アサヒビール(東京)は、ビールの主力ブランド「アサヒスーパードライ」を、1987年3月の発売以来初めて、味やデザインなどを一新した。新型コロナウイルス禍で自宅での飲酒が増えたことに加え、2026年にビール類の酒税が統一されることも念頭にファンの拡大を図る。 17日に発売35周年を迎えたスーパードライは、名古屋工場(名古屋市)を含む国内8工場で製造。今回は麦汁の煮沸の終了直前にホップを投入する製法で、ほのかな香りを付けた。発酵開始時の酸素量を制御して酵母の働きを調整し、ビールらしい香りの向上も図った。 中部北陸統括本部執行役員の松隈健児本部長は「辛口の特徴を継承し、切れの良さを維持したまま香りによって飲み応えを向上させた」と話した。