Microsoftが開発・販売する定番の表計算ソフトウェアであるExcelは、通常の表計算ソフトウェアとして使われるだけでなく、時にはお絵かきやゲームなどにも利用されます。そんなExcelを使って「ドラムマシン」を作成した猛者が登場、実際にExcelでリズムを刻む様子をムービーで公開しています。 I made an actual Drum Machine in Excel - YouTube 画面に表示されたExcelシートには、表のようなものが作成されています。 表の上部にある「Play Sequence」をクリックすると…… リズミカルな打ち込みのドラムが流れ始めました。よく見ると、表の上部で青いブロックが左から右へ流れており、ブロック直下の表に示されている通りに音が鳴っている模様。 ドラムの音だけではなく、同じリズム隊としてベースの音も演奏できるようです。 この「Excel上で操作で
時は1977年。ブライアン・イーノとデヴィッド・ボウイは、ベルリンで『Heroes』の制作に勤しんでいた。そんなある日、イーノは新発売の7インチ盤を興奮気味に掲げながらスタジオに駆け込み、ボウイにこう熱く語った。 「このシングルはこの先15年のあいだ、クラブ・ミュージックのサウンドを一変させるよ」 そのシングルこそがドナ・サマーの「I Feel Love」だった。彼の言葉は確かに正しかったが、このコメントには2点の訂正が必要だ。つまり、“この先15年のあいだ”を“永久に”、そして“クラブ・ミュージック”を“あらゆる音楽”に変える必要があったのだ。 <関連記事> ・夫ブルース・スダノが語るドナ・サマー「私の知る限り、誰よりもすばらしい人物」 ・ドナ・サマーの新EP『Any Way At All』が“国際女性デー”にあわせて配信 ジョルジオ・モロダーとピート・ベロッテ ドナ・サマーは、プロデュ
「本格的すぎる音楽制作」が特徴のゲーム音楽開発者シム『Music Power Up』がめちゃくちゃ凝ってる。シンセサイザーやトラックを実際に使う脅威のゲーム内容がSteamストアページで紹介 音楽制作アプリケーションとシミュレーションゲームをかけ合わせた新ジャンルゲーム『Music Power Up』のSteamストアページが公開された。 プレイヤーはミュージシャンとして1980年代を舞台に、0からゲームの音楽とサウンドエフェクトを制作しなければならない。パブ、コンピューターフェア、電気店を訪れると、他のミュージシャンやゲームプログラマーの人と出会うことができ、当時のコンピューターに対しての興奮を分かち合うことが出来る。ゲームをプレイし、寝室で音楽を作っていると、すぐにゲーム音楽の制作に雇われるだろう。 (画像はSteamストアページより) 本作の一番の見どころとして、実際に音楽を作れるの
ヤマハ「SEQTRAK」 今月26日に発売される「SEQTRAK」は、場所を選ばずに曲づくりが行える音楽制作デバイス。コンパクト・ボディに、シンセサイザー、サンプラー、ドラム・マシン、シーケンサー、エフェクターといった機能が網羅され、スピーカーやマイクなども備えたオール・イン・ワンの音楽制作デバイスです。 コンパクト・ボディに曲づくりに必要な機能を網羅 メインの音源は、おなじみのAWM2(最大同時発音数:128)と4オペレーターのFM(最大同時発音数:8)の2種類で、2,000種類以上のファクトリー・プリセットも収録。さらにはサンプラーも搭載し、7つのスロットに内蔵MEMSマイク/外部入力の音をサンプリングすることができます(24bit/44.1kHz)。これらの音源をコントロールするシーケンサーは、最大11トラック/最大128ステップという仕様で、直感的にパターンを作成することが可能。各
KORGは同社の音楽制作アプリ「KORG Gadget」をVR化した。2021年中に「Oculus Quest」などのVRプラットフォームで公開する。価格などの詳細は不明。 KORGがYouTubeで公開した動画では、シンセサイザー、サンプラー、ドラムマシン、ベースマシンなどさまざまな電子楽器の統合ソフトであるKORG GadgetをVR化し、その操作画面をマルチスクリーンに投影している様子が映し出されている。この「KORG Gadget VR」はOculus Quest 2で動作し、ハンドコントローラーを使わずに両手によるハンドトラッキングで操作している。 KORGの他に、Nintendo Switch版Gadgetを制作しているDETUNEがクレジットされている。表示から、開発に「Unreal Engine」を使っていることも分かる。 従来のアプリ版KORG Gadgetでは3Dモデリ
