新型コロナウイルスの感染拡大は、世界の社会・経済に大きな打撃を与えた。だが影響はそれだけではない。未知のウイルスと戦うために必要な科学への信頼を揺るがす不祥事も相次いだ。
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免疫力を高める「栄養素」 栄養素には「抗炎症作用」という炎症の拡大を未然に防いでくれる機能を持つものが多く存在し、また、それぞれの免疫細胞はその分化や成長、エネルギー源として特定の栄養素を必要とします。 必要な栄養素が不足すれば、免疫力は低下し、防げた炎症が広がってしまうことになります。それは、新型コロナウイルスへの感染や、重症化の原因となる「サイトカインストーム」の抑止にも関係しています。 抗炎症作用を持つ栄養素には、魚介類に多く含まれるオメガ3脂肪酸を筆頭に、ビタミンA、ビタミンCをはじめとする各種ビタミン、そしてポリフェノールやカロテノイドなどの植物化学物質があります。また、食物繊維は腸内細菌の分解によって短鎖脂肪酸を生み出し、抗炎症作用や粘膜のバリア機能の強化などを含むさまざまな健康効果を生み出します。 免疫細胞の分化や成長、エネルギー源としての役割では、多種多様な栄養素が複雑に絡
重症者に共通していること 新型コロナウイルスの発生から、ほぼ1年が経過しました。この未曽有の危機に対抗するために、世界中の科学者が研究を行っていて、すでに8万報以上の論文が発表されています(2020年12月現在)。 このような膨大な研究成果から、新型コロナウイルスの重症化リスクが明らかになってきています。 新型コロナでは、感染者の8割くらいの方は無症状か軽症で済みますが、約2割の方が肺炎症状が悪化して入院することになり、1割弱の方が重症化します。収束に向けた適切な対応のためには、重症化リスクがある人を明らかにすることが重要です。 しかし、多くの方が、感染した場合の重症化リスクを知らないというのが現状でしょう。 重症化し、亡くなった方の多くは高齢者です。高齢であるということは、残念ながら大きな重症化リスクです。 なぜなら、高齢であるほど免疫力は低い傾向にあり、特に、免疫反応を制御するレギュラ
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