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内田樹の検索結果401 - 440 件 / 695件

  • コロナ禍で未知のマイナス成長期へ 内田樹「五輪、万博、リニアなどはむしろ害に」 | AERA dot. (アエラドット)

    内田樹(うちだ・たつる)/1950年、東京都生まれ。思想家・武道家。東京大学文学部仏文科卒業。専門はフランス現代思想。神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学客員教授、合気道凱風館館長。近著に『街場の天皇論』、主な著書は『直感は割と正しい 内田樹の大市民講座』『アジア辺境論 これが日本の生きる道』など多数この記事の写真をすべて見る ※写真はイメージ(gettyimages) 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 【対談】岩田健太郎×内田樹 明かしたコロナ対策の実情 *  *  * コロナ禍の経済への打撃は予想を超えて大きい。IMF(国際通貨基金)は2020年の世界経済の成長率はマイナス3.0%と予測。世界恐慌以来の数字である。米国はマイナス5.9%、ユーロ圏はマイナス7.5%、日本はマイナス5.2%。感染が年末まで

      コロナ禍で未知のマイナス成長期へ 内田樹「五輪、万博、リニアなどはむしろ害に」 | AERA dot. (アエラドット)
    • 倉吉の汽水空港でこんな話をした。 - 内田樹の研究室

      2021年1月17日に倉吉の汽水空港という不思議な名前の書店に招かれて、お話と質疑応答をした。私の講演部分だけ採録。 ここ汽水空港がこの地域の文化的な発信拠点となっているようですが、同じようなことが今日本各地で起こっています。共通項は、壁に本棚、コーヒーが飲める木造のスペースということでしょうか。新しい時代のモデルというのはイデオロギーとか理念とかではなく、実はイメージなんじゃないかと思います。手触りとか、匂いとか、そういうものにリアリティがあれば、イメージは浸透力を持ち現実変成力がある。 何かトレンドが起きるときは、イメージが先行するんです。大学にポストを得て初めて授業をした日、僕はツイードのジャケットにダンガリーのシャツ、黒いニットタイにボストンの眼鏡といういでたちで教壇に立ちました。授業の後に学生から「そんなに着込んで暑くないですか?」と訊かれて、四月中ごろにどうしてオレはこんな格好

      • 日本学術会議会員の任命拒否問題で、抗議の緊急出版相次ぐ - 北野隆一|論座アーカイブ

        日本学術会議会員の任命拒否問題で、抗議の緊急出版相次ぐ 学者に広がる危機感、社会とは「温度差」「分断」も 北野隆一 朝日新聞編集委員 日本学術会議の会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒んだ問題に抗議するため、学者らによる緊急出版が相次いでいる。共通するのは「学問への政治介入が社会・文化や民主主義の破壊につながる」との強い危機感だ。 1月末に出版されたのは『学問の自由が危ない 日本学術会議問題の深層』(晶文社、税別1700円)。編著者は佐藤学・学習院大特任教授、上野千鶴子・東京大名誉教授、内田樹・神戸女学院大名誉教授。3人は2015年の安保法制に反対した「安全保障関連法に反対する学者の会」の発起人・呼びかけ人でもある。 記者会見する「安全保障関連法に反対する学者の会」の佐藤学・学習院大特任教授(左端)や内田樹・神戸女学院大名誉教授(右から2人目)ら=2020年10月14日、東京都千代田区の学士

          日本学術会議会員の任命拒否問題で、抗議の緊急出版相次ぐ - 北野隆一|論座アーカイブ
        • 自分のヴォイスをみつけるためのエクササイズ - 内田樹の研究室

          ずいぶん前になるけれども、自分のヴォイスをまだみつけていない青年がいた。彼が自分のヴォイスで自分について語れるようになることが急務であるという状況だったので、3年ちかくにわたって「作文の個人授業」をした。最後の課題に返信がないままこの文通は中絶したが、それはたぶん彼がもう「エクササイズ」を必要としなくなるだけ自分の文体をしっかり手にしたからだろう。あるいは最後の課題が彼にはとても書きにくいものだっただけの理由かも知れない。 作文の会というところで「自分のヴォイスをみつける」という演題で話すことになったので、HDの筐底から昔のやり取りを掘り出して読んでみた。彼からの課題の「答案」は抜いて、私が出した課題だけをここにリストしておく。 作文教育について一助となるといいのだが。 O川さま こんにちは。内田樹です。 今日は遠いところを来てくれてありがとうございました。 君に必要なのは、身体と、言葉の

          • 岩田健太郎医師「ロックダウンと言い続けた理由」 内田樹との対談で明かしたコロナ対策の実情〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

            新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が7都府県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県)に発出されて3日が経った。期間は5月6日までの1カ月間。10日午後には、愛知県も独自の緊急事態宣言を出した。各都府県の知事が住民の外出自粛要請などの措置をとる。ただ強制力はなく、あくまで「要請」となる。 【対談の続きが掲載される「AERA」はこちら】 そんな中、以前から外出を控える要請の必要性を強く提唱していたのが、神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授だ。記憶にも新しいクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」内の感染対策をYouTubeで配信したことがきっかけで、新型コロナウイルスに対しての世間の目と意識は大きく変わった。その後もツイッターなどのSNSを通じて、あえて「ロックダウン」の言葉を用いて喫緊の規制を求めてきた。 週刊誌「AERA」では4月3日(金)、岩

