交通事故を装った保険金詐欺事件で、事故の加害者と誤認され罰金刑を受けた熊本県玉名市のパート従業員の女性(39)の取り調べ中、県警の警察官が「認めないならひき逃げで捜査する」と話したことが分かった。刑を取り消す再審の公判で検察側が明らかにした。玉名簡裁(川嶋知正裁判官)は29日、女性に改めて無罪を言い渡した。 判決によると、女性は玉名市で乗用車を運転中、交差点で歩行者ら2人にけがをさせたとして、2013年3月に同簡裁で罰金20万円の略式命令を受けた。 その後、けがをしたと訴えていた男2人が事故をでっち上げたとして、県警が詐欺容疑で逮捕。熊本地検が詐欺罪で起訴したのを受け、玉名区検が同簡裁に再審請求した。 この日の公判で、検察側は女性…