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ライシテの検索結果1 - 40 件 / 54件

  • 「フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史」ジャン・ボベロ著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    フランスを代表するライシテ研究の第一人者による、フランス革命から二〇世紀初頭までのライシテが確立していく歴史を概説した一冊。現在のライシテが直面する変化についても若干の言及が加えられている。 『国教を立てることを禁じ、いっさいの既成宗教から独立した国家により、複数の宗教間の平等ならびに宗教の自由(個人の良心と集団の礼拝の自由)を保障する、宗教共存の原理、またその制度。国家と公立学校などの公的領域を脱宗教化することで、私的領域における宗教の自由を保障するライシテの公私二元論は、宗教的民族的出自から切り離された普遍的市民権のベースにもなっている。』(P9) 本書では脱宗教化と世俗化とは明確に区別される。脱宗教化とは『法律によってライシテに基づく公教育や政教分離が制度化される過程を示し』(P10)、世俗化とは『市民社会と文化・習俗において宗教の影響が減退する過程を示す』(P10)。この本では前者

      「フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史」ジャン・ボベロ著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
    • 非宗教性の原理(ライシテ)

      西山教行氏による、2004年に刊行された『共和国ガイド』より、「非宗教性の原理(ライシテ)」項目の日本語訳。「この本は,中等教育教員の啓蒙のために国民教育相が編集したもので,フランスの知識人がわかりやすい言葉でフランス共和主義を解説したもの」(西山氏のツイートによる)。理解のためのメモとして。

        非宗教性の原理(ライシテ)
      • ライシテ - Wikipedia

        ライシテ(仏: laïcité; 形容詞 ライック laïque)とは、フランスにおける教会と国家の分離の原則(政教分離原則)、すなわち、(国家の)宗教的中立性・無宗教性および(個人の)信教の自由の保障を表わす。説明的に「非宗教性」という訳語が当てられることがあり、ライシテの成立過程について (laïcisation の訳語として)「非宗教化 / 世俗化」(=社会における宗教の影響力の減少)[1] という語が用いられることもある。また、日本のメディアでは「世俗主義」と訳されることもあるが、これは英語の secularism の訳語であり[2]、これらの概念の歴史的な成立過程から、基本的には別の概念である。日本語の「ライシテ」という言葉は、世俗主義やフランス以外の国の政教分離と区別し、フランス法およびフランスの歴史に根ざした特殊な政教分離の意味で用いられ、ここ10年ほどで「ライシテ」という訳

          ライシテ - Wikipedia
        • フランス ライシテの理念と現実 ニカブ着用は事件か 上智大准教授 伊達聖伸 - 世界宗教地勢:中外日報

          10月下旬、パリの歌劇場オペラ・バスティーユで、頭髪と顔の下半分をヴェールで覆い最前列で鑑賞していたニカブ姿の女性が、公演の途中で退席させられたと報じられた。このニュースを聞いて、ライシテ(フランス独特とされる政教分離体制)の理念と国内のムスリムが対立している様子を思い描く人は少なくなかろう。 だが、女性と連れの男性は湾岸諸国からの豊かな観光客で、劇場スタッフは幕間にフランスでは法律で禁じられていることを説明、顔を見せるか退席するかを提案したところ、男性の側が女性を促して2人で静かに退席したというものだ。最前列の席は1人あたり231ユーロだが、払い戻しの要求もなかったという。そもそもこの出来事が起こってから、メディアが最初に伝えるまで半月以上が経過している。そこまで「事件性」がなかったはずのものを、「事件」として報じているようにも見えるのである。 2004年の「ヴェール禁止法」は公立校にお

            フランス ライシテの理念と現実 ニカブ着用は事件か 上智大准教授 伊達聖伸 - 世界宗教地勢:中外日報
          • フランスにおけるライシテとは何か?学校におけるライシテ(laïcité)憲章|ジャスミン男

            シャルリー・エブド襲撃テロ事件の犯人の兄弟の一人は、市役所に「ゴミ分別大使」として雇用されていたことがあります。各戸をまわって、ゴミの分別について説明してまわる仕事です。しかし彼は職場に祈祷用絨毯を持ち込み、お祈りの時間には仕事を放ってお祈りに入ってしまうし、女性とは握手したがらないなど、問題行動とみなされることを繰り返し、職場の上司も職場に「ライシテ憲章」(後述)などを貼ってみたりして感化に勤めたものの、勤務態度は改まらず、ついに解雇に至ったということです。 フランス共和国ではその共和国理念の一つである「自由」のために信教の自由は一応保証されてます。しかし、共和国的精神においては、基本、宗教イコール蒙昧主義・反啓蒙主義ととらえているので、公立校や国と提携契約がある私立校においては宗教禁止、宗教的な属性を顕示するような印や服装は国レベルで公式に禁止されています。 つまり、公立校では先生も生

              フランスにおけるライシテとは何か?学校におけるライシテ(laïcité)憲章|ジャスミン男
            • 【ブルキニ問題】「ライシテの国」フランスは特殊だと切り捨てられるか?

