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内田樹の検索結果241 - 280 件 / 735件

  • 内田樹氏ら執筆『人文書のすすめ』PDF版、公開中

    人文会創立50周年記念誌『人文書のすすめ』をPDFファイルで公開します。執筆者の10名は以下のとおりです。 内田 樹 神戸女学院大学文学部名誉教授 宇野重規 東京大学社会科学研究所教授 大塚ひかり エッセイスト 川添 愛 作家・元国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授 木村草太 首都大学東京法学部教授 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官 出口治明 立命館アジア太平洋大学学長 ブレイディみかこ 保育士・ライター・コラムニスト 松岡正剛 編集者・著述家・日本文化研究者 若松英輔 批評家・随筆家 (以上50音順、肩書きは本誌掲載時のものです) 人文会が創立50周年を迎えるにあたり、多くの方々に人文書の魅力をもっと知ってもらいたいという思いから、本誌を作成しました。上記10名の先生には、自身と人文書の思い出を執筆いただき、あわせて「お薦めの5冊」を挙げていただきました。 なお本誌は、人文

      内田樹氏ら執筆『人文書のすすめ』PDF版、公開中
    • 内田樹 on Twitter: "News23から「週刊ポスト」の件で電話インタビュー。韓国との断交も辞せずという覚悟があって雑誌を出しているならTwitterで何人かの物書きが執筆拒否したぐらいで謝罪するなとコメントしました。「小学館は全力でお前らを潰す」というのが確信ある言論人としての筋の通し方でしょ。"

      News23から「週刊ポスト」の件で電話インタビュー。韓国との断交も辞せずという覚悟があって雑誌を出しているならTwitterで何人かの物書きが執筆拒否したぐらいで謝罪するなとコメントしました。「小学館は全力でお前らを潰す」というのが確信ある言論人としての筋の通し方でしょ。

        内田樹 on Twitter: "News23から「週刊ポスト」の件で電話インタビュー。韓国との断交も辞せずという覚悟があって雑誌を出しているならTwitterで何人かの物書きが執筆拒否したぐらいで謝罪するなとコメントしました。「小学館は全力でお前らを潰す」というのが確信ある言論人としての筋の通し方でしょ。"
      • Noboru Hagino (Rheumatology) on Twitter: "2008-2009年頃は内田樹センセはもうちょいマシなこと書いてたし、イワケン先生は希望の星だったし、上昌広先生は朝日・毎日など「医者憎し」で殴ってくるマスコミを殴り返してたんですよ。 それがこうなるのは、ひとえに「震災後に延々… https://t.co/qy71U4GjGJ"

        2008-2009年頃は内田樹センセはもうちょいマシなこと書いてたし、イワケン先生は希望の星だったし、上昌広先生は朝日・毎日など「医者憎し」で殴ってくるマスコミを殴り返してたんですよ。 それがこうなるのは、ひとえに「震災後に延々… https://t.co/qy71U4GjGJ

          Noboru Hagino (Rheumatology) on Twitter: "2008-2009年頃は内田樹センセはもうちょいマシなこと書いてたし、イワケン先生は希望の星だったし、上昌広先生は朝日・毎日など「医者憎し」で殴ってくるマスコミを殴り返してたんですよ。 それがこうなるのは、ひとえに「震災後に延々… https://t.co/qy71U4GjGJ"
        • 「統一地方選」 維新と黒岩祐治の“性情”不安【適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

          維新の快進撃と黒岩祐治の下品メール騒動で終わった統一地方選前半戦。哀しみを通り越して笑うしかない状況だが、これが現実である。日本をダメにしたのは誰なのか? 維新や黒岩の増長を許す社会の空気とはなにか? 近著『日本をダメにした新B層の研究』で、売国政治屋・マスコミをのさばらせた近代大衆社会の末路を鋭く分析した適菜収氏の「だから何度も言ったのに」連載第37回。 大阪府知事・吉村洋文 ■維新という絶望的に古い集団 第20回統一地方選の前半戦となる9道府県知事選と6政令市長選、41道府県議選、17政令市議選が9日に投開票された。選挙戦では維新の吉村洋文が「昔の古い政治の時代に戻すのはまっぴらゴメン。大阪を強くしたい」と発言。嘘、デマ、プロパガンダを流し、大衆を誘導。古い政治、20世紀の悪夢を繰り返しているのが、維新の会であり、吉村洋文である。各地の街頭演説では、昔の大阪市は大赤字でそれを立て直した