              岩田健太郎医師「ロックダウンと言い続けた理由」 内田樹との対談で明かしたコロナ対策の実情〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
            • えらてんさんとの対談本の「まえがき」 - 内田樹の研究室

              もうすぐ晶文社からえらてんさんとの対談本(司会は中田考先生という濃い布陣)が出ます。その「まえがき」を書きました。予告編としてお読みください。 みなさん、こんにちは、内田樹です。 今回は矢内東紀(akaえらてん)さんとの対談本です。司会は中田考先生にお願いいたしました。これがどういう趣旨の本であるかについて、最初にご説明したいと思います。ちょっと遠回りしますけれど、ご容赦ください。 だいぶ前のことですが、大瀧詠一さんがラジオの『新春放談』で山下達郎さんを相手に、「ほんとうに新しいものはいつも『思いがけないところ』から出て来る」と語ったことがありました。ポップミュージックについての話でしたけれども、僕はあらゆる領域にこの言明は当てはまると思いました。「ほんとうに新しいもの」はつねに「そんなところから新しいものが出て来るとは誰も予想していなかったところ」から登場してくる。 音楽だけではなく、美

              • 【読書感想】現代思想入門 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉 雅也講談社Amazon Kindle版もあります。 現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉雅也講談社Amazon 人生を変える哲学が、ここにある――。 現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。 * * デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤスー…… 複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ □物事を二項対立で捉えない □人生のリアリティはグレーゾーンに宿る □秩序の強化を警戒し、逸脱する人間の多様性を泳がせておく □権力は「下」からやってくる □搾取されている自分の力を、より自律的に用いる方法を考える □自分の成り立ちを偶然性へと開き、状況を必然的なものと捉えない □人間は過剰なエネルギーの解放と有限化の二重のドラマを生きている □無限の反省から抜け出し、個別の問題

                  【読書感想】現代思想入門 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                • 内田樹「日本社会の生きづらさに“現状維持”を望む若者 負のスパイラルの始まりだ」 | AERA dot. (アエラドット)

                  哲学者 内田樹この記事の写真をすべて見る ※写真はイメージ(gettyimages) 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * 「若者ほど内閣支持」という見出しを見て胸を衝かれた。毎日新聞が11月7日に行った世論調査によると、内閣支持率は全体で57%だが若い世代ほど高い。18~29歳では支持率が80%、30代が66%。以下しだいに下がって、80歳以上が45%で最低。 首相の日本学術会議新会員の任命拒否についても、18~29歳は「問題だとは思わない」が59%に達した。 今の日本は若いほど政府の主張に理解を示していることがわかる。年齢が低いほど現状肯定的になり、変化を嫌うというような現象を私は70年生きてきてはじめて見た。 識者によると、若い人にとって今があまりに生きにくい時代なので、「これ以上悪くなら

                    内田樹「日本社会の生きづらさに“現状維持”を望む若者 負のスパイラルの始まりだ」 | AERA dot. (アエラドット)
                  • 2022.7.15 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』-前- - カメキチの目

                    コロナは感染が急激にふえてきて「第7波」に入ったようだ。 ニュースで東京や大阪では1万人をこえたと報じられても、以前のような緊迫感は 感じられない。 (その正体がよくわからず、感染力におびえていたころとは違う。 不明なことはたくさんあっても、いずれはインフルエンザのように落ちつくだろうと楽観している) 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』  内田樹  編著 を読んだ。 たくさんの方が書かれており、みんなよかったのですが、 とくに5人の方からは胸に響くような言葉を聞いた気がしているので それだけを紹介し、感想を述べます。 (2回に分けて書きます) ーーーーーーーーーーー 内田樹 ―まえがき― 【引用】 「中高生を対象に書くと、話が根源的にならざるを得ないからです。 大人同士だと、いろいろな専門用語について、「わかったつもり」になって話が進みますが、 中高生相手だと、その手が使えない。… だか

                      2022.7.15 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』-前- - カメキチの目
                    • 内田樹が語る「コロナ禍という大義名分で“暴力性をリリース”する人々」 | 文春オンライン

                      新型コロナウイルスのパンデミックという未曾有の事態は、日本社会をどう変容させたのだろうか。長期にわたる行動制限下で社会に鬱積したもの、危機的状況下で陰謀史観にひかれる危うさとは? 新著『コロナ後の世界』を上梓した思想家・内田樹さんの特別インタビュー。 内田 新型コロナウイルスの拡大によって日本社会のあり方が変わったというよりは、もともとから存在した日本社会の欠点が可視化されたんだと思います。すでにあちこちにひびが入っていたシステムの不備が露呈した。 市民の相互監視もその一つです。休業要請が出ているのに開けている飲食店に嫌がらせをしたり、緊急事態宣言中に県外から来た車を傷つけたりする人たちがわらわらと登場してきた。「いまならそういう私的制裁をやっても許される」と思う人たちが暴力的にふるまうことを「世間の空気」が許してしまった。これはほんとうに危険なことだと思います。 ――自粛警察による、“不

                        内田樹が語る「コロナ禍という大義名分で“暴力性をリリース”する人々」 | 文春オンライン
                      • 「人口減少社会の病弊」 - 内田樹の研究室

