だいたい世の中の問題は、9割がたセックスで解決すると思っている。今日もTwitterを覗けば、表現規制やらヘイトスピーチやらパナマ文書やら、さまざまな問題で、持論を必死に書いている人が数多いるわけだが、そうした書き込みをみて思うのは、セックスが足りないか、さっき食べたメシが不味かったかというところだろう。世の中で、これほどタチの悪い連中はいない。 ところが、世の中には逆張り。すなわち、セックスが足りないどころか童貞や処女を、とことんこじらせた挙げ句に、天下を取ったり偉業を成し遂げた人もいた。 そのことを教えてくれるのが松原左京&山田昌弘『童貞の世界史 セックスをした事がない偉人達』(パブリブ)である。 この本、タイトルの通りセクシュアリティの別なく、童貞と処女をキーワードにした列伝である。 多くの童貞と処女を語るにあたって、調査をしつくした著者は、冒頭で生涯童貞を貫いた理由を8つのパターン