          • 加藤典洋さんを悼む - 内田樹の研究室

            加藤典洋さんが亡くなったのは今年の5月16日である。その後に「小説トリッパー」に追悼文を寄せた。ブログに上げたつもりでいたが、上がっていなかった。大晦日に今年の10大ニュースを書いているときに橋本治・加藤典洋という二人の先輩のことを書いているうちに、上げていなかったことを知った。 半年遅れだけれど、掲げておく。 加藤さんがご病気だということは、去年の11月に高橋源一郎さんから伺った。ちょうど高橋さんが明治学院大学を退職されるに当たって連続対談を企画していて、僕の次の回に加藤さんが登壇される予定だった。僕との対談の終りに、高橋さんが「加藤さんがご病気で次回は中止になりました」とアナウンスした。少し前までは対談に出るつもりでいられたのだから、それほど深刻な病状ではないのだろうと思った。とりあえず、加藤さんにTwitterで「お大事に」とお見舞いの言葉を送ったら、すぐに「ありがとう」という短いご

            • 【座談会】なぜ日本には移民文化が「存在しない」のか? ~戦後日本のアイデンティティ問題から考える【後編】

              2 #移民とカルチャー【座談会】なぜ日本には移民文化が「存在しない」のか? ~戦後日本のアイデンティティ問題から考える【後編】 日本に移民文化は本当に存在しないのか? <前編はこちらから> ハン 「そもそも日本に移民文化は存在するのか?」という問いを投げましたが、私はいち在日コリアンとして、自分たちの文化を作れなかったという悔しさみたいなものがあるんです。そういう意味では、素朴にアメリカの黒人文化が羨ましかったりするところはあります。もちろんまったくないわけじゃないし、あと焼肉はあるかもしれないけど、自分にとってそこじゃないというか。 大和田 ハンさんがさっき言っていたように、歌謡曲の世界にもそういうアイデンティティを持つ人がいるということは、多くの人がなんとなくわかっていると思うんです。それは今まで表立って出てきませんでしたが、逆に言うと、今から在日というアイデンティティを軸としたカテゴ

                【座談会】なぜ日本には移民文化が「存在しない」のか? ~戦後日本のアイデンティティ問題から考える【後編】
              • 天皇の政治へのコミットが、2010年代になぜ突如として期待されたのか 佐々木俊尚の未来地図レポート vol.675|佐々木俊尚

                特集 天皇の政治へのコミットが、2010年代になぜ突如として期待されたのか 〜〜「20世紀の神話」は今こそ終わらせるとき(第6回) 天皇崇拝というと、復古主義的な右翼の考えだというのが以前は一般的でした。象徴天皇ではなく、戦前のように日本の君主として戴く。明治憲法の「大日本帝國ハ萬世一系ノ天皇之ヲ統治ス」「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」への復古です。 ところが、最近はそういう復古主義がまったく別のところから現れてきていて、驚かされます。たとえば東京オリンピックの直前、立憲民主党の川内博史衆院議員が、こうツイートしてニュースになりました。 川内さんはその日のうちにこのツイートを削除し、西日本新聞に「陛下を政治利用するつもりは一切なく、利用できる立場でもない。誤解されたくないので、削除して撤回した」と説明していますが、こういう「天皇の発言に期待する」「天皇を忖度する」という姿勢は今になって始ま

                  天皇の政治へのコミットが、2010年代になぜ突如として期待されたのか 佐々木俊尚の未来地図レポート vol.675|佐々木俊尚
                • 格差について - 内田樹の研究室

                  階層格差が拡大している。所得格差の指標として用いられるジニ係数は格差が全くない状態を0、一人が全所得を独占している状態を1とするが、日本のジニ係数は1981年が0.35、2021年は0.56と上がり続けている。この趨勢はこの先も止まらないだろう。「一億総中流」と呼ばれた国の面影はもうない。 日本における格差拡大の要因は何か。それは雇用形態の変化である。かつては終身雇用・年功序列という雇用の仕組みが日本のどの企業でも支配的だった。 もうその時代を記憶している人の方が少数派になってしまっただろうが、あれはずいぶんと気楽なものだった。植木等の「ドント節」(作詞青島幸男)は「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」というインパクトのあるフレーズから始まる。もちろん誇張されてはいるが、それなりの実感の裏付けはあった。 60年代はじめのサラリーマンの日常を活写した小津安二郎の映画では、サラリーマンたちは

                  • 民主主義をめざさない社会 - 内田樹の研究室

                    「サンデー毎日」に不定期連載という欄を持っている。三月に一度くらい思い立ったことを書く。5000字ほど頂いているので、わりとややこしい話が書ける。今回3月29日号に寄稿したのは民主制論である。「存在すべきもの(ゾルレン)」が「存在するもの(ザイン)」を律するという、宗教や武道では当たり前の話は政治にも当てはまるよという話である。 統治機構が崩れ始めている。公人たちが私利や保身のために「公共の福祉」を配慮することを止めたせいで、日本は次第に「国としての体」をなさなくなりつつある。 誰かの怠慢や不注意の帰結ではない。過去30年ほどの間、日本国民一人一人の孜々たる努力の成果である。 私はこの現象をこれまでさまざまな言葉で言い表そうとして来た。「反知性主義」、「ポピュリズム」、「株式会社化」、「単純主義」などなど。そして、最近になって、それらの徴候が「民主主義をめざさない社会」に固有の病態ではない

