静岡、神奈川、秋田3県の知事と青森県八戸市長ら東日本の5市長は29日、被災地のがれきを協力して受け入れていくための連携組織「『みんなの力でがれき処理』プロジェクト」の設立を呼びかけた。賛同する首長を募り、震災から1年となる3月11日までに発起人会を開く予定だ。 呼びかけているのは8首長で、プロジェクトでは震災がれきの広域処理を進めるため、自治体間で課題を共有し解決策を探る。 静岡県廃棄物リサイクル課によると、細野豪志環境相が2月16日、同県島田市の試験焼却を視察した際に設立を提案した。呼びかけ人の一人、島田市の桜井勝郎市長は「住民説明会や試験焼却を通して得た経験や知識を他の自治体に積極的に伝えていきたい」と広域処理に期待した。 細野環境相は同日の記者会見で「住民への説明の仕方や安心してもらうための方法などは情報共有が必要になる。全面的にバックアップしたい」と語った。【小玉沙織、藤野基文】