学校の先生たちが、どこかおかしい。文部科学省の調査だと、痴漢などわいせつ行為で懲戒処分を受けた教師が相変わらず多いのに加え、今年は非常識な授業を行う教師の問題も少なからず明るみに出た。学校への信頼を取り戻すためにも、教師の質向上は、まったなしの課題だ。 わいせつ行為などの処分者は近年目立っている。昨年度の懲戒処分者は138人で前年度(160人)より減ったとはいえ、本来あってはならないものだ。平成元年ごろに比べると約10倍で、10年ほど前から急増している。専門家から教職者としての自覚が薄れているとの指摘がある。 調査では勤務先の児童生徒へのわいせつ行為が目立つ。立場を利用した卑劣な行為だ。40〜50代のベテランが多いのもあきれる。 わいせつ行為をめぐって過去には、学校や教育委員会が情報を得ながら警察の捜査が及ぶまで調査を行わないケースもあった。身内に甘い事なかれ主義では不祥事が繰り返されるだ