                    • 【内田樹氏に聞く(上)】 五輪中止で電通倒産との内部情報(ニュースソクラ) - Yahoo!ニュース

                      仏文学者で作家の内田樹氏に、「コロナ後の社会」を聞いた。東京一極集中や教育の在り方、オリンピックの開催の行方と電通、政治・経済等の動向に至るまで“内田節”で、ざっくばらんに語った。コロナ禍の現在とその後の社会は、現在とは一変せざるを得ないのではないかという。(聞き手は角田裕育) ▼オリンピックはどうなる? ーーオリンピックは来年出来るのでしょうか? 内田 アメリカ国内の感染が収まらなければ、選手団が来ない。アメリカが参加しないオリンピックをNBCが放映する意味がないので、アメリカは五輪中止を求めてくるんじゃないですか。ヨーロッパの国も、ブラジルも、インドも年内の選手選考は無理でしょう。日本政府と組織委が開催にこだわっているのは、止めたら電通が潰れるからじゃないですか。 ーー復興五輪ということで石原慎太郎都知事(当時)が、東日本大震災直後に提案したと記憶していますが。 内田 復興に充てるはず

                        【内田樹氏に聞く(上)】 五輪中止で電通倒産との内部情報(ニュースソクラ) - Yahoo!ニュース
                      • 「配慮に欠けた」と謝罪 韓国特集で週刊ポスト - 産経ニュース

                        9月13日号の週刊ポスト=2日、東京都千代田区(納冨康撮影) その他の写真を見る(1/2枚) 小学館が2日発売の週刊誌「週刊ポスト」で「韓国なんて要らない」などと題する特集を組み、同誌に連載を持つ作家らから「差別的だ」と批判が噴出した。同誌編集部は同日「誤解を広めかねず、配慮に欠けていた」などと謝罪するコメントを発表した。 特集は「『嫌韓』ではなく『断韓』だ」とうたい、日韓の国交断絶を想定した上で「GSOMIA破棄なら半島危機へ」などと予測。韓国の学会のリポートを基に、韓国人の10人に1人は治療が必要なほど「憤怒調節」ができないとする記事を「怒りを抑えられない『韓国人という病理』」の見出しで掲載している。 作家の深沢潮さんは会員制交流サイト(SNS)で「差別扇動」を見過ごせないとしてエッセー連載の休止を表明し、思想家の内田樹さんも「今後、小学館の仕事はしない」と投稿。作家の柳美里さんが「人

                          「配慮に欠けた」と謝罪 韓国特集で週刊ポスト - 産経ニュース
                        • ハラスメントについて - 内田樹の研究室

                          早稲田大学の大学院で指導教授からハラスメントを受けて、当該教授と大学当局を訴えていた深沢レナさんから裁判闘争への支援を求められて、一文を寄稿した。もうだいぶ前のことで、去年の7月に書いたものである。その裁判が先日地裁判決が下って、元教授と大学当局に罰金刑が課された。控訴するつもりはなさそうなのでこれで裁判は終わるのだろうと思う。でも、これは金を払って頭を下げれば済むという話ではない。もっと奥の深い話である。 教育の場におけるハラスメントはまことに扱いの難しいものである。というのは師弟関係というのは対等の市民と市民がとりむすぶ「社会契約」ではないからである。そこにはある種の絶対的な非対称性がある。それが師弟関係の生命線なのである。そのことを理解していないと、師弟関係で起きるハラスメントの本質はわからない。 繰り返すが、師弟関係は社会契約ではない。教わる側が「これこれの代価を払うので、これこれ

                          • 内田樹「コロナと共生する社会」 岩田健太郎医師と語ったウイルスと人類 (1/2) 〈AERA〉|大越裕2020.4.17 AERA dot. (アエラドット)