日本の電子楽器メーカー、SONICWAREがローファイ・サウンドに特化したGrooveboxマシン、LIVEN Lofi-12(ライブン・ローファイ12)を11月23日に発表すると同時に発売を開始しました。これは16bit-12kHz/24kHzサンプリングとともに、12bitサンプラーモードを搭載しているため、まさに80年代後半に登場したAKAIのS900やMPC 60のようなサウンドを作れるのが大きな特徴。最大4秒のサンプリングが可能であり、スタート/エンドポイント、アタック/リリース、ピッチ編集も本体だけで編集可能となっています。 もちろんサンプリングしたサウンドは自動でキーボードにアサインされるので、簡単に演奏させることもできるし、4トラックのステップシーケンサを使ってパターンを組んでいくことも可能。これをほかのLIVENシリーズやKORGのvolcaシリーズなどと接続して同期演奏
テクノロジーの発展が音楽から魂 (ソウル) を奪ったというのが1980年代のポップ・ミュージックに関する通説となっている。しかしながら実際には真逆だった。シンセサイザーやドラム・マシンが使用されてはいたものの、1980年代ポップのサウンドは十分にソウルフルだった。元々、ポップやロックのアーティストの多くはそもそも、ソウル・ミュージックからインスピレーションを受けてそのスタイルとキャリアを形成していた。 一方でまた、ジャンルを越えて、ニュー・ウェイヴや1980年代ポップのテイストを取り入れたR&Bのミュージシャンも決して少なくなかった。そして当時の大物たちの中にも、ポップとソウルの境界を自在に往来し、一定のジャンルに収まることのないサウンドを奏でていたアーティストがいた。 <関連記事> ・モータウン・レコードがキング牧師の名演説をレコード化した経緯 ・女性たちの社会進出を後押したモータウンと
OGRE YOU ASSHOLE(以下、OYA)が、前作から5年ぶりとなるフルアルバム『自然とコンピューター』を発表した。昨年のEP『家の外』以来、俄然存在感を増してきた電子音が、もう一段階も二段階も大胆かつ効果的に用いられ、バンドの演奏との一種異様な配合ぶりを聴かせている。今作は、常に自らの演奏・録音表現の刷新を続けてきたOYAの長いキャリアを振り返ってみても、特に野心的な内容と言えるだろう。共同作曲・作詞を務めるフロントマンの出戸 学(Vo/Gt)に、新機材の使用法をはじめとする制作の実際から、「創造性」に関する思索・問題意識に至るまで、じっくりと話を聞いた。(柴崎祐二) アナログシンセから生まれる歪みやちぐはぐ感 ――前作EP『家の外』でもシンセサイザー類が多用されていましたが、今回のアルバムはそれにも増してエレクトロニックな要素が強くなっていますね。 出戸 学(以下、出戸):コロナ
エレクトロニックミュージック、とりわけ踊ることを目的にしたジャンルのリスナーなら、キックと一体になる“あの”瞬間を味わったことがあるのではないだろうか(キックはバスドラムとも言う)。 単にビートが打ち付けられる衝撃というだけではない。鼓膜と身体がキックドラムのパターンにかみ合う瞬間が存在する。 ドンッとしたキック、鼓動するキック、短く鋭いキック、とどろくキック。キックを聞くと、揺らぐ、跳ねる、頭を振る、両手を突き上げる、といった行為のタイミングを知ることができる。 ではそもそもキックの何がこれほど魅力的なのだろうか? キックはどうやって生まれているのだろうか? そして、自分の制作でキックのインパクトを最大限に引き出すにはどうすればいいのだろうか? そこで今回は、エレクトロニック・キックの歴史と重要ポイントをDavid Abravanelが概説する。 誕生 エレクトロニック・キックは、生楽器