              <フランスのブルキニ禁止令をめぐる問題は、同国内だけでなく、世界的な議論にも発展しており、来春のフランス大統領選の争点にもなりそうだ。議論の背景にある「政教分離」の考え方とはどのようなものなのか。フランスの憲法に詳しい井上武史・九州大学大学院法学研究院准教授に解説してもらった。> ブルキニ論争 フランスはこの夏、「ブルキニ問題」に揺れた。ニースやカンヌなど地中海に面する自治体の首長が海水浴場でのブルキニの着用を禁止し、違反者には罰金を課す命令を相次いで出したことの是非が問われた。論争はメディアや論壇だけにとどまらず、訴訟にまで発展した。 【参考記事】フランス警官、イスラム女性にブルキニを「脱げ」 ブルキニとは、ムスリム女性の全身を覆う着衣「ブルカ」と水着の「ビキニ」を掛け合わせた造語で、顔を除く頭部から足首までの全身を覆う水着である。頭髪や肌の露出が禁じられるムスリム女性のために開発された

                【ブルキニ問題】「ライシテの国」フランスは特殊だと切り捨てられるか?
              • ライシテをめぐる闘争史--谷川稔『十字架と三色旗』 - 法哲学/研究教育余録

                シャルリー・ヘブド事件に接し、久しぶりに「ライシテlaïcité」について勉強し直そうと思い、谷川稔『十字架と三色旗』山川出版(1997年刊)を読了。以下、備忘のメモ。 念のためだが、ライシテというのは、フランス語で「世俗性」とか訳されるもので、政教分離のことを指すと考えて貰えば良いか、と。語義の詳細は、伊達聖伸『ライシテ、道徳、宗教学―もうひとつの19世紀フランス宗教史』が大変、参考になる。 十字架と三色旗―もうひとつの近代フランス (歴史のフロンティア) 作者: 谷川稔 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 1997/11 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (5件) を見る ライシテ、道徳、宗教学―もうひとつの19世紀フランス宗教史 作者: 伊達聖伸 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2010/11/19 メディア: 単行本 クリック: 72回 この

                  ライシテをめぐる闘争史--谷川稔『十字架と三色旗』 - 法哲学/研究教育余録
                • ジャン・ボベロ来日講演録(前篇)「続発するテロに対峙するフランスのライシテの現状と課題」

                  哲学・思想、社会学、法学、経済学、美学・芸術学、医療・福祉等、人文科学・社会科学分野を中心とした出版活動を行っています。 2016年10月にフランスのライシテ研究の重鎮、ジャン・ボベロ氏が来日し、今日のフランスにおけるライシテについて講演を行ないました。その2回の講演「続発するテロに対峙するフランスのライシテの現状と課題」と「今日のフランスにおけるライシテ――イスラームと〈宗教的なもの〉のグローバル化に直面して」の日本語訳を掲載いたします。 掲載をお許しくださったジャン・ボベロ先生、訳文掲載にご尽力くださった伊達聖伸先生、増田一夫先生、ミカエル・フェリエ先生、赤羽悠さん、西村晶絵さんにお礼申し上げます。[編集部] 【訳者による導入解説】 2015年1月7日~9日の「シャルリ・エブド」襲撃事件、警官殺害事件、ユダヤ系食料品店襲撃事件。そして同年11月13日の大規模なパリ襲撃事件。2016年7

                    ジャン・ボベロ来日講演録(前篇)「続発するテロに対峙するフランスのライシテの現状と課題」
                  • 政教分離に必要なのは「ライシテ」? 宗教学者に聞く:朝日新聞デジタル

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                      政教分離に必要なのは「ライシテ」? 宗教学者に聞く:朝日新聞デジタル
                    • 第6回 フランスのライシテ――複眼的思考の試金石 | 宗教情報センター

                      はじめに フランス共和国憲法の第1条には、こう書かれています。「フランスは、不可分で、ライックな、民主的そして社会的な共和国である」。「ライック」というのが、ちょっとわかりにくいかもしれません。ロワイヤル仏和中辞典で引いてみましょう。形容詞として、「聖職者でない、一般信徒の、(教育などが)宗教から独立した、非宗教的な、世俗の」といった訳語が並んでいます。 「ライシテ」は、「ライック」の名詞形です。同じ辞典には、「非宗教性、世俗性、政教分離(思想)、(教育などの)宗教からの独立、宗教的中立性」とあります。ここまで来ると、ああそうかと思う人が増えてくるのではないでしょうか。「フランス独特の政教分離原則」のことだな、と。「そういえば、フランスの政教分離は他の国よりもずいぶん厳しいと聞いたことがあるぞ。たしか数年前、学校でイスラームの女性がスカーフやヴェールを被ることが法律で禁止されたはずだ。最近