                            うちだ・たつる/1950年生まれ。思想家、武道家。神戸女学院大学名誉教授。 いわた・けんたろう/1971年生まれ。医師。神戸大学病院感染症内科教授。(写真/楠本涼) 岩田健太郎氏(写真右)と内田樹氏は、同じ兵庫・神戸を中心に活動する旧知の仲。対談は、内田氏が師範を務める合気道道場「凱風館」で開かれ、150分間語り合った(撮影/楠本涼) 世界で猛威を振るう新型コロナウイルス。人類と感染症は今後どのような道を歩むことになるのか。AERA2020年4月20日号で、神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授と本誌コラムニストの思想家・内田樹氏が語り合った(対談日は4月3日)。その中からここでは「ポスト・コロナ」について論じる。 【岩田健太郎医師と内田樹氏の対談の模様はこちら】 ※【岩田健太郎医師「この失敗は感染症の教科書で語り継がれる」 3密クルーズ船の“なぜ”】よりつづく *  *  * 内田樹(以

                              内田樹「コロナと共生する社会」 岩田健太郎医師と語ったウイルスと人類 (1/2) 〈AERA〉|大越裕2020.4.17 AERA dot. (アエラドット)
                            • 安倍夫妻なぞと癒着のユーミン音楽を、なぜ反骨の宮崎駿は採用するか?差し替え、まったなし? - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                              ……安倍夫妻と親交が深いシンガー・ソングライター、松任谷由実(66)はニッポン放送「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」で、「テレビでちょうど(会見を)見ていて泣いちゃった。切なくて」と思いを吐露。安倍氏とは「私の中ではプライベートでは同じ価値観を共有できる、同い年だし、ロマンの在り方が同じ」と明かし、「辞任されたから言えるけど、ご夫妻は仲良しです。もっと自由にご飯に行ったりできるかな」などとねぎらった。 www.sanspo.com さて自分はユーミンの曲……って、思えば数曲ぐらいしか知らないっちゃ知らないんだけど、それでもとにかく、アベ夫妻と親交があるのである。 怒りの声が、多数寄せられている。 記事を読んで愕然とした。この約8年間、安倍首相のやってきた何を見て、ユーミンは「(安倍首相と)同じ価値観、ロマンが同じ」と言うのか。切り取られた言葉なので分からないけど、沢山の罪を犯して

                                安倍夫妻なぞと癒着のユーミン音楽を、なぜ反骨の宮崎駿は採用するか?差し替え、まったなし? - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                              • 文化資本議論の推移

                                文化資本。 この言葉はフランスのピエールという社会学者が提唱した概念らしいが、 最近のネットinJAPAN feat.はてなでは 「東京は文化資本が豊富だと自慢する東京人の傲慢さ」 「地方にも素晴らしい文化資本があり、東京と差がないどころか優位性がある」 みたいな話がよく上がってくるのを見かける。 けど、この話ってちょっと前までは「地方民が東京との文化資本格差を嘆く」って構図だったはずでは…? そう思って試しにはてブでざっと検索してみた。 日本で文化資本の研究が盛んになったのは90年代頃からのようだが、 2010年代以前には内田樹がブログで使ってるのがよくヒットするものの、まだ一般に広まってるワードとは言えなかったようだ。 また、この頃はあくまで単語として出てくるだけでそれ自体をテーマとしているわけではなく、都市部と地方の地域間格差などについても特に触れられてはいない。 そこから2010年

                                  文化資本議論の推移
                                • だから「生ぬるい追及」しかできない…朝日新聞が認めない「統一教会側との談合」という信じがたい過去(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

                                  世界平和統一家庭連合(旧統一教会)日本本部(=2022年7月20日、東京都渋谷区) - 写真=時事通信フォト ■いつもの社説も生ぬるい 朝日新聞が統一教会に怯えている。 そんな“風評”が飛び交うのには理由がある。 【写真】朝日新聞東京本社ビル 7月8日、安倍晋三元首相暗殺事件が起きて、山上徹也容疑者の動機が宗教団体への恨みであると警察情報が伝えられると、ネットではすぐにその宗教団体が「統一教会」だと指摘された。 他のメディアも次々に報じ始めたのに、朝日新聞の紙面に統一教会が登場するのは7月12日付である。 ようやく社説で取り上げたのが7月22日。「旧統一教会 政治との関わり解明を」が掲載されるが、 「選挙活動の組織的支援や政策への介入など、教団と政界の関係は種々取りざたされる。岸信介元首相以来の付き合いといわれる自民をはじめ、各党・各議員は自ら調査し、結果を国民に明らかにする必要がある。

                                    だから「生ぬるい追及」しかできない…朝日新聞が認めない「統一教会側との談合」という信じがたい過去(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
                                  • マイケル・サンデル 著『実力も運のうち』より。能力主義は正義ではない。 - 田舎教師ときどき都会教師

