ミシャールさんは2021年に英国に到着し、8月に難民認定を受けた。写真はロンドンのホテル前で、滞在施設についての抗議活動を行う人々。6月2日撮影(2023年 ロイター/Peter Nicholls) [ロンドン 8日 トムソン・ロイター財団] - ミシャールさんは2021年に英国に到着し、8月に難民認定を受けた。クウェート出身だが国籍を持たないミシャールさんにとって、法的な地位を認められたのは、それが人生で初めてだった。 ミシャールさんは、公式統計ではクウェートに約8万5000人いるとされるベドウィン族の出身だ。ようやくのことで、「人として生きる」ことができると感じ、将来の計画を考えられるようになったという。 トムソン・ロイター財団の取材に応じたミシャールさんは、「だが、その幸せは長くは続かなかった」と語る。プライバシーを守るため、フルネームと居住地は明かさなかった。 認定の1カ月後、ミシ