                        第6回 フランスのライシテ――複眼的思考の試金石 | 宗教情報センター
                      • フランス番長 骨までライシテほしいのよ

                        2024年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月 まいったね。 ブルカをめぐる問題には、まいったね。 アンタ、ブルカってなんだか知ってるかい? そうそう、小学生の女子なんかが体育の授業で履いてな、最近じゃ見かけなくなっちまった、っておい! ブルマじゃねえぞ! 今回のノリツッコミは写真なしだ。アダルトサイトに認定されても困るからな。 ブルカの仲間にはニカブってのもある。メカブじゃねえぞ。 ま、まずはこいつを見てもらおうか。 ブルカは左から3番目、ニカブは左から2番目。 そう、イスラム教徒の女性が着用するベールのうち、顔を覆うタイプのもののことだ。 中でも目まで隠しちまうのがブルカ。出すのがニカブだ。 こいつを街中でかぶることを禁止しようとする動きが、ここんとこフランスで高まっている。 仏下院委、

                        • 伊達聖伸『ライシテから読む現代フランス』(岩波新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                          5月3 伊達聖伸『ライシテから読む現代フランス』(岩波新書) 8点 カテゴリ:社会8点 フランスにおける政教分離の原則である「ライシテ」。2015年1月の『シャルリ・エブド』本社襲撃事件、同年11月のパリ同時多発テロ、いずれも事件直後にテロへの避難とともにライシテの原則が確認されました。 このようにフランスという国家の基本原則ともなっているライシテですが、よくよく見ていくとその適用の仕方にはグラデーションがありますし、誰がどのように主張するかによってもそのニュアンスは違います。 この本はそんなライシテの来歴と現状を丁寧に見ながら、「政教分離」というものの難しさを教えてくれます。移民や難民、多文化共生、あるいは表現の自由などに興味がある人に是非お薦めしたい本です。 目次は以下の通り。 序章 共生と分断のはざまのライシテ 第1章 ライシテとは厳格な政教分離のことなのか 第2章 宗教的マイノリテ

                          • 世俗化とライシテ (UTCP Booklet 6) | 刊行物 | University of Tokyo Center for Philosophy

                            目次 : ダウンロード はじめに 羽田正 : ダウンロード 第1部 ジャン・ボベロ氏講演 講演1 世俗化と脱宗教化 ジャン・ボベロ(翻訳=伊達聖伸) : ダウンロード 講演2 フランスにおけるライシテ――歴史と今日の課題 ジャン・ボベロ(翻訳=伊達聖伸) : ダウンロード 第2部 シンポジウム「21世紀世界ライシテ宣言とアジア諸地域の世俗化」 21世紀世界ライシテ宣言について ジャン・ボベロ(翻訳=羽田正) : ダウンロード ライシテと国民統合――「21世紀世界ライシテ宣言」をめぐる若干の考察 増田一夫 : ダウンロード 日本の世俗化と宗教概念 島薗進 : ダウンロード 中国における宗教と世俗化――批判儒教のために 中島隆博 : ダウンロード インドのセキュラリズムの行方――インド憲法、ガンディー、ヒンドゥー・ナショナリズム 近藤光博 : ダウンロード 参考資料: 21世紀世界ライシテ宣言

                            • 「市民宗教」対「ライシテ」 - kiyonobumieの日記

                              最近よくタイトルに踊らされている私、である。この前は、「ロラン・ファビウスがライシテ憲章採択を賞賛」にやられた。今回は、イヴ・デロワの論文の中に「religion civile versus laïcité « à la française »」(市民宗教対≪フランス流ライシテ≫)「l’impossible religion civile en France」(フランスでは不可能な市民宗教)という中見出しのタイトルが踊っていたので、読んでみたら、期待していたのと違ったという話である。 「市民宗教」というのは、ごく簡単に言うと、ルソーが提唱してロバート・ベラーが社会学の用語として概念化したものである。「サヴォワの助任司祭の信仰告白」で「個人の宗教」を擁護しているルソーは、『社会契約論』の最終章で、「司祭の宗教」に代えてこの「市民宗教」を導入することを説いている。およそ200年後、ベラーは「ア

                                「市民宗教」対「ライシテ」 - kiyonobumieの日記
                              • フランスのライシテを学ぶために:谷川稔『十字架と三色旗‐もうひとつの近代フランス‐』 - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

