梶山弘志・経済産業相が7月初めに打ち出した「2030年に向けた石炭火力のフェードアウト」方針は、「石炭火力100基休廃止」「二酸化炭素(CO2)削減へ政策転換」などと報道では騒がれた。しかしイメージ先行で中身がまったく詰まっていないのは明らかだ。石炭を利用する産業界からも、気候変動対策の強化を求める環境団体からも強い異論が出ている。日本の発電電力量に占める石炭火力の割合は32%(18年度)で、
![だれも褒めない石炭火力の休廃止方針 科学記者の目 編集委員 滝順一 - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2444a04424c69c1fa61f668911a79fdcab585466/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXMZO6279811019082020000001-6.jpg%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dcrop%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26s%3D6b3d00b994eadd88f1b908670bd1627b)
梶山弘志・経済産業相が7月初めに打ち出した「2030年に向けた石炭火力のフェードアウト」方針は、「石炭火力100基休廃止」「二酸化炭素(CO2)削減へ政策転換」などと報道では騒がれた。しかしイメージ先行で中身がまったく詰まっていないのは明らかだ。石炭を利用する産業界からも、気候変動対策の強化を求める環境団体からも強い異論が出ている。日本の発電電力量に占める石炭火力の割合は32%(18年度)で、
「gettyimages」より 「2時間の映画が3秒でダウンロードできる」 そんな触れ込みで、5Gがもてはやされていた。この5Gは、AIや4K、ARなどのテクノロジーともセットにされ、世界をガラリと変える立役者のような持ち上げられ方をしていた。2020年の3月には満を持して商用化がスタート。すでに都市部を中心にサービスが開始されている。 そんな鳴り物入りでスタートした5Gだが、蓋を開けて見れば世界を変える動きは一向に見られない。「5Gを使っている知り合い」がいない人も多いのではないだろうか。サービス開始前には大きな注目も期待も集めていた5Gだが、この先数年は“使い物”にならないだろう。世界を変えるポテンシャルは持っているが、まだ時期尚早。キャリアのマーケティングに乗せられて騒ぐ必要はないのだ。 ではなぜ数年は使い物にならないのか。 現状を見てみると、ネット通信のニーズはきわめて高くなってい
大手携帯電話事業者3社が5Gのサービスを3月に始めたが、契約数は伸び悩んでいる。NTTドコモは、6月までの第1四半期で15万契約を獲得。8月1日時点で24万契約に達したが、21年3月の目標250万契約の10分の1に満たない。KDDIやソフトバンクは、5Gのみの契約者数は非公開だが、ドコモより数字は少ないとみられる。 狭いエリアと高いスマホ端末 5Gが伸びない理由は二つある。一つ目はエリアの狭さだ。主に使用されている周波数帯は3.7ギガヘルツ帯や4.5ギガヘルツ帯と周波数が高く、一つの基地局がカバーできる範囲が狭い。 3.7ギガヘルツ帯は、衛星が使う周波数との干渉もあり、特に屋外だとエリアを広げにくいのも課題だ。3月の開始時よりはエリアも広がったが、東京都内でも、ようやく主要駅の周辺などでつながるだけだ。 二つ目の理由は端末価格。8月までに発売されたスマホやWi-Fiルーターは、ほとんどが高
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