toikimi.hateblo.jp 銀ひげ師匠が『魔法使いネットワーク・ジャパン(MNJ)』の自然災害対策行動に参加しているあいだ、晶太は影武者たちと一緒に留守番していた。 「灰一」と「紺二」は、師匠が影武者の魔法をかけた作務衣で、洗濯のため2日ごとに交替する。お互いの記憶は、チェンジした瞬間から引き継がれ、共有されているようだった。 影武者は、何もかも本人そっくりに見えるけれど、できないことが2つある。 ほかの服に着替えること、そして、魔法を使うことだ。 師匠が旅立ってから、4度目の日曜日、 (いつになったら、帰ってくるんだろう) 考えこみながら書道教室へ行くと、お客さんが来ていた。 きちんとした感じの、きれいなおねえさんで、師匠のことを親しそうに「ヒロさん」なんて呼んでいる。 「晶太、こちら玲奈ちゃん。私の師匠のお孫さん」 今日の影武者当番「紺二」が、嬉々として紹介した。 師匠の師匠