                                今度は日本人の近代フランス史研究者から。 十字架と三色旗―もうひとつの近代フランス (歴史のフロンティア) 作者:谷川 稔発売日: 1997/11/01メディア: 単行本 話の枕として、まず、1984年、サヴァリ法廃案と1994年のバイルー法廃案の話で始まります。1984年のサヴァリ法案とは、公教育の一元化を目指したもので、これにカトリック側が大反発。社会党モーロワ政権が崩壊します。そして1994年のバイルー法は、私学助成制限撤廃を目指したもので、保守党バラデュール政権が提出したものです。 そもそも、バイルー法の契機とは、1850年ファルー法条項撤廃を目指すのが目的でした。ファルー法は、王党派公教育相ド=ファルー伯によって提出された、カトリックの公教育への復権を推進したものです。 現代のフランスの教育制度は、1881−1882年成立のフェリー法で定められ、これが現在の公立校体制を規定してい

                                  フランスのライシテを学ぶために:谷川稔『十字架と三色旗‐もうひとつの近代フランス‐』 - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX
                                • Amazon.co.jp:ライシテ、道徳、宗教学―もうひとつの19世紀フランス宗教史:伊達聖伸

                                    Amazon.co.jp:ライシテ、道徳、宗教学―もうひとつの19世紀フランス宗教史:伊達聖伸
                                  • ≪市民≫の裏側〜ライシテと「ブルカ禁止法」について - 歴史家をめざす大学生のブログ

                                    news 先日、公の場でブルカ(ムスリムの女性が被るヴェール)を着用することを禁止する法案がフランス下院において可決されたようです。【ロイター】フランス下院、ブルカ禁止法案を圧倒的多数で可決http://t.co/I4whPQD【CNN】仏ブルカ禁止法施行、抗議の女性2人を拘束http://www.cnn.co.jp/world/30002424.html【時事通信】「ブルカ禁止法」施行=摘発難しいとの声も−仏http://www.jiji.com/jc/zc?k=201104/2011041100864【共同通信】フランス、ブルカ禁止法施行http://news.livedoor.com/article/detail/5482765/ ニュースソースを見比べて、またmixi日記やtwitterなどの発言を一通り眺めてもわかる通り、わが国における本法案をめぐる議論は明らかに混乱しています。

                                    • フランスの政教分離を具体化した「ライシテ憲章」とは?その日本語訳。これが「シャルリー事件」の犯人の人生を変えた…(uni氏のtwitterとnote) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                      まず、この一連のツイートをお読みください。 本当だったらこの分量とクオリティだったら、まよわずtogetterにするところなんだが、ツイート数の関係で、1月16日まで遡ることができなかった。 ■フランスでのテロ事件、犯人の生い立ちが哀しい https://twitter.com/echinodermes/status/558942666298499072 uni (ジャスミン男) ‏@echinodermes 1月16日 テロリスト兄弟の生い立ちが想像以上だった…。父親不明、五人の子供をかかえた母親は手当などを申請せず売春婦となり、六人目の子供を妊娠したまま自殺。まだ10-12歳ぐらいだった兄弟は学校から帰って自殺した母親の死体を見てます。 貧民ゲットーの子供たちを映画やディズニーランドに連れてく福祉関係者として、テロリスト兄弟の子供時代を知っている女性が語る彼らの生い立ち元記事 http

                                        フランスの政教分離を具体化した「ライシテ憲章」とは?その日本語訳。これが「シャルリー事件」の犯人の人生を変えた…(uni氏のtwitterとnote) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                      • フランスで論争が絶えない「ライシテ」とは? 過去には大きな対立も | AERA dot. (アエラドット)

                                        伊達聖伸の新書『ライシテから読む現代フランス政治と宗教のいま』は、フランスの政治と宗教を分離する「ライシテ」についてつづった一冊。同書の魅力を、リブロの書店員・野上由人さんは次の… 続きを読む

                                          フランスで論争が絶えない「ライシテ」とは? 過去には大きな対立も | AERA dot. (アエラドット)
                                        • 政教分離の理念「ライシテ」 時代の変化で見直し論も:東京新聞 TOKYO Web

                                          夕闇に覆われた建物の壁に、イスラム教の預言者ムハンマドやイエス・キリストらを描いた風刺週刊紙シャルリエブドの巨大な紙面が次々と映し出されていく。 同紙の風刺画を授業で扱った後に殺害された中学校教師サミュエル・パティ=当時(47)=の国葬がパリ市内で開かれていた昨年10月21日夜。仏南部オクシタニー地域圏の行政府がパティと彼が守ろうとした表現の自由へのオマージュとして、主要2都市トゥールーズとモンペリエの地域圏庁舎に投影した。

                                            政教分離の理念「ライシテ」 時代の変化で見直し論も:東京新聞 TOKYO Web
                                          • サルコジ氏、ライシテ、「市民宗教」(アンリ・タンク) - kiyonobumieの日記