                                    GDPの規模と配分のみを関心事とする政治経済理論は、労働の尊厳をむしばみ、市民生活を貧しくする。ロバート・F・ケネディはそれを理解していた。「仲間意識、コミュニティ、愛国心の共有 ―― われわれの文明のこうした本質的価値は、ただ一緒に財を買い、消費することから生まれるのではありません」。その価値観を生むのはむしろ「十分な給料が支払われる尊厳ある職です。働く人が『自分はこの国をつくるのに手を貸した。この国の公共の冒険的大事業に参加した』と、コミュニティや、家族や、国や、それに何よりも自分自身に向かって言えるような職なのです。 そのように語る政治家は、いまではほとんどいない。ロバート・F・ケネディ以降何十年も、進歩派の大半はコミュニティや愛国心や労働の尊厳をうたう政治を放棄し、代わりに出世のレトリックを駆使してきた。 (マイケル・サンデル『実力も運のうち』ハヤカワ文庫、2023) おはようござ

                                      マイケル・サンデル 著『実力も運のうち』より。能力主義は正義ではない。 - 田舎教師ときどき都会教師
                                    • リチャード・ワイズマン博士 著『運のいい人の法則』より。運も実力のうち? それとも、実力も運のうち? - 田舎教師ときどき都会教師

                                      運がいい人のキャリアを大きく左右するのは、ビジネス界だけの話ではない。一九七九年に映画監督のジョージ・ミラーは、新作『マッドマックス』の主役にふさわしい俳優を探していた。戦いに疲れて傷ついた、しかしタフな男が理想だった。オーディション前日の夜、メル・ギブゾンという無名のオーストラリア人俳優が、通りで三人の酔っ払いに襲われた。顔をはらし、疲れきったようすでオーディションに現われたギブゾンを見た瞬間、ミラーは彼を主役に決めた。 (リチャード・ワイズマン博士『運のいい人の法則』矢羽野薫 訳、角川文庫、2011) こんにちは。96年に公開された、キャメロン・クロウ監督の『ザ・エージェント』に「This Is gonna be a great day.」という台詞が出てきます。字幕はたしか、 素晴らしい1日にしよう。 台詞の主はトム・クルーズだったでしょうか。あるいはレネー・ゼルウィガーだったでしょ

                                        リチャード・ワイズマン博士 著『運のいい人の法則』より。運も実力のうち? それとも、実力も運のうち? - 田舎教師ときどき都会教師
                                      • 2021.8・13 『日本の覚醒のために』 - カメキチの目

                                        久しぶりに内田樹さんの本を読んだ。 『日本の覚醒のために 内田樹講演集』という。 「覚醒」という言葉は使いたくなかったが、現在の日本、とくに政治と (それを支える)メディアの「劣化」にはガマンならないのであえて使ったという ----- 私が内田さんに傾倒するのは、この人の考えかた、発想が、そのものごとにとって もっともたいせつにしなければならないことは何か?と気づかされることだ。 ものごとの「本質」みたいなものに目を向けることのたいせつさ。 (内田さんは達人級の合気道の先生でもあり、養老さんが解剖を専門の仕事とされ「身体」からの 発想をだいじにされるのとよく似ている) 本からの話題、①アメリカの言いなり、②寺を見なおす、③コミュニケーション ④呪いの四つにしぼり、次回から書きます。その前に、 前に読んだ本『内田樹による内田樹』(多くの著作のうち自選した数冊を紹介) のなかの『先生は偉い』で

                                          2021.8・13 『日本の覚醒のために』 - カメキチの目
                                        • 『山本太郎から見える日本』から - 内田樹の研究室

                                          『山本太郎から見える日本』(ele-king)という山本太郎研究書にインタビューが載った。全体の4分の1ほどを一部を「予告編」として再録。 ■山本太郎を支持する理由 ──山本太郎を支持するようになったきっかけはなんだったのでしょう? 内田 はっきり注目するようになったのは3・11の後です。俳優だった人が政治的な発言をするようになったとたんに干されて仕事がなくなってしまったと聞いて、日本の芸能界はひどい世界だと思いました。そこで闘っているのは偉いと思って、ひそかに遠くから応援していました。その後、彼が参議院議員になって2~3年目のころかな、凱風館で公開で対談することになったんです。オープンマインドで、とてもフレンドリーな方だったので、すっかり気に入って。いやあ、いい奴だなと(笑)。 彼の手法はいくつか基本的な政策を掲げて、その点に同意してくれる相手とはだれとでも組むというやり方ですね。そうい