Microsoftが開発する表計算ソフトウェアのExcelは、Visual Basic for Applications(VBA)という付属のマクロ言語を活用することで、戦略シミュレーションゲームやドラムマシンを再現することが可能です。しかし、そんなVBAを一切使わずに、関数と機能のみで名作RPG「ドラゴンクエストIII」を再現した猛者が登場。ドラゴンクエストIIIとExcelの世界が入り交じる奇妙なムービーを公開しています。 ExcelでVBAを使わないでドラクエ3を再現してみた - YouTube Excel版ドラゴンクエストIIIは、xlsx形式で保存されています。 起動すると、アリアハンからゲームがスタート。ドラゴンクエストIIIはスーパーファミコンやAndroid、iOS、PlayStation 4、Nintendo Switchなどさまざまなハードに移植されていますが、再現され
デベロッパーのLicoriceおよびStudio Evilは9月29日、ガジェット作りシム『Retro Gadgets』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、近日早期アクセス配信予定だ。また、10月3日より開催のSteam Nextフェスでは体験版も配信予定。 『Retro Gadgets』は、電子機器作成シミュレーションだ。ストアページでは“ガジェット作成ステーション”と表現されている。本作のなかでは、プレイヤーが極めて自由度の高い電子工作を楽しめるようだ。製作工程の一例としては、まずは基板の形状を決め、ボタン・スイッチ・スピーカー・LEDといったパーツを配置。CPUやオーディオ・ビデオチップなどを配して機能を実装していけるようだ。トレイラーなどからは、いずれのパーツも、プレイヤーがはんだ付けなどを活用して自由自在に配置していける様子が見て取れる。ゲームボーイ風の端末か
はじめにこのnoteは主にエレクトロニックミュージック、ダンスミュージックを作っている人には役に立つと思います。 音楽制作している中で自分が気づいたことをシェアします。 ダンスミュージックの肝であるリズムトラックテクノやハウスなどの同じドラムパターンで引っ張って踊らせ続けるトラックにおいては、ずっと聴けるループを作れるかが大切です。 同じドラムパターンでも微妙にタイミングに揺れがあったり、4つ打ちのバスドラムでも微妙に毎回音色が異なるなど有機的な変化をつけると良い効果が生まれる事が多いです。 下記の例は、バスドラムのトラックをイコライザーでブーストさせて、持ち上げた周波数をLFOでランダムに揺らして(1kから10kの間辺り)ハードウェアのドラムマシンっぽい有機的な音にしています。 キックにイコライザー掛けて、1kから10kの間辺りをブーストさせてLFOでランダムに揺らすとハードウェアのドラ
テクノロジーの革新とともに、そのサウンドを変容させてきた音楽、ヒップホップ。使用される機材によって、どれほどサウンドに影響を及ぼすのだろうか。ミュージシャンや楽器メーカーの開発担当らに取材しながら、機材とヒップホップの関係を記した『MPC IMPACT!-テクノロジーから読み解くヒップホップ』を今年1月に上梓した大島純。今回彼が、本書で記述した一部をさらに掘り下げ、「SP-1200」が支えた1990年代のヒップホップについて綴る。 テクノロジーと音楽の1980年代。SP-1200が生まれるまで 私は2019年の5月のある日曜日の午後9時、勤務先であるNYマンハッタンのニュースクール大学のスタジオでピート・ロックを待っていた。このインタビューセッションのために何度か電話連絡はしたものの、前回は直前で「用事が入った」とキャンセルになったので、今回は本当に現れるのかが不安だった。そんな土砂降りの
ヤマハは1月16日、オールインワン音楽制作デバイス「SEQTRAK」を1月26日に発売すると発表した。音楽制作からパフォーマンスまでを1台で実現するデバイスで、ドラムマシン、シンセサイザー&サンプラー、サウンドデザイン&エフェクターという主要な3機能を集約している。希望小売価格は5万5000円。 シンプルかつコンパクトなデザインながら、音楽制作に必要な機能をオールインワンで搭載。「瞬間的に得たインスピレーションやアイデアをいつでも素早くスケッチし、それをディープに作り込める」製品として企画されたという。ドラムマシン、シンセサイザー&サンプラー、サウンドデザイン&エフェクターの各機能は、ブロックごとに分けられてデザインされている。
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