[ブエノスアイレス 20日 ロイター] - 19日投開票のアルゼンチン大統領選決選投票は、右派のリバタリアン(自由至上主義者)、ハビエル・ミレイ下院議員が勝利した。ミレイ氏は今後、経済危機への対応を迫られる。 同国のインフレ率は143%。純外貨準備は大幅なマイナス。預金者はペソを投げ売りし、景気後退が迫っている。国民の10人に4人は貧困状態にあり、急激なペソ安が進む可能性が高い。 中央銀行の廃止と経済のドル化を公約に掲げるミレイ氏は来月10日の就任後、経済の再建という重い課題に直面する。失敗すれば、10回目の国債デフォルト(債務不履行)、貧困の増大、社会不安につながりかねない。 <インフレ> アルゼンチンは高インフレで毎週のように物価が変動し、市場と消費に大きなゆがみが生じている。中銀のアナリスト調査では年末のインフレ率の予想は185%だ。 コンサルティング会社EcoGoのエコノミスト、ル