                                          • 「教授とは社会を見るまなざし、文化を見るまなざしでつながることができた」後藤正文が語る、社会に生きる人間としての自分と坂本龍一 | TURN

                                            「教授とは社会を見るまなざし、文化を見るまなざしでつながることができた」 後藤正文が語る、社会に生きる人間としての自分と坂本龍一 後藤正文が初めて本名名義でのアルバム『Recent Report I』を発表した。ASIAN KUNG-FU GENERATIONでもGotchでもなく、ただ、後藤正文として。だが、その作品を耳にすれば、これを何も纏わない自身の名前で制作する必要があったことに気づくだろう。そのくらいプライヴェートなアルバムであり、現代に生きる個人の想いがそのまま音に反映された作品だ。 ここには歌もなければメロディもない。リズムやビートもない。一般的な概念としてのポップス、ロック的な形式やスタイルもない。自らフィールド・レコーディングを重ねて収集した音のカケラを取り込みながらスタジオに籠ってたった一人で制作したという今作は、強いて言えば、いわゆるドローン作品、あるいはアンビエント

                                              「教授とは社会を見るまなざし、文化を見るまなざしでつながることができた」後藤正文が語る、社会に生きる人間としての自分と坂本龍一 | TURN
                                            • 2020.4.28 レヴィナス - カメキチの目

                                              カメキチの目 内田樹さんはしばらく前までは大学の教師で、 世界(とくにフランス)の思想・哲学の専門家。 内田さんは、レヴィナスという哲学者を(学問の上だけで なく人生の)恩師として尊敬し、慕っておられる。 私は「レヴィナス」という名前自体が初耳だった。 だから、著作にはよくレヴィナスが出てくる。 (『内田樹による内田樹』にも当然でてきた。最後はレヴィナスについての2冊) レヴィナスは難解と言われているらしいのですが、内田さんはまったくの初心者で あっても納得がいくよう、わかりやすく述べておられます。 (読者にわかりやすい書き方をとても意識して書いておられる気がする) 読者がわからないと本を書く意味がないと、暗におっしゃっているかのようだ。 私は、文学、絵画、彫刻、工芸、音楽、映像などの芸術は感覚、感性で感じるもの だから理解できる・理解できないというレベルのものではないと思う。 が、芸術で

                                                2020.4.28 レヴィナス - カメキチの目
                                              • 同業の医師から見た、上昌広と反論まとめ : 哲学ニュースnwk

                                                2020年03月10日07:00 同業の医師から見た、上昌広と反論まとめ Tweet 1: ファムシクロビル(東京都) [IN] 2020/03/09(月) 15:36:53.85 ID:rgMHJVDJ0 BE:306759112-BRZ(11000) ひまわりのたね @s8DEcF8oORPcz3N 昨日のMr.サンデーで上昌広という医師が、「望む人たちにはどんどん検査はしてあげるべき」 「民間に依頼すれば1日に何万件の検査も可能です!」みたいなこと言ってた。 一部の医者がテレビで煽ることを言ってますからね。 EARLの医学ツイート @EARL_Med_Tw あの方は今回の騒動初期から検査精度の考え方とかどう言う検査なのかとか検体輸送の問題とかが全部すっ飛んでる方なので、 もう参考にならないんですよ EARLの医学ツイート @EARL_Med_Tw 風邪程度の患者まで全部検査すべきかす

                                                  同業の医師から見た、上昌広と反論まとめ : 哲学ニュースnwk
                                                • ハゲタカに食いものにされる日本の教育現場――内田樹×堤未果 | 文春オンライン

                                                  教職員の長時間労働がブラック過ぎると話題になっている。過労死ラインの週20時間以上残業をしている教員は中学校で57.7%、小学校で33.5%(「教員勤務実態調査」2017)との統計もあるなか、現場を疲弊させる諸政策が打ち出されてきたのはなぜなのだろう。ビジネス化が進みすぎた教育制度にたいして、アメリカの教師たちが起こした100万人デモとは? 学生が食いものにされる実態と再建の道筋を探る。 ◆◆◆ 最低の教育コスト×最低の学習努力 内田 新自由主義の潮流のなかで、教育分野もまた「ハゲタカ」の餌食になりつつありますね。2004年に株式会社立大学という制度が導入されました。ビジネスマンたちが「大学の教師というのは世間のことを何も知らない。だから、無用のことばかり教えて教育資源を無駄にしている。われわれのような世知に長けた実務家が大学で教えれば、即戦力となる優秀なビジネスマンを育てることができる」

                                                    ハゲタカに食いものにされる日本の教育現場――内田樹×堤未果 | 文春オンライン
                                                  • 資産防衛のために寝当直医が読んだ本 その163 - 寝当直医の資産防衛

