生物の設計図といえる遺伝子情報を操作する「ゲノム編集」技術。スイスのノバルティス、米ファイザーなど製薬各社が治療応用の研究を進める一方、日本では医療現場での活用が進まない。日本経済新聞社の調査では、ゲノム編集を活用する国内製薬大手は7社にとどまった。普及が進まぬ理由は何なのだろうか。創薬や患者の治療に応用し始めた欧米勢に対し、国内勢は基礎研究どまり――。日本経済新聞社の調査からは、ゲノム編集技
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せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。http://seidansha.com News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 昨年10月1日から販売が開始された「ゲノム編集食品」。遺伝子組み換え食品とは違い、表示義務もないため、店頭に並んでいたとしてもまったく気付かない上、人体への悪影響がある可能性も否定できないといわれている。フリージャーナリストの天笠啓祐氏に詳しい話を聞いた。(清談社 福田晃広) 肉厚な魚や牛をつくることも可能 ゲノム編集食品とは?
【遺伝子治療薬はここまで来ている】#15 「新型コロナウイルス」の騒動はまだまだ収まりそうもありません。そこで今回はウイルスと遺伝子についてお話しします。ウイルスやその治療には、「遺伝子」が密接に関連しているのです。 新型コロナウイルスは、何をもって「新型」といわれるのか? 従来との違いはどこにあるのかというと、「遺伝子の構造」です。もっといえば、従来のコロナウイルスから遺伝子が少し変化したものが「新型」となります。 この遺伝子の変化があることによって、PCR検査で新型と旧型を鑑別できます。また遺伝子の変化は、感染性の強さや薬の効果にも影響を与えます。 遺伝子の変化は、ウイルスだけではなくヒトでも日々起こっています。ただ、遺伝子数が多く、変化した際の修復機構がしっかりと整っているヒトに比べて、遺伝子の数が極端に少ないウイルスの場合はひとつの変化が機能に与える影響が甚大です。つまり、ヒトは微
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