今回の芦原先生の事件をとても悼ましく思っている。 それはそれとして、小学館への「もっと作家に寄り添え」の大合唱については、小学館もしんどいだろうな…とも思う。 この辺の感想の内訳を、出版業界の端っこ(非漫画系)から自分の知識に基づいて書く。 今回の原作と脚本の問題は、つきつめれば著作者人格権の問題だと考えている。 (仕事上、著作権について多少は調べているが、法律の専門家ではないことは先に付言する) 著作権は、大きく「財産権」と「人格権」に分けられる。 「財産権」とは、そのまま、著作者の財産的利益を守る法律である。 著作物を複製すること、上演・上映・展示・頒布すること、 そして、今回でいうドラマにあたる「二次的著作物」を作る(翻案)/利用することなどは すべて著作権者の権利であり、第三者が行う場合は許諾が必要だ。 対して「人格権」とは、著作者の「精神的利益」を守る法律である。 公表権・氏名表