3-0の圧勝、その裏にあった“秘策”とは--。3月25日の国際親善試合(日産ス)で、日本が韓国を、スコア以上の内容で圧倒した。コロナ禍で海外組の招集が一部制限された中、日本は集められる限りの最強メンバーをそろえた。何と約3000万円を投じ、主将のDF吉田麻也(サンプドリア)とMF守田英正(サンタクララ)のためプライベートジェット機をチャーター。特別な防疫措置を講じることで開催が認められた日韓戦に2人を間に合わせるなど、日本協会の準備が光った一戦。その舞台裏を取材した。 ◇ ◇ ◇ 時間との闘いだった。25日の韓国戦に選手を出場させる準備を整えるためには1つの条件があった。欧州を遅くとも21日の深夜には飛び立ち、日本に向かわなくてはならない。新型コロナウイルスの特別な防疫措置を講じることで開催が認められた一戦。検査は毎日実施し、試合日までの3日間いずれも陰性となって初めて試合