尖閣諸島近くの日本の排他的経済水域内を航行する「感恩99号」=2010年9月14日午前6時ごろ(第11管区海上保安本部提供) 沖縄・尖閣諸島の日本の領海(約22キロ)内で、中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件に絡み、台湾人活動家2人が乗り込んだ抗議船「感恩99号」が14日未明、同諸島の領海への接続水域(約22~44キロ)に入り、魚釣島の西北西約41キロまで接近した。海保は巡視船艇数十隻で領海に侵入しないよう警告。抗議船は約5時間半にわたり停船するなどしたが、午前10時半ごろに日台の地理的中間線から台湾側に去った。 海保によると、抗議船は午前2時35分ごろ、魚釣島の西南西約44キロから接続水域に入り、時速約16キロで同島方向へ向かった。接続水域は国連海洋法条約などで領海への侵入を未然防止できるエリアとして設定されており、海保は無線や電光掲示板で「このまま進むと領海に侵入する。領海に入ら