1984年は、1979年以来の「劇場アニメの当たり年」だった。この年を代表するタイトルは『うる星やつら2 ★ビューティフル・ドリーマー★』『風の谷のナウシカ』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の3本だ。 『ビューティフル・ドリーマー』は、今も多くのファンにリスペクトされている傑作であり、押井守監督の代表作だ。この作品について、僕は「アニメ様の七転八倒」で書いている(第4回 「美しき夢」を見る人)。その原稿で「当時の僕は19歳で、大学生だった」と書いたが、改めて考えてみたら、『ビューティフル・ドリーマー』は1984年2月11日だ。だったら、公開時には、まだ受験の真っ只中だった。いくらなんでも、公開直後に劇場には行っていないだろう。ひょっとしたら、劇場第1作『うる星やつら オンリー・ユー』がそうだったように、初見がビデオソフトだったのに、劇場で観たと勘違いしているのかもしれない。ここ
拝啓 日頃より格別なるお引き立てを賜わり誠にありがとうございます。 弊社より2009年3月20日発売予定でありました ブルーレイ「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(TBR19048D)は、 諸般の事情により、誠に勝手ながら発売を中止することとなりました。 すでに御予約をいただいておりますお客様には大変御迷惑をお掛けします事を深くお詫び申し上げます。 尚、現時点では今後の発売の予定はございません。 今後とも弊社タイトルをお引き立てくださいますよう御願い申し上げます。
「自分とは、何か?」という疑問が、世界に通用するテーマかどうか? その答えが、僕にとってはヨーロッパで、起こったルネサンスだった。 普通、ルネサンスといえば、イタリアの、ダ・ビンチや、ミケランジェロ、を代表とする芸術活動を連想するが、まあ、一般的にいえば……(以下、Wikipediaから適当に孫引きすると) ルネサンス(仏:Renaissance 直訳すると「再生」)とは、一義的には、14世紀―16世紀にイタリアを中心に西欧で興った古典古代の文化を復興しようとする歴史的・文化的諸運動を指す。また、これらが興った時代(14世紀―16世紀)を指すこともある。 イタリア・ルネサンス以前の時代にも古代文化の復興運動があったとして「○○ルネサンス」と呼ぶこともある。 ……ってな、ところが、常識的な見解だろう。 この中の「古典古代文化を見直そう」というのが、ヨーロッパの中世のなんでも神様まかせ主義の人
『ポケモン』事件は、騒ぎ自体は収まった。 だが、4ヶ月間放送を止めていたために、シリーズ全体の構成は後ろに4ヶ月分ずらさざるを得なかった。 各エピソード自体は、内容を変えず後ろにずれて順番に放送すればいいが、問題は夏に上映される映画『ミュウツーの逆襲』だった。 『ポケモン』事件以前に、2稿で一応完成していたが、TV版とある程度リンクされる予定だった。 TV版の中で、ミュウツーの生い立ちと、サトシとミュウツーの出会い……バトルではなく互いにすれ違う感じのエピソードを映画上映の前に放送しておくつもりだった。 もちろんそのエピソードは僕が書くつもりだった。 劇場にかけるアニメと放送で流されるアニメでは制作にかかる時間が違う。 だから、ミュウツーの生い立ちやサトシとの出会いのTV脚本は、映画上映の4ヶ月前でも間に合うのである。 しかし、『ミュウツーの逆襲』は映画である。 企画されて、完成まで1年は
人数は少ないがNHKで放送されていたアニメでも『ポケモン』と同じような事件が起きていた。 しかも、その事実は報道されていなかった。 もし、その事実が知らされていたら、『ポケモン』の問題を起こしたエピソードは、それなりの処理をして作られ、被害者は出なかったかもしれない。 しかし、後で何を言っても遅い。 起きたことは起きてしまったのである。 事件の原因は、俗にパカパカというアニメ表現らしかった。 その表現でTVを見ている視聴者が光感受性発作(強い光による刺激が、視神経を経て大脳皮質に伝わり、発作を起こす脳波が誘発される症状)を起こしたというのだ。 この事件は他のアニメでも起こりうる事だった。 いや、激しい明滅表現をすれば、アニメ以外のTV番組や映画でも起こるかもしれない事件だったのである。 今までのTV番組は、「赤信号、みんなで見れば怖くない」状態だったのだ。 マスコミの『ポケモン』バッシング
以前にも書いたが、僕がアニメの『ポケモン』にシリーズ構成として関わったのは、アニメ化が決定した後だった。 その時点の問題は、どういう風にアニメ化すれば面白いかで、すでに何度も会議が行われ、その議事録も読ましていただいた。 で、その議事録の中で出てきた様々な意見を片っ端から否定している人がいた。 それはいつも、同じ人のようだった。そして、おおむね、その人の否定は通ってしまうのだ。 何人も出席する会議で、1人の意見が通ってしまうのは、その人の発言権が強力だということだ。 いうまでもなく、『ポケモン』のアニメ化を企画し、ゲーム会社の承諾を取りつけてきた、あだ名が御前様こと大プロデューサーだった。 ただ、困るのは、出てきた様々な意見を否定するのはいいが、「じゃあ、どうすればいい」というその人の意見がはっきりわからないのだ。 ほとんどの発言が、「もっと、『ポケモン』のアニメが面白くなる意見があるはず
