大阪維新の会の公認候補が現職に敗れた9月の堺市長選後、大阪府内で初の首長選となった岸和田市長選は24日投開票され、維新系新人が再び敗北を喫した。堺の“悪夢”を払拭しようと、維新の公認や推薦を求めず「完全無党派」をアピールしたが、「隠れ維新」と攻撃され守勢に終始。陣営からは「本来維新が強い地域なのに、『看板』なしでの選挙を余儀なくされた」とのぼやきも漏れた。 「堺に続きわれわれが連勝したという事実が、維新の凋落(ちょうらく)を物語っている」。24日深夜、自民、民主の推薦で立候補した無所属新人、信貴(しぎ)芳則氏(52)の陣営事務所。「当選確実」の一報を受け、自民党府連幹部はこうあいさつした。 選挙戦は、共産も信貴氏の自主支援に回る展開に。落選した日本維新の会衆院議員の元秘書、原田栄夫氏(64)は維新関係者の全面支援を受け、堺市長選と酷似した構図となったが、原田氏陣営は「維新対反維新のイメージ