                        あるマイナーな媒体から上のような標題で寄稿依頼された。一般の方のお目にとまる機会がなさそうなので、ここに再録しておく。でも、書いているのは「いつもの話」である。 というタイトルを編集部からご依頼された。論じて欲しいトピックとして「子どもを産み育てる社会的環境がなぜ整備されないのか」、「このままではどのような将来が想定されるのか」、「解決策はあるのか」が示された。 そういう寄稿依頼を受けておいてほんとうに申し訳ないのだけれど、実は「人口減」を「病」というふうに考えること自体に私は反対である。「反対」というのはちょっと言い過ぎかも知れないので「懐疑的」くらいにしておく。「人口減」は果たして「病」なのであろうか? 若い方はご存じないと思うけれど、「人口問題」というのは、少し前までは「人口爆発」のことであった。1975年にローマクラブが「成長の限界」というレポートを出したことがあった。このまま人口

                        • 『日本習合論』ちょっと立ち読み - 内田樹の研究室

                          『日本習合論』の販促のために、第一章の一部、共感主義について書いたところを再録しました。ちょっと立ち読みしていってください。 世を覆っている共感主義の基本にあるのは先ほど来僕が指摘している「多数派は正しい」という信憑です。多数派に属していないということは「変なこと」を考えたり、しているからであって、それは多数派に合わせて矯正しなければならない。そういうふうに考える人がたくさんいる。若い人にも多く見かけます。でもね、そういうのを「事大主義」と言うのです。 あるインタビューで「じだいしゅぎ」と言ったら文字起こし原稿には「時代主義」と書かれていました。なるほど、「時代の趨勢(すうせい)に逆らわない」から「時代主義」なのか。インタビュアーは若い人でした。熟語は知らないけれど、造語能力はあるなあと思いました。 でも、「じだい主義」の「じだい」は時代じゃなくて事大です。「大(だい)に事(つか)える」。

                          • 「コロナと生きる」新著紹介

                            バタバタしていて失念していましたが、新著を紹介します。内田樹先生との対談です。「はじめに」をご紹介。 はじめに 神戸大学の岩田健太郎です。 本書は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をテーマに、3回にわたって内田樹先生とお話した、その対談をまとめたものです。 一般的に、ぼくは対談が大好きで、対談の企画をいただくとたいていお受けしています。自分からも「こんな対談の企画はどうだろう」と提案することもしばしばあります。これまでにもたくさんの方と貴重なお話をする体験に恵まれてきました。内田先生とも10年以上前でしょうか、ある看護雑誌の企画で対談させていただいたのがご縁でしばしばご一緒するようになりました。うちもすぐ近くですし。 なぜ、対談が好きかと言うと、「他者の言葉」に興味があるからです。 「他者」というのは、「自分とは同じようなことを言わない、考えない」人のことです。内田先生のお言葉

                            • 内田樹ロング・インタビュー - 内田樹の研究室

                              私の「総索引」を作ってくれる神野壮人さんが凱風館まで来て、ロング・インタビューをしてくれた。 2時間にわたるインタビューだったのでとても全部は掲載できないので、ここで「予告編」として最初の方をご紹介する。 全編を読みたい方は、そのうち「総索引」でURLが公開されると思うので、それを待たれたい。 ──私は、内田先生の研究者ではなく、伝道者になりたいです。 内田 そのポジションがいいですよ。 ──ですから今後は駆け出しの未熟者として、内田先生からのお叱りを覚悟の上で論じ、またファンとして内田樹を伝道したいと思います。 内田 研究者と伝道者は別物です。一知半解でも伝道者にはなれます。その人の書いたものを一行だけ読んで、「この人はこういうことを言いたいに違いない」と思ったら、自分が思ったことを伝道して構わない。知識量は関係ないんです。ぜひ伝道して下さい。 ──ありがとうございます。 内田 総索引が

                              • 内田樹さんが中高生に伝えたい、ポストコロナ期の仕事について|じんぶん堂

                                記事:晶文社 内田樹編『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』 書籍情報はこちら 最初に仕事の話をします。これから仕事はどうなるかということです。 中学生高校生にとって喫緊の問題は、「これからどういう専門分野の知識技術を身につけて、先行きどういう仕事に就いたらいいか?」ということです。政治がどうなるとか、経済がどうなるとか、人口減少がどうなるとかいう大きな話をするより先に、順序としてはより身近な就職の話から始めましょう(でも、ほんとうを言うと、就職の話をきちんとするためには、未来のほとんどすべての領域についてある程度たしかな予測を立てておかないといけないんです)。 みなさんの多くはこれから受験を控えているわけですけれど、どんな専門領域に進学「したい」のかという「好き/嫌い」とは別に、どんな専門領域に進学したら「食える/食えない」ということを考えていると思います。もちろん「好きなことをして食える

                                  内田樹さんが中高生に伝えたい、ポストコロナ期の仕事について|じんぶん堂
                                • ライトノベル・漫画・アニメ等で『現代思想〈恋愛/友情〉の現在』を考えていくために書いたメモ。 - ななめのための。

