「デジタル遺品はどういうものであるか、ご説明をお願いします」──1月28日、衆議院財務金融委員会で「デジタル遺品」に関する答弁があった。質疑を行ったのは、日本維新の会の串田誠一議員。質疑の冒頭に挙げられた前述の問いに対して、金融庁の栗田照久監督局長はこう答弁した。 「デジタル遺品につきまして、明確な定義はないと承知していますが、一般的には持ち主の方がお亡くなりになって遺品となったPCやスマートフォンなどのデジタル機器に保存されたデータや、インターネット上の登録情報などを指すものと承知しています」 あくまで一般論としてだが、スマホやPCといったデジタル機器自体は含めず、「オンラインとオフラインに残された故人のデータや権利がデジタル遺品だ」という捉え方をしているのがわかった。これはこれで、なかなか画期的なやりとりだったと思う。 というのも、筆者が調べた限り、国会でデジタル遺品という言葉が質疑応