                                                    街場の現代思想 内田 樹さん著 街場の現代思想 (文春文庫) [ 内田 樹 ] 人生の良きメンターである Marshal 先生からご紹介いただいた本です。 文化資本に気づき、子供に身に着けさせたいと奮闘しているMarskoinがモヤモヤ悩んでいる時に教えていただきました。 「プチブル」を自覚し 今の自分の立ち位置やふるまい方、教育の仕方 次世代により強固に固定化されるだろう階層のなるべく上に位置できるよう いろいろな気づきをくれる本です。 文化資本を自然に身に着け文化資本を意識していない階層 文化資本に気づきそれを意識しもがいている階層 文化資本が見えていない(興味の対象や身の周りにない)階層 文化資本に気づいてしまった人には超お薦めの1冊です! とても面白く役に立ちます!! あ 文化資本のことだけではなく いろいろと書いてあって面白いですよ。 P157 結婚とはごくたまに愉しいこともある

                                                      資産防衛のために寝当直医が読んだ本 その163 - 寝当直医の資産防衛
                                                    • 日本は帝国の属領から脱却できるか? - 内田樹の研究室

                                                      『月刊日本』5月号は「ウクライナ後の世界」を特集した。そこにロングインタビューが載ったので、転載しておく。 ―― ウクライナ戦争は世界の在り方を変えました。しかし何がどう変ったのかは、まだよく分かりません。内田さんはこの戦争で世界はどう変わると思いますか。 内田 ウクライナ戦争は「国民国家の底力」を明らかにしたと思います。冷戦後、国民国家はその歴史的役割を終えて、ゆっくり消滅していくと考えられていました。経済のグローバル化によって国民国家は基礎的政治単位であることを止めて、世界は再びいくつかの帝国に分割されるようになる。S・ハンチントンの『文明の衝突』(1996年)はいずれ世界が七つか八つの文明圏に分割されるという見通しを語ったものですが、多くの知識人がそれに同意しました。 ウクライナ戦争は「ウクライナはロシア帝国の属領であるべきか、単立の国民国家であるべきか」という本質的な問いをめぐるも

                                                      • 教育についての「いつもと同じ話」 - 内田樹の研究室

                                                        ある媒体に教育論を寄稿した。あまり人目に触れることのないマイナーな媒体なので、ブログに採録しておく。 そちらの編集部から教育について寄稿をお願いされたので、「いつも同じ話をしているので、改めて書き下ろすようなことがありません」とお断りしたら、「ありものの使い回しでもいいです」ということだったので引き受けた。でも、さすがに「ありものの使い回し」で原稿料頂くのは良心が咎めて、結局全部書き下ろしてしまった・・・でも、書いている人間は同一人物なので、中身は「いつもと同じ話」である。 教育についての個人的意見を記す。 もう20年近くほとんど同じことを繰り返し訴えている。20年近くほとんど同じことを繰り返し訴えなければならないのは、私の主張が同時代日本人の同意を得ることができないからである。だから、以下に私が書くのは「日本社会のマジョリティによって受け容れられていない主張」である。 私が言い続けてきた

                                                        • 朴先生からのご質問「原理主義について」 - 内田樹の研究室

                                                          さてここで第二番目の質問です。 マルクス主義あるいはフェミニズムへの盲信と、内田先生のレヴィナス信奉との根本的差異をお聞きしたいと思います。いや、私にはなんとなくわかるんですが、内田先生はレヴィナスへの「帰依」、批判者への「筆誅」という言葉をお使いになるので、韓国読者に対しては、そのへんをクリアしていただければと思います。 二番目の質問にお答えします。朴先生はもう「なんとなくわかる」とお書きになっていますけれど、その通りです。僕の答えはいつもと同じです。僕がある種のマルクス主義者やある種のフェミニストに対して異議を申し立てしているのは、その「原理主義的」な姿勢が不適切だと思うからです。 マルクス主義もフェミニズムもすぐれた思想であり、それまではっきりとは意識化されてこなかったさまざまな社会的な不正や非道を前景化して、社会を「より住みやすいもの」にしたことについては多大な功績があります。僕は

                                                          • もへもへ on Twitter: "「無策な安倍政権」をいまだに支持し続ける人がいる理由――内田樹の緊急提言 https://t.co/blfnYrOp2a コロナで中韓にまなべとかいいながら とかいいながら「中韓が強権と私権制限」があったから感染封じ込めができたってことをいっさいい言わないところ本当にクソ。"

                                                            「無策な安倍政権」をいまだに支持し続ける人がいる理由――内田樹の緊急提言 https://t.co/blfnYrOp2a コロナで中韓にまなべとかいいながら とかいいながら「中韓が強権と私権制限」があったから感染封じ込めができたってことをいっさいい言わないところ本当にクソ。

                                                              もへもへ on Twitter: "「無策な安倍政権」をいまだに支持し続ける人がいる理由――内田樹の緊急提言 https://t.co/blfnYrOp2a コロナで中韓にまなべとかいいながら とかいいながら「中韓が強権と私権制限」があったから感染封じ込めができたってことをいっさいい言わないところ本当にクソ。"
                                                            • 台湾海峡の危機 - 内田樹の研究室