                                  本記事はX(旧Twitter)スペースで9月28日におこなう『現代思想〈恋愛〉の現在』『現代思想〈友情〉の現在』読書会のために書かれた。すばらしく雑に書いているのでこの内容はおおむね無視してもよい。あとで加筆するかもしれない。あとガガガ文庫が好きなのでガガガ文庫を中心に話をします。 現代思想2021年9月号 特集=〈恋愛〉の現在――変わりゆく親密さのかたち 作者:永田 夏来,高橋 幸,石井 ゆかり,清田 隆之,菊地 夏野 青土社 Amazon 現代思想 2024年6月号 特集=〈友情〉の現在 作者:児玉雨子,ゆっきゅん,太田ステファニー歓人,佐々木チワワ,ひらりさ 青土社 Amazon 俺ガイル以前の(ゼロ年代)自意識フィクション 90~ゼロ年代の終わりなき日常(?)のことはよくわからないものの、ライトノベルや漫画のなかでたびたび描かれてきたのは主人公の「自意識」だったように思う。あるいは

                                    ライトノベル・漫画・アニメ等で『現代思想〈恋愛/友情〉の現在』を考えていくために書いたメモ。 - ななめのための。
                                  • アメリカ大統領選を総括する - 内田樹の研究室

                                    ある媒体にインタビューを受けて、アメリカ大統領選について総括的なコメントをした。少し言い足りないところがあったので、それを追加して、前半だけ採録しておく。 当選確定後、バイデンは自分に投票しなかったトランプ支持者にもひとしく配慮すると約束しました。トランプに投票した人は7380万人。浮動票を除いてもトランプのコアな支持者が今もアメリカ国内には数千万人いるということです。バイデンは彼らの立場や要求にも配慮しながら統治を進めなければいけない。困難な仕事になると思います。 それはアメリカ社会はどのようなものであるべきかについて、その「アイディア」によって現在の国民的分断がもたらされているからです。僕はそれを「自由」と「平等」のどちらをアメリカの本質的な理念に掲げるか、その選択の違いによるものではないかと考えています。それについて少し説明します。 まず第一に確認して欲しいことは、そもそもアメリカの

                                    • 農文協・農業書センター(東京) 牛の結び方から百姓一揆まで、神保町の中心で叫ぶ「農! と言える日本」|好書好日

                                      「食べ物にちなんだ書店を取材しているなら、うちにも来てみないか」 昨年の暮れ、友人のりっちゃんからこんなDMが届いた。彼女が働いている農文協・農業書センターは農業書の専門書店で、全国の農家で読まれている「月刊 現代農業」の版元・農山漁村文化協会(農文協)が運営している。今から15年ほど前の話になるが、食べ物にちなんだ雑誌の編集者だった頃、よくお世話になっていた雑誌だ。 これまで果物 →魚 →甲殻類 →野菜のお菓子を店名にした本屋を訪ねてきたが、真打ち登場といった感じがする。年が明けたある日、店がある神保町に向かった。 野菜の本と野菜のタネが一緒に並ぶ 左下の方に赤字で「タネ」とあるのがおわかりいただけただろうか。 以前は神保町交差点の、岩波書店ビルの隣にあったが、九段下方面に移転したという。古書店を眺めながら歩くこと約5分。某チェーン系カフェが入るビルの2階に、農文協・農業書センターがあっ

                                        農文協・農業書センター(東京) 牛の結び方から百姓一揆まで、神保町の中心で叫ぶ「農! と言える日本」|好書好日
                                      • Mからの手紙 - 内田樹の研究室

                                        旧友のフランス人M***から久しぶりのメールが届いた。不思議な内容の依頼だった。僕たちは昔ある大学でフランス語の教師として一緒に働いていた。うちの娘と同年のお嬢さんがいて、娘たち二人はすぐに仲良くなった。それもあってそれから家族ぐるみで付き合うようになった。僕が神戸に移った年に「フランスに遊びにおいで」と誘ってくれたので、一夏を彼の故郷に近い南仏の海岸で過ごした。 彼は日本を舞台にした「伊藤さん」という短編集を書き上げており、それを日本で出版したいというので、僕がそれを翻訳することになった。その夏は海岸で二人で草稿の上で「これはどういう日本語に訳したらいいんだろう」というようなことを話していた。 『伊藤さん』はウェルメイドな短編集だったけれど、無名のフランス人の小説を出版してくれるところは日本には見つからず、その本は結局フランスの出版社から出ることになった。残念ながら、それほど注目されず、

                                        • ちなみに、全体主義といえばやはりこの本 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                          ちなみに、そもそも「左右の全体主義」という言い方をすると、一応「左の全体主義」と「右の全体主義」は似ているけれども別物という前提になりますが、今の中国の姿を見ていると、そもそもそれが区別できるのかすら疑わしくなってきます。 その点を深く突っ込んで考えるのに最適なのが、先日紹介した張博樹『新全体主義の思想史』です。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-37905d.html(中国の左翼は日本の右翼または張博樹『新全体主義の思想史』) アメリカがバイデン政権になって、米中対立が本格的に専制対民主の対立になりつつある今、前から気になっていながらそのままになっていた張博樹『新全体主義の思想史』を通読しました。 https://www.hakusuisha.co.jp/book/b452526.html 習近平体制を「新全体主

                                            ちなみに、全体主義といえばやはりこの本 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                          • 日刊ゲンダイ「コロナ後の世界」 - 内田樹の研究室

