神本を求めて 無数にある小説の中でも本当に面白い小説はほんのひと握りしかなく、世間一般的に高評価な小説が自分にとっても高評価になるとは限らない。 そこでSF、ファンタジー、伝奇小説が特に好きで、ミステリやホラーもそれなりに読む私がこれまでに読んで素晴らしいと思った作品を100冊厳選して挙げていく。趣味が近そうな方の参考になれば幸いである。 神本を求めて本を積みまくる日々 1. 星を継ぐもの 三部作 / J.P.ホーガン(1977~1981年) 月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。 「月で5万年前の真紅の宇宙服をまとった死体が見つかった。」 こん