去る7月31日、福島市で開催された原水禁世界大会・福島大会に参加してきました。お世話になっている福島市大波地区では避難勧奨地点指定の検討が始まり、今は土壌除染のお話ができる環境にありません。それでも、せめて1~2カ月に1回は福島を訪れたい、との思いから、行ってきました。 私たちの主催した報告集会などでは、繰り返し強調してきたことですが、私たちの会は、そもそも反原発・脱原発を目的にした集まりではありません。東日本大震災の被災者支援に取り組もうと考えたのが、この会のきっかけです。しかしながら、宮城、岩手の被災者の支援には残念ながら手が回らず、その前に大きく立ちはだかる放射能汚染の問題と格闘することになりました。 福島大会では、原水禁事務局等が作成した2種類の署名が配られました。ひとつは、反原発・脱原発に関するもの、いまひとつは、福島を中心とする原発被災者の補償を求める内容のものでした。問題の性
「はだしのゲンが見たヒロシマ」から 「はだしのゲン」の漫画家、中沢啓治が原爆体験を語ったドキュメンタリー「はだしのゲンが見たヒロシマ」(石田優子監督)が6日から東京・オーディトリウム渋谷で公開される。被爆の苦しみを知り尽くす中沢に、福島第一原発の事故はどう映るのか。 映画で中沢は、原爆投下時や直後にいた広島市内の各所をめぐり、父や姉弟らを失った様子を生々しく語る。漫画家を目指して上京し、被爆者として差別された体験にも触れている。 「原爆に遭ったと東京で言った時、向けられた冷たい目つきが忘れられない。放射能はうつる、と思われていて、これが唯一の被爆国か、と腹が立った」 この体験は現在の原発事故と重なり合う。「『フクシマ』だからと差別する子がいるみたいだけれど、変なうわさは広がる。親も先生も事実をきちんと教えるのが役割なのに情けない」 チェルノブイリを訪れたこともある中沢は、原発には
印刷 関連トピックス原子力発電所式典会場に向かう中沢啓治さん=6日午前7時28分、広島市中区の平和記念公園、矢木隆晴撮影 広島で被爆した少年がたくましく生きる姿を描いた、漫画「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さん(72)=埼玉県所沢市=が初めて、平和記念式に出席した。首相が何を語るか注目したが、「脱原発にも核兵器廃絶にも、もっと踏み込んでほしかった」。 広島の爆心地から1.2キロで被爆。父と姉、弟を原爆に奪われた。「宣言で平和が来るのか」と記念式には足が向かなかった。しかし、昨年秋に肺がんの手術をし、死線をさまよった。「見納めになるかもしれない。首相が核兵器廃絶の決意をどんな言葉で語るか、見届けたい」と決めた。 福島で原発事故が起き、「放射能の恐怖を知った広島、長崎の教訓が生かされていない」と憤る。7月、がんの転移が見つかり、今月下旬から抗がん剤の治療に入る。中学生と小学生の孫、次の世
印刷 関連トピックス東京電力原子力発電所 政府の原子力損害賠償紛争審査会(会長=能見善久学習院大教授)は5日、東京電力の原発事故の賠償の目安となる中間指針をまとめた。賠償対象を幅広く認めており、被害者には希望を与えそうだ。5日の会合では、自主避難した住民への賠償も検討することで合意。今後も追加指針を出す方針だ。事故から約5カ月、ようやく東電の賠償が本格的に始まる。 審査会は4月以降、住民の避難費用、農水産物の出荷制限に伴う被害や風評被害、避難住民の精神的苦痛などに対する賠償指針を示してきた。中間指針では、農林漁業以外の風評被害、損害を受けた企業や農漁業者と取引のある業者の「間接被害」なども対象に加えられた。 汚染牛問題による風評被害については、汚染の基準値を下回る稲わらが流通していた千葉県を含め、17道県の肉牛農家らを対象に認定。えさの流通による被害のため、他の畜産物と区別し、例外的
印刷 関連トピックス原子力発電所 被爆地広島に原子力発電所を造る案が1953年時点で、米政権内で浮上していたことが、朝日新聞が入手した米公文書からわかった。当時のアイゼンハワー米大統領は「(原爆投下への)罪悪感を示すことになる」という理由で反対した。広島に原発を造る案はビキニ事件が起きた54年以降に米国で相次いだが、それ以前に政権内で検討されたことが明らかになった。 この公文書は、原子力担当のスミス国務長官特別補佐官(当時)が、ストローズ米原子力委員長(同)から聞いた話として記録した55年5月20日付メモ。 それによると、ストローズ氏は53年、広島への原発建設案をアイゼンハワー大統領に提案した。これに対し、大統領は「その考えは捨てた方がよい。(原爆を使ったことへの米国の)罪悪感を示すことになるからだ」と発言。ストローズ氏は「大統領の決定は正しかったと思う」とスミス氏に語ったとされる。
