現在進行中の関心と作業に、まさにドンピシャ重なるので、先行上映の有楽町まで観に行きました。この作品も非常に面白く、しかも知るところ、考えさせられるところ大でした。全国拡大上映は1月9日からですので、ご関心がおありの方にはぜひおすすめします。金融恐慌で銀行に巨額の国費が投入されても、トップは相変わらず莫大なボーナスを受け取っている。他方で、サブプライムローンの犠牲となって、家を手放すよりなくなる人たちや、働いていた工場を突如解雇され、行き場を失う人たちには、国からも銀行からも、その補助が行き渡らない。強烈なアメリカの格差社会が描かれています(ハーヴェイ『新自由主義』が、あらためてよくわかった!)。アメリカの支配者(政治家と金融資本家)の無法なふるまいの実態を知り、驚かされました。新自由主義―その歴史的展開と現在作者: デヴィッドハーヴェイ, David Harvey, 渡辺治, 森田成也,