                                            猫屋さんのところで知ったル・モンドのアンリ・タンクの記事、1月25日のものですが、ざっと訳出しました。2月10日の発表に備えて、現代のライシテと市民宗教の関係をおさえておこうと思ったのですが、あまり議論が掘り下げられていないのが原因なのか、訳してみてもちょっとよくわからないところがあります。ここで市民宗教というのは、サルコジはアメリカモデルに近づいているということなのでしょうか。個人的にはサルコジをナポレオンのコンコルダやシャルル・モラスと近づけて解釈する視点があるということの方が面白かったです。それから、宗教が失った力を国家が肩代わりするのかという議論がありますが、国家の方もかつてのような卓越した統合力を発揮しえなくなって宗教の再利用を企んでいるところがあると思います。 M. Sarkozy, la laïcité et la "religion civile", par Henri T

                                            • あとがきたちよみ/『〈聖なる〉医療 フランスにおける病院のライシテ』 - けいそうビブリオフィル

                                              あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひ本の雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 ジャン・ボベロ、ラファエル・リオジエ 著 伊達聖伸・田中浩喜 訳 『〈聖なる〉医療 フランスにおける病院のライシテ』 →〈「訳者あとがき」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 訳者あとがき 本書は Jean Baubérot et Raphaël Liogier, Sacrée médecine : Histoire et devenir d’un sanctuaire de la Raison, Paris, Entrelacs, 2010, 196p. の全訳である。 著者のジャン・ボベロは、一九四一年生まれでライシテ研究の専門家。プロテスタンティズムと

                                                あとがきたちよみ/『〈聖なる〉医療 フランスにおける病院のライシテ』 - けいそうビブリオフィル
                                              • ライシテとトレマとアクサン・テギュ - akihitosuzuki's diary

                                                www.economist.com 研究でも教育でもドイツ語とフランス語の存在感が大きくなってきた。研究の史料でドイツ語とフランス語をなんとか再び読めるようにする努力を始めたこともあって、日本語や英語の中に埋め込まれるドイツ語やフランス語の単語が気になるようになった。教育でも、セミナーで疾病の歴史を英語で書かせている中で、フランス語やドイツ語の人名やスペルについて、きちんと書くといい専門家になれるよという指導をしている。ただ、それが自分の能力の中にあるか、あるいは自分のキーボードでできているかというと、これが全くできていない(涙)Microsoft Word であれば、挿入―記号と特殊文字ーショートカットを定義すればいいのだけれども、これが Evernote につながらない。うううむ。 もともとの記号はエコノミストで laïcité という言葉が出てきたこと。もともとはフランスの概念で、宗

                                                  ライシテとトレマとアクサン・テギュ - akihitosuzuki's diary
                                                • ニコラ・サルコジの宗教政策、あるいはライシテの行方 - kiyonobumieの日記

                                                  国際宗教研究所ニュースレターに表題の論文を寄稿しました。 同研究所は、宗教研究者と宗教家の接点となるような役目を果たしており、多くのシンポジウムや講演会を行い、年報『現代宗教』や年4回のニュースレターを発行しています。詳しくはコチラをご覧ください。 ニュースレターの発行部数じたいは多くなく、なかなか多くの方の目にとまるというわけにはいきません。記事をブログなどで公開してよいかと問い合わせたところ、快く承諾していただきましたので、ここで改めて感謝申し上げるとともに、以下に転載させていただきます。 ちなみに、書誌情報は次の通りです。伊達聖伸「ニコラ・サルコジの宗教政策、あるいはライシテの行方」『国際宗教研究所ニュースレター』56号、2007/3、pp.14-23. 2007年5月、フランスの新大統領にニコラ・サルコジが就任した。前年末に大統領選への出馬を正式に表明して以来、彼は終始有利な立場に

                                                    ニコラ・サルコジの宗教政策、あるいはライシテの行方 - kiyonobumieの日記
                                                  • uni (ジャスミン男)さんはTwitterを使っています: "フランスの教育省のページから「ライシテ憲章」を貼っておきますね。ライシテとは宗教的中立性・世俗性と辞書には載ってますが、意味�

                                                    この分だとうちの子も、学校では「テロは反対だけど私はシャルリーじゃない」なんていったら仲間はずれになったりいじめられたり先生に問題行動のハンコおされてりするだろうから、とりあえずきかれたら自分もシャルリーだって言っときなさい、といったほうがいいのかな。

                                                      uni (ジャスミン男)さんはTwitterを使っています: "フランスの教育省のページから「ライシテ憲章」を貼っておきますね。ライシテとは宗教的中立性・世俗性と辞書には載ってますが、意味�
                                                    • 日仏会館フランス事務所 | イベント・カレンダー | 宗教・ライシテ・道徳日仏の道徳・宗教教育と新たな政策

