1973年、オハイオ州ケント州立大学美術学部の学生だったマーク・マザーズボウとジェラルド・キャセールが意気投合して前身となるグループを結成した。そのころふたりはグラフィック・アートの世界に幻滅し、音楽の世界に可能性を見いだそうとしていた。『The Beginning Was The End Knowledge Can Be Eaten』という人文・自然科学の本を読んで影響を受け、その「人間退化論」を音楽のバックボーンにしようと考えた。「ディーヴォ(Devo)」というバンド名は「De-Evolution」の略で、「人間は進化した生き物ではなく、退化した生き物だ」という意味が込められている。 1970年代後半に登場したニュー・ウェイヴ・バンドのうちでも、非常に影響力の強かったバンドである。日本ではクラフトワークとともにテクノ・ポップの成立を語る上で欠かせないバンドであり、のちにPOLYSICS