□スカイ・クロラ 感想 http://sky.crawlers.jp/index.html 押井守監督の作品としては、びっくりするぐらい正攻法で素直な映画。 たっぷり見れる迫力のある空戦とか、キルドレというミステリアスな存在の真実が、徐々に明かされていく構成とか、登場人物の不安と苦悩とか、、「観客に見てもらいたいもの、理解してもらいたいもの」がきっちりわかるようにかかれていて、難解なところはあまりなく、ほんとに押井作品かいなと、思わせる反面、全体的な温度の低さが災いしてかエンターテイメントとしては、やや退屈。 この映画がどこまで受けるかどうかというところは正直微妙。 ただ、押井作品を理解する、あるいは楽しむためには、「いつもの押井」の芸、すなわち犬だの鳥だの魚だののイコンや、繰り返し紡がれる虚構と現実のモチーフを知らないと、いかんともしがたいというのが持論なんですが、おそらく今回の映画はそ
第2回 映画監督としての原点、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』 「押井マニア、知ったかぶり講座!」第2回の今回は、押井守にとって最初の大きな転機となった『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を取り上げよう。この『ビューティフル・ドリーマー』こそ、映画監督・押井守の原点。もしかすると「原点にして頂点」と思っている人も多数いるはずの大傑作。 ……が、その説明をする前に、『うる星やつら』以前の押井守のプロフィールの中でも覚えていたほうがいいポイントを手短に挙げておこう。次の5ポイントを知ってるだけで、キミの押井力はぐぐっとアップする、はず。 ・東京学芸大学出身。映研の後輩に「DEATH NOTE」などの金子修介監督がいる。 ・学生時代には年間1000本映画を見たというシネフィル(映画狂)。 ・1977年に竜の子プロダクションに入社。この前後に同社に入社したうえだひでひと・西
ブログ パスワード認証 閲覧するには管理人が設定した パスワードの入力が必要です。 管理人からのメッセージ 閲覧パスワード Copyright © since 1999 FC2 inc. All Rights Reserved.
最後の最後に大ワザ繰り出してきやがった!! ハルヒの放映時より、幾度と無く話題に上っていた「ビューティフルドリーマー」が、まさかこんな形でリファーされるとは!そう、EDで歌われた「愛はブーメラン」は、「ビューティフルドリーマー」のラストでかかるテーマ曲なんですよ!文化祭ネタと絡めての採用には違いないですが、それ以上の意味がここにはあるはずです!だってだって、その作品中で主人公・諸星あたるが叫ぶ、こんなセリフがあるんですもん!! いざ現実に帰還せん!! 押井守監督自身が「越えられない壁」とみなしているほどの傑作、それが「ビューティフルドリーマー」です。大筋としては「夢邪鬼という妖怪によって、永遠に『学園祭の前日』を繰り返すラムの夢に取り込まれた主人公たちが、そのことに何とか気付き、現実への帰還を目指す物語」という具合でしょうか。その映像が作られたのは80年代初頭であり、今とは比較にならないほ
涼宮ハルヒの憂鬱 1 通常版 [DVD] 出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/07/28メディア: DVD購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (203件) を見る桜蘭高校ホスト部 Vol.1 [DVD] 出版社/メーカー: バップ発売日: 2006/07/26メディア: DVD購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (125件) を見る 部室におかしなメモ(印刷ミスの紙の裏に記載)をみつけた。 汚い字とよれよれの線で構成されているそのメモを自分なりに解読してみると、 つぎのようなことが書かれているようだ。 設定比較 『涼宮ハルヒの憂鬱』 『桜蘭高校ホスト部』 原作 2003年6月からラノベシリーズ発行 2002年8月から漫画連載 売り上げ ラノベ+コミック=600万部 コミック=650万部 TVアニメ放送期間 2006年4月〜7月(2007年8月
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く