公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、2019年度の運用結果を公表した。このうち20年1~3月期の運用は4半期ベースで過去最悪となる17兆7072億円の損失だった。年度を通しても8兆2831億円の赤字で、過去2番目の損失額となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的な株安が響いた。 20年1~3月期の投資先で最も損失が大きかったのは、外国株式の10兆2231億円。国内株式は7兆4185億円の赤字だった。4半期ベースのこれまでの最大損失額は、米中貿易摩擦による世界的株安が起きた18年10~12月期の14兆8038億円。