                                            「コロナ禍によって、社会制度と人々のふるまいはどう変わるのか?」ここしばらく同じ質問を何度も向けられた。「変わるかも知れないし、変わらないかも知れない」というあまり役に立たない答えしか思いつかない。でも、それが正直な気持ちである。 2011年の3・11の後にも「これで社会のあり方も人々の価値観も変わるだろう。変わらないはずがない」と思ったけれど実際にはほとんど変わらなかった。環境が激変し、新しい環境への適応が求められても「変わりたくない」と強く念じれば、人間は変わらない。そして、生物の歴史が教えるのは、環境変化への適応を拒んだ生き物の運命はあまりはかばかしいものではないということである。 今の日本ははっきり言って「はかばかしくない」。それは環境が大きく変化しているにもかかわらず、日本人集団がそれに適応して変化することを拒んでいるからである。 日本人が直面している最も直接的な環境的与件は人口

                                            • 八代弁護士デマ正当化/各界から批判広がる

                                              八代英輝弁護士が13日放送のTBS番組「ひるおび!」で、「共産党はまだ暴力的な革命を党の要綱として廃止していない」(10日放送)とした自身のデマ発言について、撤回するどころか「閣議決定された政府見解に基づいたもの」と正当化したのに対し、ネット上で各界識者や政治家などから批判の声が広がっています。 元文部科学省事務次官の前川喜平氏は、ツイッターで「八代英輝氏は、共産党に関する虚偽発言について、きちんとした謝罪と訂正を行い、責任をとって番組を降板すべきだ」と厳しく批判しました。 立憲民主党の有田芳生参院議員は、「政府見解などまったく関係ありません。野党共闘を混乱させ、破壊する意図があります」と指摘。 同党の小西洋之参院議員は、「政府見解を常に全面肯定するなら、法律専門家ではなく『権力の顧問弁護士』と名乗るべきでは?」と皮肉りました。 社民党公式ツイッターアカウントも、閣議決定は「あくまで時の政

                                              • 村上文学の意義について - 内田樹の研究室

                                                毎年この時期になると村上春樹さんのノーベル文学賞受賞を祝う「予定稿」を書く。最初に頼まれたのは15年ほど前になる。この世に「予定稿」というものがあることをその時に知った。たしかにニュースが飛び込んできてからでは長い原稿を書く余裕はない。だから予定稿が用意される。これは没になってもちゃんと原稿料は頂ける。「去年と同じものでも構いませんよ」と担当記者は言ってくれるのだが、それでは相済まないので、毎年ちょっとずつヴァージョンアップしたものを書き送る。 以前、『村上春樹にご用心』という本を出した時に、その前年に書いた予定稿をそのまま掲載したことがある。そのようなふざけたものを活字にするなとある文芸評論家にずいぶん叱られた。でも、「起きたこと」について「どうしてそれは起きたのか」を解釈するのと同じくらいに「起きてもよかったはずなのに起きなかったこと」について「どうしてそれは起きなかったのか」について

                                                • 創作物の「適正な対価」の話 - いつか電池がきれるまで

                                                  www.msn.com 『ブルシット・ジョブ』を読んだばかりだったので、この訃報には驚くのと同時に、すごく残念な気持ちになりました。 『ブルシット・ジョブ』は、邦訳が出たのが最近なだけで、英語版は2018年の5月に出ているのですが。 仕事の内容と報酬の乖離、というのは、僕にとっても、長年のわだかまりが詰まったテーマではあるのです。 研修医時代には「なんでこんなに働き詰めなのに、この安月給なの?」と思っていましたし、最近は「このくらいの仕事で、こんなにもらっても良いのだろうか?」なんて考えることが増えています。だから多い分は返却するとか寄付する、というわけでもないんですけどね。 blog.tinect.jp 最近、『はてなブログ』のトップページで紹介されていた、この記事を読みました。 www.from-estonia-with-love.net まあ、内容に関しては「これを『ニューズウィーク

                                                    創作物の「適正な対価」の話 - いつか電池がきれるまで
                                                  • 憲法の話 - 内田樹の研究室

                                                    以下に引用するのは、2007年の憲法記念日に毎日新聞に寄稿した文章である。書いてから14年経つけれど、憲法をめぐる政治状況も言論状況も1ミリも深化していないことに愕然とする。 改憲の動きが進んでいる。一部の世論調査では、国民の6割が改憲に賛成だそうである。大学のゼミでも「もうすぐ憲法が改正されるんですよね」とあたかも既成事実であるがごとくに語る学生がいて驚かされた。 九条第二項の政治史的意味についての吟味を抜きにして、「改憲しないと北朝鮮が攻めてきたときに抵抗できない」というような主情的な言葉だけが先行している。 私は改憲護憲の是非よりもむしろ、憲法改定という重大な政治決定が風説と気分に流されて下されようとしている、私たちの時代を覆っている底知れない軽薄さに恐怖を覚える。 改憲とは要すれば一個の政治的決断に過ぎず、それが国益の増大に資するという判断に国民の過半が同意するなら、遅滞なく行うべ