                                                      【講師】 ジャン・ボベロ(パリ国立高等研究実習院) 井上順孝(國學院大學) 【司会】 伊達聖伸(上智大学) 【趣旨】 フランス共和国の根本原理であるライシテは、しばしば非常に激しい熱を帯びながら、何度も蒸し返される議論の対象となっている。ライシテをめぐる議論は、少なくとも1989年の「スカーフ事件」以来、政治・社会問題のアクリュアリティの前景を占めてきた。ライシテを学ぶことは、今や共生のために必要不可欠であるかのようだ。こうしたなか、ヴァンサン・ペイヨン教育大臣は、2015年から学校でライシテの道徳を導入することを決めた。1882年にジュール・フェリーによって法制化され、1968年の5月革命によっていったん廃止された教育が、新しい形で導入されようとしている。他方、2002年にレジス・ドゥブレが宗教教育についての報告書を提出してから10年が経過しているが、現在のフランスの公立校でどのような宗

                                                      • Q994 世界のなかのライシテ - 白水社

                                                        30か国が署名した21世紀世界ライシテ宣言。文化衝突や宗教対立を乗り越え、人類共生の原理構築になりうることを示唆。世俗主義を超える広い思想であり、人権をも保障する。

                                                          Q994 世界のなかのライシテ - 白水社
                                                        • 4.「現代フランス社会における『ライシテ(政教分離)』概念の変容より | 東洋哲学研究所

                                                          「論文BOX」の中から選んで、各論文の概要やねらい、読みどころについて紹介しています。 「現代フランス社会における『ライシテ(政教分離)』概念の変容―イスラム子女のスカーフ問題をめぐって」[PDF 1,799kb] 執筆者 満足圭江氏(東洋哲学研究所ヨーロッパ・センター研究員) 『東洋哲学研究所紀要』の第20号(2004年)に掲載された論文です。 【論文の読みどころ】 2003年から2004年にかけて、フランスで「イスラム子女の公立学校でのヘッドスカーフ着用を認めるかいなか」が、国を二分するような議論になりました。 発端は1989年にまでさかのぼります。 この年の秋、パリ近郊の中学校で、イスラム系の2人の女子生徒が「校内でスカーフを着けている」ことを理由に、教師から「教室に入ることを禁止」されたのです。学校側の言い分は、「イスラム子女のスカーフは宗教性が強く」、また「体育や科学の実験のとき

                                                            4.「現代フランス社会における『ライシテ(政教分離)』概念の変容より | 東洋哲学研究所
                                                          • 島薗進×伊達聖伸 政界癒着、ライシテ、国葬……最新版「政教分離」という議論

                                                            ――安倍元首相の銃撃事件をきっかけに、自民党と統一教会の癒着が次々と明らかになっていった。近代国家では守らなければならないはずの政教分離という原則は、いったいどうなっているのか。フランスにおける政教分離の理念「ライシテ」の研究者である気鋭の宗教学者、伊達聖伸・東大教授が、宗教学の泰斗である島薗進・東大名誉教授と日本における政教分離から国葬の是非までを徹底的に論じ合う。 (写真/増田彩子) 伊達聖伸 安倍元首相の銃撃事件をきっかけに、自民党と統一教会(旧統一教会。現名称は世界平和統一家庭連合。以下、統一教会)の関係が突然誰の目にも明らかになるような形で露呈しました。宗教学者や政治について詳しい人はある程度知っていたことですが、それにしてもここまで関係が深いとは思わなかった、という声も多く聞かれました。 島薗進 同時に自民党と創価学会や日本会議など、ほかの宗教団体、あるいは宗教的な団体ともいか

                                                              島薗進×伊達聖伸 政界癒着、ライシテ、国葬……最新版「政教分離」という議論
                                                            • ライシテから読む現代フランス - 岩波書店

                                                              数々のテロ事件を受け,フランスはいま政治と宗教,共生と分断のはざまで揺れている.国内第二の宗教であるイスラームとの関係をめぐり大統領選挙の主要争点ともなったライシテとは何か.憲法1条が謳う「ライックな(教育などが宗教から独立した,非宗教的な,世俗の)共和国」は何を擁護しうるのか.現代の難題を考える. 序 章 共生と分断のはざまのライシテ 1 揺れる共和国――テロ事件と大統領選挙から 2 なぜ,いまライシテなのか 第1章 ライシテとは厳格な政教分離のことなのか 1 分離から承認へ 2 右傾化と治安の重視 3 同性婚反対運動とカトリック 4 キリスト生誕の模型とカト= ライシテの論理 5 託児所のヴェールとライシテの宗教化 第2章 宗教的マイノリティは迫害の憂き目に遭うのか 1 シャルリ・エブド事件からヴォルテールの『寛容論』へ 2 カラス事件とプロテスタント 3 ドレフュス事件とユダヤ人 4

                                                                ライシテから読む現代フランス - 岩波書店
                                                              • OGAWA Kandai on Twitter: "よく「共産主義は宗教」と言われるけど、共和主義というのも大変な宗教で、その「宗教」を「国教」とする「政教一致国家」の国是がライシテではと自分など思ったりしており、だから日本にライシテ持ち込むのは無理と思いますよ。まあライシテが何か分かってない人がライシテやりたがってる感あるけど。"

