ドイツでナチ犯罪追及の新たな波が起こっています。第2次大戦中にユダヤ人などの大量虐殺の舞台となったアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所のハンス・リプシス元看守(93)を5月6日にドイツ南西部シュツットガルト検察当局が逮捕。5月30日には、同じくアウシュビッツ・ビルケナウでナチ親衛隊の隊員だった、旧東独メクレンブルク・フォアポンメルン州出身の3人が捜査されていることが明らかになりました。 ナチス・ドイツは、隣国への侵略戦争や600万人を殺害したといわれるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)など数々の戦争犯罪をしてきました。ナチスが連合軍に敗れ去った後、ニュルンベルク国際法廷は、ナチスの最高幹部19人に有罪判決。日本と違うのはその後、旧西独で自国の裁判所によってナチ犯罪を裁き続けていることです。 「ナチ犯罪に時効なし」の原則が1979年に確立しました。独検察庁がつくった、ナチ犯罪について情報収集を