で明らかにしています。 DockerのWindowsイメージに対応 ガスリー氏のブログによると、Windows ServerとMicrosoft AzureによるDocker対応は以下の通り。 (1)マイクロソフトはDocker Engineを次期Windows Serverに統合。次期Windows Serverにコンテナ
Google Cloud Platform担当のシニアスタッフソフトウェアエンジニア Joe Beda氏が先週公開したスライド「Containers At Scale」は、「Everything at Google runs in a container」(Googleでは全部をコンテナで実行している)と説明するページがあります。Everythingがわざわざ太字で強調されています。 つまり私たちが利用するGoogleのすべてのサービスも、Googleの社内で使われているツールもすべて、すでにGoogleではDockerのようなコンテナ型仮想化技術の上で実行されているということのようです。 「We start over 2billion containers per week.」(私たちは毎週20億個以上のコンテナを起動している)とも書いてあり、Google内部ではすさまじい数のコンテナが
AWS Elastic BeanstalkがDockerをサポート、新しい形態のPaaSへ。事実上どんな言語でも使え、手元の開発環境をそのままPaaSへデプロイできる コンテナ型仮想化を実現する技術「Docker」が、PaaSの新しい形態を生み出そうとしています。 いわゆる従来のPaaS(Platform as a Service)は、使えるプログラミング言語がPaaSによって決められています。例えばHerokuならRubyやPython、Node.js、Javaなど(記事末追記参照)、Google App EngineならPythonやGo、Java、PHPなどです。 しかし、あらかじめPaaS側に実行環境があることで開発者は手軽にプログラムをクラウドで実行でき、クラウドが負荷などに応じてスケーラブルな運用をしてくれます。ここにPaaSの大きなメリットがあります。 一方でPaaS側の実行
Immutable Infrastructureはアプリケーションのアーキテクチャを変えていく、伊藤直也氏(前編) 仮想化やクラウドを基盤とした新しいインフラの考え方である「Immutable Infrastructure」が注目されています。3月25日、このImmutable Infrastructureをテーマに渋谷のDeNAオフィス大会議室で開催された勉強会「Immutable Infrastructure Conference #1」は、150人の定員に400人以上が申し込む人気ぶりでした。 これまでのImmutable Infrastructureに関する議論はおもにデプロイなど運用とインフラ周りの話題が中心でしたが、最初のセッションで登壇した伊藤直也氏は、Immutable Infrastructureが結果的にアプリケーションアーキテクチャにも大きな影響を与えるため、アプリケ
Gitクライアントの「SourceTree for Windows」、日本語化された最新版が無償公開、アトラシアン アトラシアンが提供している無償のGitクライアント「SourceTree for Windows」がバージョン1.4となり、無償公開されました。そしてこのバージョンからWindows版も日本語化されたことが、同社エバンジェリスト 長沢智治氏のブログ「Re:WorkStyle」にポストされたエントリ「SourceTree for Windows 1.4 日本語版が公開に」で発表されました。 これまでSoruceTreeのMacOS版は日本語化されていましたが、Windows版は英語版のままでした。同社は「SourceTree for Windows 翻訳にご協力ください!」と昨年から協力を呼びかけており、今回のバージョン1.4からその成果が反映された形です。 SourceTre
Excel方眼紙(ほうがんし)からWebアプリを生成する「Forguncy」(フォーガンシー)、グレープシティが発表。現場の担当者が業務アプリを作る、というトレンドは来るか? Excelのセルを方眼紙のように使ってレイアウトされた画面をWebアプリケーションのフォームに変換することで、プログラミングをしなくとも業務アプリケーションが生成できる「Forguncy」(フォーガンシー)をグレープシティが発表しました。 国内の企業の多くで、帳票のレイアウトをExcel上で緻密に行った結果、まるで方眼紙のように細かいセルの上に結合や罫線のテクニックを駆使して作られたワークシートできあがってしまうことがあります。それらは揶揄の意味も込めて「Excel方眼紙」と呼ばれることがあります。 あとは入力フィールドとデータベースのフィールドを対応づければ、Webブラウザから入力でき、集計などが行える業務アプリケ
アプリケーションの画面に対してボタンを押したり入力を行い、正しい結果や答えが返ってくるか? ユーザーインターフェイスを含むテストコードの開発は一般に手間がかかり面倒であり、テスト用のライブラリやフレームワークが欠かせません。 Googleは、Android用のUIテスト自動化のためのフレームワーク「Espresso」をテクノロジープレビューとして公開しました。 Espresso - android-test-kit - a fun little Android UI test API - Testing Tools For Android - Google Project Hosting EspressoはこれまでGoogle社内で、Google DriveやGoogle Maps、Google+など30種類のアプリケーションのテスト自動化に使われてきました。 特徴は、軽量でシンプルな記述
負債とは要するに借金のことですが、システム開発においても技術的な借金、つまり「技術的負債」(Technical debt)がある、という表現がしばしば使われます。お金の借金をすると利子を払い続けなければならないのと同じように、技術的負債を抱えると、そのツケを払い続けなければならなくなる、という比喩です。 「技術的負債」という表現は、WikiWikiの発明者で著名なプログラマとして知られるウォード・カニンガム氏が1992年に使ったのが原典とされています。しばしば目にするこの「技術的負債」というのはどういうものなのでしょうか? 調べてみました。 カニンガム氏とファウラー氏による「技術的負債」 カニンガム氏が「技術的負債」という表現をはじめて使ったのは、1992年に行われたACM主催のイベント「OOPSLA '92 」(Object-Oriented Programming, Systems,