                                                                よく「共産主義は宗教」と言われるけど、共和主義というのも大変な宗教で、その「宗教」を「国教」とする「政教一致国家」の国是がライシテではと自分など思ったりしており、だから日本にライシテ持ち込むのは無理と思いますよ。まあライシテが何か分かってない人がライシテやりたがってる感あるけど。

                                                                  OGAWA Kandai on Twitter: "よく「共産主義は宗教」と言われるけど、共和主義というのも大変な宗教で、その「宗教」を「国教」とする「政教一致国家」の国是がライシテではと自分など思ったりしており、だから日本にライシテ持ち込むのは無理と思いますよ。まあライシテが何か分かってない人がライシテやりたがってる感あるけど。"
                                                                • ジャン・ボベロ著、三浦信孝/伊達聖伸訳『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』(クセジュ文庫): Murasakino Calling

                                                                  ジャン・ボベロ著、三浦信孝/伊達聖伸訳『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』(クセジュ文庫)が刊行された。 訳者の伊達聖伸氏より、ご恵贈いただく。本書の内容は、以下の通り。 「ライシテとは、国家や公立学校などの公共空間における宗教に対する中立性のことである。本書は、フランス革命期から、一九〇五年の政教分離法、二〇〇四年の宗教的標章禁止法(いわゆるスカーフ禁止法)の成立を経てきたフランスの脱宗教性の道のりをたどる。ライシテ研究の第一人者による解説書。」 政教分離の厳格な例として必ず出されるのが、フランスのライシテだが、その歴史と特徴をコンパクトにまとめたボベロ先生の研究を、日本語で読めるのは誠にありがたい。伊達氏と三浦先生の訳業に感謝したい。 本書冒頭の「キーワードの訳語と解説」の中で、三浦先生は、次のように指摘している。 「ジャン・ボベロの理論的貢献のひとつは、laicisatio

                                                                    ジャン・ボベロ著、三浦信孝/伊達聖伸訳『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』(クセジュ文庫): Murasakino Calling
                                                                  • ライシテ、道徳、宗教学 伊達 聖伸著

                                                                    フランスのライシテは、宗教を公的領域から私的領域に追放するものだが、それだけではない。本書が試みる「世俗の宗教学」は、19世紀の世俗的道徳と科学的宗教学の成立を再構成し、宗教概念の歴史的変遷を辿り、宗教に還元されない宗教性の行方を追う。フランスでも高く評価された、本格派の若手による、ライシテの系譜学的人類学! 序論 一 本書の課題 二 用語の説明 三 先行研究と本書の位置、本書の用いるテクスト・史料と方法 四 本書の構成 第Ⅰ部 胚胎期のライシテの道徳と宗教の科学的研究──二重の脱宗教化 第1章 一九世紀前半の宗教状況 一 一八世紀から一九世紀の認識の地平へ 二 「宗教」概念の変化 三 宗教批判の諸潮流 第2章 オーギュスト・コントの宗教史と実証主義的道徳 一 コントの二重の挑戦 二 宗教史としての実証哲学、科学と政治のあいだの実証主義的道徳 三 人類教における教育の位置、国家と宗教の関係

                                                                      ライシテ、道徳、宗教学 伊達 聖伸著
                                                                    • 政教分離に必要なのは「ライシテ」? 宗教学者に聞く:朝日新聞デジタル

                                                                      ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                        政教分離に必要なのは「ライシテ」? 宗教学者に聞く:朝日新聞デジタル
                                                                      • Q936フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史 - 白水社

                                                                        ライシテとは、宗教上の信条とは関係なく市民としての権利が保証されることである。本書は、革命期からスカーフ禁止法成立までのフランスにおける非宗教化の道のりをたどる。

                                                                          Q936フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史 - 白水社
                                                                        • フランスのライシテを学ぶために:クロード・ラングロワ「カトリック教会と反教権」 - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

                                                                          とりあえず、カトリックとライシテの問題に関する基礎勉強は今回で一端終了。 さて、今回取り上げる論文の前に、ピエール・ノラ編集の『記憶の場』について簡単な紹介を。 以下、参考:谷川稔「『記憶の場』の彼方に‐日本語版序文にかえて」(ピエール・ノラ編(谷川稔監訳)『記憶の場‐フランス国民意識の文化=社会史』第1巻、岩波書店、2002年、1‐13頁)。 『記憶の場』Les lieux de mémoire は、120名の歴史家を動員し、130編のエセーを収め、全7巻、5600頁を越え、1984−1992年にいたる、足掛け8年でようやく完成した、「史学史上の事件」と評された一大プロジェクトです。 1993年には歴史部門のグランプリ・ナショナルを受賞、lieux de mémoire という語自体がロベールフランス語大辞典入りするくらいになりました。 このプロジェクトのスタイルとは、「原因より結果」に