                                                    • ❄️現代文 「届く言葉」(高1) - わくわく寺子屋

                                                      わくてら、始めます✨ 今日は、随想。 「届く言葉」   内田 樹 題名から、ときめくね〜♪ 筆者のものの見方や感じ方、表現に注意して随想(随筆、エッセー)を読んでみよう💡 相手に『届く言葉』と『届かない言葉』の違いについて、対比的に書かれた随想を読み取る! まずは、段落分けでそれぞれの構成を見てみようね! 第一段落・・・説明のうまさに驚嘆した経験 第二段落・・・説得力のある言葉 第三段落・・・「内向きの言葉」と「外に向かう言葉」 第四段落・・・「届く言葉」と「届かない言葉」の違い 「届く言葉」であるか、そうでないかは、修辞的に美しいとか、論理的かどうかなどということとは無関係である。 「届く言葉」と「届かない言葉」の違いは、 大勢の人に受信され、理解されることを強く求めて、「情理を尽くして語る」言葉、できるだけ多くの人に、できるだけ正確に、自分の言いたいことを伝えようという必死さが、言葉

                                                        ❄️現代文 「届く言葉」(高1) - わくわく寺子屋
                                                      • 教育と産業のメタファー - 内田樹の研究室

                                                        福島みずほさんとオンラインで対談した時、「教育を語る語彙は、その時代の基幹産業で用いられる語彙が流用される」という話をした。農業が基幹産業だった時代には、教育は農業の用語で語られ、工業の時代には工業の用語で語られる。そして、最近になってついに教育が金融の用語で語られるようになった。むろん無意識にやっていることだけれども、教育の制度設計をしている人間たちは、自分たちがどれくらいに限定された語彙と限定された思考を強いられているのか気づくべきだと思う。 その配信を見ていた朴東燮先生から、この論件についてまとめて書いたものを読みたいというリクエストがあったので、いま校正中の想田和弘監督との対談本の当該箇所を抜き出して送った。それをここに採録しておく。 大学に初めて導入されたときから、シラバスは日本の教育に合わないと思いました。欧米の人にとっては有効かも知れません。でも、日本の教育は伝統的な「なんと

                                                        • 韓国メディアの悩み - 内田樹の研究室

                                                          3年ぶりに講演旅行のために韓国を訪れた。手続きがずいぶん煩瑣になったが、久しぶりに韓国の友人たちと久闊を叙すことができた。 二泊三日で二都市での講演というハードなスケジュールだったが、今回はソウルでのインタビューのあと、新聞記者たちとの懇談会というイベントがあった。ご飯を食べながら、若い女性記者たち6人と韓国のメディアの現況をめぐっておしゃべりをした。 そのうち記者たちからのあれこれの質問に私が答える「身の上相談」タイムになってしまった。どの質問もとても面白かった。日韓のメディアが直面している問題は本質的には同じものだと感じた。 最初の質問は「リテラシーの低い読者にも分かるように書け」と先輩記者から指示されるのだが、そうするとどんどん記事が薄っぺらなものになってしまう、どうしたらよいのかというものだった。 同じことを私もよく言われた。難しい言葉を使い過ぎる。ふつうの読者にも分かるように書き

                                                          • 終らない南北対立 - 内田樹の研究室

                                                            こちらはその地方紙に8月に書いたもの。南軍旗について。 少し前に、米国防長官が軍関連施設での「南軍旗」の使用禁止を通達した。BLM運動の広がりを受けて、奴隷制度存続を掲げた南部連合軍旗の軍施設内での掲揚は人種差別を肯定するものと受け止められかねないと判断したのである。 政治的には正しい判断だと思うけれど、私が記事を読んで驚いたのは、いまだに軍施設内で南軍旗が掲揚されていたことを知ったからである。 ハリウッド映画では、南軍旗が壁に掲げてあるバーでは必ずカントリー音楽が流れ、テンガロンハットをかぶってブーツを履いた男たちが、マルボロを吸い、瓶から直接ビールを飲んでいる。都会から来た車を煽ったり、若い女性を拉致したり、撃ち殺したりするピックアップトラックにはたいてい南軍旗のステッカーが貼ってある。 そういう映画的定型になじんできたせいで、南軍旗というのは米国内どこでも後進性や暴力性の記号とみなさ

                                                            • 特集ワイド:菅政権発足3カ月 「株式会社化」する日本 思想家・内田樹さん | 毎日新聞

                                                              議論避け、逆らえば左遷 「長期的には日本全体の国益を損ねる」。思想家で武道家の内田樹・神戸女学院大名誉教授(70)が今年10月、菅義偉政権の日本学術会議任命拒否問題を巡り、記者会見で述べた言葉である。政権発足から3カ月で内閣支持率は急落し、短期的にも民心が離れつつあるように見える。内田さんは、この状況をどう捉えているのだろうか。 喫緊の課題である新型コロナウイルス対策を巡り、専門家が強く求めていた「GoToトラベル」の一時停止について、菅首相はようやく年末年始を対象外にすると決断した。「感染対策と経済対策の二兎(にと)を追う者は一兎(いっと)をも得ずの典型例で、目的と手段の関係性が明らかでない。対策がない、ビジョンがない、哲学がない」 毎日新聞と社会調査研究センターが今月実施した全国世論調査で、内閣支持率が11月の57%から40%に大幅に下落し、報道各社の世論調査でも支持率は軒並み落ち込ん

                                                                特集ワイド:菅政権発足3カ月 「株式会社化」する日本 思想家・内田樹さん | 毎日新聞
                                                              • 内田樹氏『自粛しろ』に違和感…「他人に向かって命じる権利も罰する権利も誰にもない」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース

                                                                フランス文学者で神戸女学院大名誉教授の内田樹氏(69)が29日、自身のツイッターで、他人に向けて「自粛」を求めることについて強い違和感を訴えた。 「GWを迎えて『外出自粛』が言われていますけれど、どうしても遠出しなければならない事情の人だっているはずです」と大型連休中に急を要する長距離移動をする場合の行動の在り方について懸念した。 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言では外出自粛要請までに限定されており、欧米諸国のように罰則規定のある外出禁止令を発動することはできない。そこで「『自粛』は自己決定することです。他人に向かって『自粛しろ』と命じる権利も罰する権利も誰にもありません」と訴えた。

                                                                  内田樹氏『自粛しろ』に違和感…「他人に向かって命じる権利も罰する権利も誰にもない」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース
                                                                • 『三島由紀夫vs東大全共闘』の茶番に熱狂した人たちへ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

                                                                  新型コロナウイルスは総理大臣に忖度しない。そして現在の日本が三流国家になってしまったという事実を誰の目にも明らかにしてしまった。政府の対応は後手後手で、海外メディアからも叩かれる始末。支持率も急降下中。周辺の熱烈な応援団も泥船から逃げ出した。そこから見えて来たのは「今だけ」「カネだけ」「自分だけ」といった思考停止した連中の利権構造だった。安倍政権の危険性を当初の段階から鋭く指摘してきた作家適菜収氏が新刊『国賊論〜安倍晋三と仲間たち』で、その背景をすべて暴く‼️ ■新潮社カメラマンが映し出した「ショー」としての本質 先日、ドキュメンタリー映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』が公開された。 1969年5月13日、作家の三島由紀夫と東大全共闘の学生が開いた討論会の様子を当時の関係者、現代の文学者、ジャーナリストなどの証言を織り交ぜながら紹介したもの。 映画のトレーラーを見ると、小説家

                                                                    『三島由紀夫vs東大全共闘』の茶番に熱狂した人たちへ |BEST TiMES(ベストタイムズ)
                                                                  • 『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』ミア・カンキマキ(末延弘子・訳): 推しとの歳の差、1006歳 - トーキョーブックガール

                                                                    [Asioita jotka saavat sydämen lyömään nopeammin] どうしたらいいかわからないこと。 三十八歳にもなって実家の二階にある自分の部屋に移ること。 六十三歳になる父に、部屋を引き渡すために七時間かけてすみずみまで一人で掃除をさせること。 しまいには父と手まねで喧嘩すること。 清少納言を求めて、フィンランドから京都へ 作者:ミア・カンキマキ 草思社 Amazon フィンランド人の「私」(著者)の10年来の推しは、900年代の京都に生きた清少納言。『枕草子』の英訳を大学で読んで、夢中になったのだ。なんとなく人生が行き詰まっているような、飽き飽きしているような気持ちを抱えていた「私」は思い切って長期休暇制度を利用し、京都で暮らすことにする。清少納言は何を見て、何を感じて生きていたのか、知るために。 本書はそんな「私」の1年、東日本大震災などさまざまな予想

                                                                      『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』ミア・カンキマキ(末延弘子・訳): 推しとの歳の差、1006歳 - トーキョーブックガール
                                                                    • 末永恵氏のJBpress掲載シンガポール ヘイト記事 - 今日もシンガポールまみれ

                                                                      "アンチ シンガポール"な人たち シンガポールウォッチャーのうにうにです。シンガポール在住者でもあります。 シンガポールは経済的に成功している都市国家ですが、その一方で政治体制に強いリーダーシップの特徴があるため、「シンガポールすげぇ」なヨイショがいる一方で、「明るい北朝鮮」を連呼するシンガポールアンチも入り乱れた評価が、日本にはあります。 ネットメディアでシンガポールアンチを繰り返しているライターが末永恵氏。末永恵氏は、『成長の原動力だった移民を排斥へ』(実際は外国人数増)という事実誤認や、『シンガポール ジカ熱が低迷経済を直撃、少子化に拍車』(2018年の出生数は前年比600人減とほぼ同数)との不思議な主張を、これまでもシンガポールにされています。他には、「シンガポール王朝」などと揶揄する大塚智彦氏などもいます。なぜか、両者とも元産経新聞記者とのことですが、きっと偶然なんですよね。 末

                                                                        末永恵氏のJBpress掲載シンガポール ヘイト記事 - 今日もシンガポールまみれ
                                                                      • 軽井沢デイドリームー呉座勇一氏のもう一つの所属先「信州大学社会基盤研究センター」の謎を追う~その弐~ - 亀田俊和検証委員会

                                                                        ・亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。 ・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。 kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com 「匿名で悪口スクショが続々と…」呉座勇一氏“中傷投稿”問題、渦中の北村紗衣氏が語る顛末 | 文春オンライン 自分を責める気持ちが湧いてきて…呉座勇一氏“中傷投稿”問題、北村紗衣氏が語る「二次加害の重み」 | 文春オンライン 知識人「言論男社会」の深すぎる闇…「呉座勇一事件」の背景にあったもの(後藤 和智) | 現代ビジネス | 講談社(1/7) 令和三年・呉座の乱:ロマン優光連載183 (202

                                                                          軽井沢デイドリームー呉座勇一氏のもう一つの所属先「信州大学社会基盤研究センター」の謎を追う~その弐~ - 亀田俊和検証委員会
                                                                        • 複雑系と破壊のよろこび - 内田樹の研究室

