ロイターが3日、「EXCLUSIVE-テリー・ゴウ氏とTSMC、ビオンテックのコロナワクチン調達で合意=関係筋」と報じた。が、ちょっと何をいっているのか判らないと思うので、以下に経緯を紹介したい。 台湾では5月初めから、運航の事情で検疫を3日に短縮していたパイロットが感染源となり、日治時代からの台北の歓楽街「万華」から新型コロナの感染が拡大した。4月まで世界有数の少ない感染者数だったゆえ免疫保持者が少ないからか、3日時点の感染者は15千人に迫り、死者も686人だ。 ここへ来て死者の数は日々10名前後と減って来ていて、諸外国と比べれば決して多くはないものの、この事態は激し易い市民を苛立たせ、蔡政権の支持率は余り上向いていないようだ。その理由の一つはもちろんワクチン入手の不如意だ。 日米両国が手を差し伸べて、まず日本がアストラゼネカ製ワクチン(AZ)124万ショット分を急送した。米国も75万回
![「中国が台湾のワクチン調達を妨害」の真相はこうだ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/66b7f2ad27de015cd873ee042c7148bee4d690c5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fagora-web.jp%2Fcms%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F11%2FiStock-1254895532.jpg)