日本では、広告収入の急減に見舞われている民放の厳しい状況と比較したJ-COMの好調さ*1がしばしば語られています。でも、アメリカでは少し事情が違います。地上波のテレビネットワークに向けられる広告費はアメリカでも減っていますが、最近は「ケーブルや衛星放送などの有料放送は今後ネット配信の普及によりネガティブな影響を受けることになるのではないか」といった論調を見かけるようになってきました。あちらでは、必ずしもケーブルテレビなどの有料放送が"勝ち組"だとは考えられていないようです。 例えば、アメリカ最大のケーブル・オペレーター*2であるComcastは、2008年でケーブルテレビの契約数(Video Customers)が57.5万件、第4四半期だけで23.3万件減少しています(ComcastのEarnings Reportより)。全体で2400万件という巨大なケーブルTV加入者を抱えるComca