                                                                          年頭にはよく「今年はどうなる」という予測を求められる。予測が外れても失うほどの知的威信もないので、気楽に予測を語ってきた。十年スパンの国際情勢についての予測などはそこそこ当たるけれど、一年くらいのスパンでの政治についての予測はだいたい外れる。それは政治が複雑系だからである。 「複雑系」というのは「北京で蝶がはばたくと、カリフォルニアで嵐が起きる」というカラフルな喩えから知れるように、わずかな入力差が巨大な出力差として現象するシステムのことである。そして、政治や経済は複雑系である。 ロシアのウクライナ侵攻はプーチン大統領の脳内に兆した「主観的願望」がスイッチになった。冷静なテクノクラートが側近にいて「大統領、それほど簡単にウクライナは降伏しませんよ。長期戦になるとロシアは失うものが多すぎます」と諫言していれば、プーチンも再考したかも知れない(しなかったかも知れない)。でも、この選択によって世

                                                                          • 品が良いとは悪いとは - 内田樹の研究室

                                                                            というお題を頂いた。よく考えると不思議な論題である。そんなの「わかりきったことじゃないか」と思ったからである。でも、これをあえて主題的に論じて欲しいと求められたのは、「品のよしあし」が「わかりきったこと」ではもうなくなったという現実を映し出しているのだと思う。たぶん編集者のどなたかが、誰かの言動について「品が悪いなあ」という印象を述べた時に、「あなたいま『品が悪い』と言われたが、それはいったいどのような客観的根拠に基づく言明なのですかな。『品が良い/悪い』の判定ができるというなら、その基準をただちに開示せよ」というようなことを言い立てられて、気鬱になったというようなことがあったのであろう。 最近はそういうことが多い。いちいち「個人の感想ですが」とか「写真はイメージです」とかお断りを入れないとうるさく絡んで来る人がいる。 これは「ポストモダン」固有の知的荒廃の現れではないかということをアメリ

                                                                            • 内田樹「万博中止と政権交代は毎日一回唱えます。言葉って繰り返してゆくうちに呪力を発揮します」 : 痛いニュース(ノ∀`)

                                                                              内田樹「万博中止と政権交代は毎日一回唱えます。言葉って繰り返してゆくうちに呪力を発揮します」 1 :名無しさん@涙目です。(愛媛県) [US]:2024/05/18(土) 12:06:11.31 ID:dIpYd3kS0●.net 「万博中止」と「政権交代」は毎日一回は唱えて、Twitterに書いておくようにします。言葉って繰り返してゆくうちに固有の「呪力」を発揮しますから。 https://t.co/kxJVeMoZRH— 内田樹 (@levinassien) May 16, 2024 4: 警備員[Lv.5][新苗](茸) [PT] 2024/05/18(土) 12:07:00.94 ID:4INwlCf10 宗教かな 12: 警備員[Lv.40][苗](ジパング) [ニダ] 2024/05/18(土) 12:10:19.20 ID:xVI+lMuo0 痴の巨人 13: 名無しさん@

                                                                                内田樹「万博中止と政権交代は毎日一回唱えます。言葉って繰り返してゆくうちに呪力を発揮します」 : 痛いニュース(ノ∀`)
                                                                              • 平時と非常時 - 内田樹の研究室

                                                                                毎年11月は韓国講演旅行に行っているけれど、今年はコロナで中止になった。その代わりにZOOMで日韓を繋いで、いつも通訳をしてくれる朴東燮先生にMCと通訳をお願いして、日韓のオーディエンスに向けて、11月2日と3日に「ポストコロナの社会」について90分の講演をした。 3日の講演では「平時と非常時」について話した。忘れないうちにどんなことを話したか記録しておく。 オーディエンスから事前にもらった質問票には次のような質問が含まれていた。 「市民が享受している自由と感染症対策としての自由の制限の矛盾をどう考えるべきですか?」 「ふだんはリベラルな人が政府や知事の要請する行動制限に従うのはおかしいという人がいますが、どう考えるべきでしょうか?」 「未知のウイルスに対する恐怖を利用して強権的な政治が行われるリスクはあるでしょうか?」 日韓いずれでも市民が抱く不安には通じるものがある。私の回答は次のよう

                                                                                • なぜ日本は核兵器禁止条約に参加しないのか? | The HEADLINE

                                                                                  FY2018 Troop Review for the Anniversary of the Establishment of the Self-Defense Forces(Kantei, CC BY 4.0) , Illustration by The HEADLINE 8月9日は、6日の広島市につづく長崎市への原爆投下の日である。毎年この時期になると話題になるのが、日本の核兵器に関する立場だ。6日に広島市で開かれた平和記念式典であいさつした安部首相は、「唯一の戦争被爆国として、『核兵器のない世界』の実現に向けた国際社会の取り組みを主導していく決意を示した」。 一方で、日本政府は核兵器禁止条約(TPNW)の批准はもとより、署名すらしておらず、その姿勢を批判する声も多い。 例えば評論家・内田樹は、日本がTPNWに署名しない理由は「いろいろ法制的・外交的な言い訳が語られていますが、一番にべ

                                                                                    なぜ日本は核兵器禁止条約に参加しないのか? | The HEADLINE