スローガンに「脱原発」触れず、分科会で不満続出 原水禁広島大会 「脱原発」について質疑があった分科会=広島市内のホテル 広島市で行われている原水爆禁止日本国民会議(原水禁)系の原水禁世界大会は2日目の5日、分科会を開催。このうち「脱原子力」の分科会には全国から460人が参加。原水禁が以前から「脱原発」を訴えているにもかかわらず、今大会のスローガンに盛り込まなかった点に不満の声が集中した。 スローガンは連合、核兵器禁止平和建設国民会議(核禁会議)と統一で定め、核兵器廃絶と被爆者援護の充実について計8項目を掲げた。核禁会議が原子力の「平和利用」を推進するなど、3団体で原発に対する見解が違うため、原発には触れていない。 福島県の男性は、福島第1原発事故による避難体験を報告し「ノーモア・フクシマと訴えないのが残念。原発は私たちの古里や希望を奪った。原爆の危険性を指摘しながら原発の放射能には構
きょう(2011年8月3日)付の「しんぶん赤旗」にこうの史代のインタビューが載っていた。被災地で感じたことなどをしゃべっている。 最近、『この世界の片隅に』は新装され、書店に並んでいる。5日にテレビドラマとして日テレ系で放映される(すず役は北川景子、周作役は小出恵介)ことを受けてのものかもしれない。 改めてこの作品を読み直したが、実にいい作品だと惚れ直した。だからこそ、左手で描かれたゆがんだ世界や世界が色彩と「まとも」さを回復するしかけなど、漫画表現を縦横に駆使したこの作品の魅力を「終戦記念スペシャルドラマ」としてどこまで伝えきれるのか、正直とっても不安である。 今日の「赤旗」インタビューでこうの史代はこう再論している。 戦災については、記録文学や体験手記は優れたものがたくさん残されています。けれども文章を残す能力や時間がある方は、限られています。私は、そうじゃない「普通の人」の人生も見て
1945年8月6日は、世界の歴史にとって忘れることのできない日となりました。 広島に世界で初めて原子力爆弾(原爆)が投下され、 太平洋戦争の終焉と、近代化戦争への幕開けが同時に行われた日と言えましょう。 その「ヒロシマ」の天気図が、今も気象庁に残っています。 これは、1945年8月6日、朝6時の観測値をもとに書かれた当時の天気図です。 日本付近は太平洋高気圧に覆われ、中国地方には局地的な高気圧が見られます。 広島は、夏らしい、晴れて暑い朝になったのではないかと思います。 この約2時間後、8時15分に広島に原爆が投下されました。 この古い天気図、私が初めて見たのは日本気象協会の書庫でした。 大きなファイルに閉じられた、黄ばんだ印刷天気図はとても迫力がありました。 書庫の中で、1941年12月から1945年8月までの天気図をめくっていくと、 天気図が戦局の変化を物語ってい
もう、ネットの世界では十分に広がっていてご存知の方も多いと思います。 東大の児玉龍彦教授の国会へ招致されたときの発言、大手のマスコミはほとんど報道しなかったということです。私はテレ朝の朝の番組で見ましたが。 動画、または全文を読みたい方、こちらには両方出して戴いています。この件について、医療系サイトでは、児玉先生に感動したという沢山の書き込みがある一方、現地の先生からの抵抗が強く記されています。児玉先生の発言の一部を引用します。 「私ども東京大学には27箇所のアイソトープセンターがあり放射線の防護とその除染などの責任を負っております。それでわたくし自身は内科の医者でして、東大病院の放射線施設の除染などにずっと数十年関わっております。」 「われわれが放射線障害をみるときには、総量を見ます。それでは東京電力と政府はいったい今回の福島原発事故の総量がどれぐらいであるか、はっきりとした報告はまった
学者の良心を示した東大の児玉教授。 一方、被爆地の恥となった福島県立大学副学長になった山下教授。 お二人の対照的な発言を河野美代子先生が紹介しておられます。 http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-c777.html もう、ネットの世界では十分に広がっていてご存知の方も多いと思います。 東大の児玉龍彦教授の国会へ招致されたときの発言、大手のマスコミはほとんど報道しなかったということです。私はテレ朝の朝の番組で見ましたが。 動画、または全文を読みたい方、こちらには両方出して戴いています。この件について、医療系サイトでは、児玉先生に感動したという沢山の書き込みがある一方、現地の先生からの抵抗が強く記されています。児玉先生の発言の一部を引用します。 「私ども東京大学には27箇所のアイソトープセンターがあり放射線の防護とその除
※書き起こしvol.4 2011年8月5日、先日国会に参考人として招致され、国の内部被曝対応に怒りを表明した児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)が津田大介氏と1時間程度のUstream対談を行ない、その真意を語っています。 その動画を文字に起こしていきます。おそらく4回に分けた記事なると思います。 http://www.ustream.tv/recorded/16442790 (書き起こし)※44:48からラストまで 津田「あのー除染のね話で言うとこれ南相馬なんかでもやられてますって、ちょっと最近注目されてるのでひまわりで除染するってのがありますよね」 児玉龍彦「はい。」 津田「であのひまわりによる除染活動ってのは確かに一定の効果はあるかもしんないけど、それでなんかこうやって向日葵を植えるために土壌をかき回しちゃうんで、それでなんか逆にあの
