京都市が新型コロナウイルスの影響を受けた芸術家への支援として設けた「文化芸術活動緊急奨励金」に、相談や申請が相次いでいる。7日の受付開始から1週間で250件超の申請が寄せられ、相談件数は800件近くに及ぶ。募集は17日までで、市は予算額を1億円に倍増して対応する。 同奨励金は、発表や制作の機会を失った芸術家や技術者に向けた市の独自支援策。現状で実施できる文化芸術活動を募集し、審査のうえ上限30万円を交付する。当初の事業費は5千万円で、交付は150件程度を想定していた。市によると、13日時点の申請件数は288件。美術や音楽、演劇分野が多いという。応募に関する相談も市外からを含め多数寄せられており、担当者は「17日の締め切り間際にさらに増えるのでは」と推測する。 市は19日開会の5月市議会に、ゲームソフト会社から受けた3千万円の寄付金などを財源として5千万円を追加する補正予算案を提案する。奨励