「Vagrant」は仮想環境をプログラミングするツール。同一環境をどこにでも、いくつでもすぐに作成可能。Vagrant meetup 2013 「Vagrant」(ベイグラント、ベーグラント)は、仮想環境をプログラミングするツール、と言えます。一般にWebアプリケーションの開発、テスト、本番運用などのための環境を用意するには、仮想マシンを起動し、OS、WebサーバやPHP、Rubyなどをインストールし、ChefやPuppetなどでアプリケーションをデプロイするといった操作が必要でした。 毎回操作してこれらの環境を作るのは面倒ですしミスをする可能性もあります。かといってあらかじめ仮想マシンとしてまるごと用意しておくと、少しでも環境が変わるたびに仮想マシンを最初から作り直す手間がかかりますし、配布も面倒です。 Vagrantはこうした問題を、仮想マシンのテンプレートとそれを構成するためのコンフ
基幹システムをクラウドへあげるのは簡単ではなかった。ノーチラス・テクノロジーズがクラウドの現実を語る(前編) 基幹システムをクラウドで実現する。その過程でどのような技術を用い、どのような苦労があったのか。小売り流通業である西鉄ストアの基幹システムをAmazonクラウド(以下、AWS:Amazon Web Services)の上で実現したノーチラス・テクノロジーズが、その詳細について紹介したセミナーを5月15日、アマゾンジャパン本社のセミナールームで開催しました。 大規模システム開発の現状、Hadoopの可能性、クラウドのメリットとデメリットなど、参考にすべき多くの内容が語られたセミナーでした。この記事ではその概要を紹介します。 止まってはいけない基幹システムをクラウドへ ノーチラス・テクノロジーズ 代表取締役社長 神林飛志氏(写真中央)。 西鉄ストア様の本部基幹システムをクラウドへ移行する
JavaScriptのプログラミングスタイルはどうあるべきか? 重鎮Douglas Crockford氏が脳の働きとの関係を語る(前編)。QCon Tokyo 2013 4月23日に都内で開催されたエンジニア向けのイベント「QCon Tokyo 2013」。基調講演に登壇したのは、JavaScriptの重鎮であるDouglas Crockford氏。「プログラミング・スタイルと私たちの脳」という大胆なタイトルで、JavaScriptプログラミングにおいてバグをどう減らしていくのかについて解説しています。 基調講演の内容をダイジェストで紹介しましょう。 プログラミング・スタイルと私たちの脳 PayPalのDouglas Crockford氏。 プログラミングスタイルはプログラムの一部ですが、コンパイラからは無視されます。だからある人はプログラミングスタイルが重要ではないと考えていますが、しか
JavaScriptのサブセットとして静的型付け言語を定義し、事前コンパイルを可能にすることでJavaScriptの実行速度を劇的に改善しようというasm.jsの概要を、1つ前の記事で調べました。 まだasm.jsの情報は少ないのですが、その中でも分かりやすくまとまった記事がDevon Govett氏のブログBADASS JAVASCRIPTのエントリ「asm.js: A Low Level, Highly Optimizable Subset of JavaScript for Compilers」です。 Govett氏に翻訳の許可を得たので、翻訳記事として掲載します。 asm.js: A Low Level, Highly Optimizable Subset of JavaScript for Compilers MozillaのDavid Herman、Luke Wagnerそして
自動改札機の運賃計算プログラムはいかにデバッグされているのか? 10の40乗という運賃パターンのテスト方法を開発者が解説(後編) 9月12日から14日のあいだ、東洋大学 白山キャンパスで開催された日本科学技術連盟主催の「ソフトウェア品質シンポジウム 2012」。オムロンソーシアルソリューションズ 幡山五郎氏の講演「自動改札機ソフトウェアの品質向上の取り組み 厳密な仕様、もらさないテストを目指して」。この記事では、そのダイジェストを紹介しています。 本記事は、前編、中編、後編の3部構成です。お読みのページは後編です。 大規模なテストをどうやって実行しているか 続いて、大規模なテストについて。 1000万件のテストパターンを作っても、それぞれのテスト結果の正解を人手で作っていたら追いつきません。なので、別々に運賃計算ソフトウェアを作って、その答えを突き合わせてチェックしよう、という話です。 例
サービス障害を起こさないために、障害を起こし続ける。逆転の発想のツールChaos Monkeyを、Netflixがオープンソースで公開 米国でビデオオンデマンドサービスを提供しているNetflixは、Amazonクラウド上でわざとシステム障害を起こすためのツール、Chaos Monkeyをオープンソースで公開しました。 Chaos MonkeyはAmazonクラウド上で使うツール。Amazonクラウド上のインスタンスをランダムに落としまくることで、サービスに対して仮想的な障害を引き起こしてくれます。 NetflixはこのChaos Monkeyを実環境で使うことで、本物の障害が起きたとしてもサービスが継続できることをテストし続けてきました。Netflixのブログ「Chaos Monkey released into the wild」から引用します。 There are many fail
JavaScriptでの大規模アプリケーション開発を支援する「JavaScript MVCフレームワーク」がいくつも登場し、注目され始めています。7月11日に開催された「第31回 HTML5とか勉強会」では、このJavaScript MVCフレームワークがテーマとなり、主なフレームワークの紹介と座談会が行われました。 それぞれのフレームワークがどんな特徴を持ち、何に向いているのか。非常に勉強になる内容でしたので、この記事では座談会の内容を紹介したいと思います。 座談会に登壇したのは以下の方々です。 Backbone.js 清水大輔氏(NHN Japan) Spine 村田賢一郎氏(Acroquest Technology) Ember.js 斉藤祐也氏(サイバーエージェント) AngularJS 北村英志氏(グーグル) 司会はPublickey新野が務めました。 JavaScript MV
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