※書き起こしvol.3 2011年8月5日、先日国会に参考人として招致され、国の内部被曝対応に怒りを表明した児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)が津田大介氏と1時間程度のUstream対談を行ない、その真意を語っています。 その動画を文字に起こしていきます。おそらく4回に分けた記事なると思います。 http://www.ustream.tv/recorded/16442790 (書き起こし、32:42から44:48) 津田「さっきの、あのーちょっと、あのちょっと細かい話に戻っちゃうんですけど。いわゆるじゃあその、まだまだそのいろんな南相馬からなにから、まあ実際に住んでいるところで自分の今線量がわからなくて困っている、今日高いのかな低いのかなとかって気になってても、ガイガーカウンターすらね手に入れられなくて困っているって人たちもすごく多いと思
※書き起こしvol.2 2011年8月5日、先日国会に参考人として招致され、国の内部被曝対応に怒りを表明した児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)が津田大介氏と1時間程度のUstream対談を行ない、その真意を語っています。 その動画を文字に起こしていきます。おそらく4回に分けた記事なると思います。 http://www.ustream.tv/recorded/16442790 (書き起こし、15:13から32:42) 津田「ほかに、じゃああの、これもそうなんですけども。国会でまだまだ時間足りなくて言い足りなかったことがあれば伺っていきたいなあと」 児玉龍彦「はい。あのー、ま、今のところで、一番、やっぱり大きいと思うのは、今こういうマップが出てますよね。あのいろいろと、線量の。それであの、やっぱりだから、データを沢山取るって場合に、どう取るか
2011年8月5日、先日国会に参考人として招致され、国の内部被曝対応に怒りを表明した児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)が津田大介氏と1時間程度のUstream対談を行ない、その真意を語っています。 その動画を文字に起こしていきます。おそらく4回に分けた記事なると思います。 http://www.ustream.tv/recorded/16442790 ※初稿です。おそらく誤字脱字がそこらじゅうにあると思いますがスピード重視で掲載いたします。ご指摘いただき次第、順次訂正していきます。皆様よろしくお願い申し上げます。 (書き起こし)※動画冒頭から15分13秒あたりまで スタッフ「聞こえてますか皆さん聞こえてますか。さきほど津田さんもお見えになっていよいよUstの放送が開始できるようになりました。えーとみなさん聞こえていますでしょうか。…。いい
8月6日対巨人戦について 2011年8月6日(土)広島平和記念日は、53年ぶりに広島でプロ野球公式戦が開催されます。 戦後の広島に希望をと、復興の旗印として誕生したカープ球団。数々の苦難を乗り越えてきたカープの歴史は、原爆で廃墟と化した広島の復興の歴史でもあります。この想いは、多くの方々の熱意で1957年に建設された旧広島市民球場に、そして2009年に誕生したマツダ スタジアムにも受け継がれています。 8月6日対巨人戦開催にあたって、慰霊するとともに、広島にとって特別な日「8月6日」に対する多くの方々の想いや、歴史を継承するとともに、次世代に引き継ぐことができればと思っております。この日が何の日なのかを忘れることなく、また気付いていただくきっかけとすることを目的として催しを実施します。 ≪日時≫ 平成23年8月6日(土)対巨人戦、試合開始18:00 ≪内容≫ ○試合前セレモニー(
ツイッターで堂々と脱原発宣言を行なった鈴木杏 - 画像は今年6月の映画『軽蔑』舞台あいさつのとき 女優の鈴木杏が、自身のツイッターで堂々と脱原発発言をしたことが、ネット上で話題になっている。 鈴木は、5日の未明に「原発賠償支援法。なんですか? 責任逃れいらないです」とツイート。同法は、一部からは「東電救済法」とも呼ばれているもので、原発問題の渦中にある東京電力が破綻(はたん)しないように、国のお金、つまりは国民の税金で支援をするという法案だが、その不条理さに、24歳の彼女が怒りの声を上げた。このつぶやきをきっかけに、鈴木は「正直なにをどうしたらいいのかはわからない。だけど、責任はちゃんと。しっかり。持っていたい。できることは少ないかもしれないけれど、でも、思いは東北に福島に。忘れることなんてできないよ」と率直に今の思いを伝えている。 「私は東京に生まれて東京で育ちました。生まれた時には原発
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