                                                                            フランスのライシテを学ぶために:クロード・ラングロワ「カトリック教会と反教権」 - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX
                                                                          • ぼくらは戦争を待っている “ライシテ(政教分離)”の戦いは続く

                                                                            フランス北東部の公立学校に通うムスリムの女生徒が、宗教上の理由から体の線を隠す黒い長いスカートを穿いて登校したために出席を断られた。公的機関においては宗教的な衣裳を排除する理由にはフランスの“ライシテ(政教分離)”の原則がある。 フランス国民がフランス国家に帰属するためは「自由・平等・博愛」に表される人間の理性を最重要視する宗教に帰依しなければならない。 フランス政府の考え方とは「人間は経験しながら理性を獲得してから、何らかの主義主張や宗教戒律を選択して、自ら縛られるのは構わないが、経験が不足して理性の確立していない未成年のうちに、それらを選択してはならない」というものだ。 宗教改革や市民革命の影響が垣間見られるが、幼児洗礼を禁じて信仰告白を優先するかのように、先天的、先験的(アプリオリ)な宗教の強制を拒んでいる。 公的な学校では、生徒の良心の自由を涵養するために一度、あらゆる宗教的な束縛

                                                                            • ライシテから読む現代フランス 政治と宗教のいま / 伊達聖伸/著 - オンライン書店 e-hon

                                                                              数々のテロ事件を受け、フランスはいま、政治と宗教、共生と分断のはざまで揺れている。国内第二の宗教であるイスラームとの関係をめぐり、二〇一七年大統領選挙の主要争点ともなったライシテとは何か。憲法一条が謳う「ライックな(教育などが宗教から独立している、非宗教的な、世俗の)共和国」は何を擁護しうるのか。 序章 共生と分断のはざまのライシテ(揺れる共和国―テロ事件と大統領選挙から なぜ、いまライシテなのか) 第1章 ライシテとは厳格な政教分離のことなのか(分離から承認へ 右傾化と治安の重視 同性婚反対運動とカトリック ほか) 第2章 宗教的マイノリティは迫害の憂き目に遭うのか(シャルリ・エブド事件からヴォルテールの『寛容論』へ カラス事件とプロテスタント ドレフェス事件とユダヤ人 ほか) 第3章 ライシテとイスラームは相容れないのか(ヴェールを被る理由、被らない理由 フェミニズムとポストコロニアリ

                                                                                ライシテから読む現代フランス 政治と宗教のいま / 伊達聖伸/著 - オンライン書店 e-hon
                                                                              • フランスのライシテを学ぶために:ミシェル・ヴォヴェル『フランス革命と教会』 - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX

                                                                                フランス革命と教会 作者:ミシェル・ヴォヴェル発売日: 1992/03/01メディア: 単行本 原著はこちら。 Vovelle, Michel., La Révolution contre l'Eglise : De la raison à l'être suprême (Paris, 1988). 著者ヴォヴェルはフランス革命史家の重鎮。 フランス革命の10年で、果たして人々の心性は変わったか?という問い。 制度としてではなく、生身の人間として聖職者にとってフランス革命とは何だったのか。 とういうわけで、その問いへの手がかりとして、革命暦2年の非キリスト教化運動を数量的に研究。 ブロデル系ということなんでしょうか。数量的アプローチを駆使する研究。 駆使する史料は『議会文書集成』全95巻(当時)、共和暦2年(1793‐1794年)、フランス全土から、パリ革命議会に送られてきた4963通の意

                                                                                  フランスのライシテを学ぶために:ミシェル・ヴォヴェル『フランス革命と教会』 - SCHOLASTICUS LUGDUNENSIS ANNEX
                                                                                • フランスのライシテと仏教徒 | L'art de croire             竹下節子ブログ

                                                                                  私の義妹はフランス仏教連合の代表者の一人で、今、特に、仏教の僧侶の社会保障や年金についての問題を扱っている。 その関係で、仏教連合が、内務省からBertrand Gaume、外務省からOlivier Poupardとを招いて9月に話し合った時の記録を最近読んだ。 Bertrand Gaume は、Bureau Central des Cultes, ministère de l’Intérieur, de l'Outre-mer et des Collectivités territoriales の長官である。 フランスのライシテについてあらためて考える。 フランスのライシテは、 信じることと信じないことの自由を保証すること、、 国の中立性、 各宗教に序列を認めないこと、 宗教活動に干渉しないこと(公共の秩序を乱さない限り) からなっている。 他のヨーロッパ国と大きく違っているのは、国が

                                                                                    フランスのライシテと仏教徒 | L'art de croire             竹下節子ブログ