そこで、私は東京に出現した中国の大衆食堂のようでもある「ガチ中華」の世界に着目し始めました。そのような完成度の高い料理がどのように日本社会に現われ、誰に食べられ、どのように受け入れられたのか、一連の疑問を持ちながら、2020年から現在まで、SNS、ウェブ記事を読みながら、インターネット調査を行いました。 コロナの時期に話題になった「ガチ中華」 2020年コロナの流行で外食産業にかつてないほどの衝撃が与えられた一方で、池袋、上野を中心に「焼き魚」、「カエル鍋」、「雲南料理」などの新しい店が現れました。更に、2021年以降、日本のテレビ番組や雑誌に登場するようになったことで、在日中国人の間だけではなく、日本社会、日本人の食事客の関心も引いているのではないかと、私は考えていました。 そのような考えを検証するために、私は2021年からこのような料理店を訪れ、店内で見える、聞こえることを取材し、参与
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