5月13日発売の「プレジデント」(2022年6月3日号)は、「『捨てない』生き方」を特集している。流行の「断捨離ブーム」と正反対の、モノも縁も捨てない生き方とは? 作家の五木寛之さんが「人生に輝きをもたらす捨てないという選択」と題して寄稿している。五木さんは『捨てない生きかた』という本を出したばかりだ。仕事、愛着のあるガラクタ、人とのつきあいについて、「そんなに簡単に捨てられない」と書いている。 部屋の隅には、もう着なくなった服や、一度も履いていない靴、もう使うことのないトランクなどが、もう何十年もそのままの状態で置かれているという。モノには記憶を呼び起こす「依り代」の役割があるので、捨てられない、と書いている。過去の記憶によって、孤独感は薄れ、心は自然と潤ってくるからだ。 断捨離ブームの中、「モノを捨てない」と公言するのは気恥ずかしかったが、モノをつくっては捨てるというやり方に疑問を感じ
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