                                                              山形新聞に毎月連載しているコラムの4月寄稿分(2021年4月13日) 台湾海峡の緊張が高まっている。4月7日に12機の戦闘機を含む15機の中国機が台湾の防空識別圏に侵入した。米海軍の駆逐艦が台湾海峡を通過したことへの反応と見られる。中国政府は「米国が台湾海峡の平和と安定を危険にさらしている」とコメントし、これを承けて台湾の外交部長(外相)は中国による台湾侵攻の危機が高まっているという米軍の見解を紹介した上で「そうした事態になれば台湾は最後まで戦う」と述べた。台湾海峡の緊張はかなりシリアスなレベルに達してきた。 中国の台湾への軍事侵攻はあり得るのか? 米国の外交・軍事専門家の間ではしだいに「あり得る」という意見が増えている。 先月号の『フォーリン・アフェアーズ・レポート』の巻頭論文は中国は2027年までに軍の近代化を終え、台湾をめぐるアメリカとの紛争で「想定できるあらゆるシナリオで中国が支配

                                                              • 病と癒しの物語  『鬼滅の刃』の構造分析 - 内田樹の研究室

                                                                Twitterにも書いたけれど、ある大学から入試問題に使ったので、過去問集に採録したいという連絡があった。いったい何を使ったんだろうと思って見たら「週刊金曜日」に寄稿した『鬼滅の刃』論だった。ずいぶんとレアなアイテムを探し出して作問したものである。2020年12月に書いたものなので、何を書いたかすっかり忘れていたので、HDをサルベージして探し出して読んでみたら結構面白かったのでブログに再録。 マンガについて書くのは久しぶりである。数年前に集英社が『ONE PIECE strong words』という本を出すことになり、そのときにONE PIECE論を書いたのが最後。尾田栄一郎さんの『ONE PIECE』は世界累計発行部数4億7千万部という桁外れのヒット作品であったので、版元から「どうしてそんなに売れるのか」について理由を考えて欲しいと言われて書いた。不思議な注文である。たぶん「ただすごく売

                                                                • 「虎の威を借りる狐」の話~なぜ「党派性」が強い人は断言的口調で語り意見を絶対に修正できないのか~ - 頭の上にミカンをのせる

                                                                  もう100億回は書かれていることだと思いますが「自分の頭で調べたり考えたりしない人ほど、断定的な物言いをする」という傾向がどんどん強くなっていきました。 2014年段階で「自分で思考しないでただ人の言ったことを通過させるだけのBOT人間」という存在は周知の存在となっており「はてな村奇譚」でも語られていました。 はてな村奇譚上 作者:小島アジコAmazon 最近はさらに悪化しており、内田樹が「虎の威を借りる狐の意見」として表現したよりおぞましいものの影響が強くなってきているように思います。「虎の威を借りる狐」たちが、そのお手軽さゆえに発言量の多さによって「虎」を駆逐するようになってきている気もします。 というわけで、古い本ですが「日本辺境論」を振り返ってみましょう。 日本辺境論 (新潮新書) 作者:内田 樹新潮社Amazonこの本が出たタイミングが内田樹が輝いていた最後の時期だったなあと思い

                                                                    「虎の威を借りる狐」の話~なぜ「党派性」が強い人は断言的口調で語り意見を絶対に修正できないのか~ - 頭の上にミカンをのせる
                                                                  • 質問・批判をかわす「安倍話法」には4パターンある、その研究

                                                                    <「ご飯論法」「一・1で強調して否定」「YES・NOで答えない」「印象操作」――今こそ読んでおきたい『「安倍晋三」大研究』> 女性新聞記者とエリート官僚との対峙を描写した映画『新聞記者』が話題だ。誰もが知る政治事件(と似た話)が続々と登場するサスペンスドラマであり、ベースになっているのは東京新聞の望月衣塑子記者による同名書籍である。 その書籍も非常に興味深く読んだし、映画もぜひ見ておくべきだと感じる。が、同じように"いま、この時期だからこそ"読んでおきたいのが、望月氏が中心となって作られた『「安倍晋三」大研究』(望月衣塑子&特別取材班 著、KKベストセラーズ)だ。安倍晋三首相、そして安倍政権をさまざまな角度から解き明かした一冊である。 なぜ、安倍政権はこうも長く続くのか、安倍首相とは一体、何者なのか。首相を支える日本社会の変質、政治やメディアの在りようについて、本書を手に取った読者の方々が

                                                                      質問・批判をかわす「安倍話法」には4パターンある、その研究
                                                                    • 選挙と公約 - 内田樹の研究室

                                                                      これは『週刊金曜日』に6月8日に寄稿したもの。 為政者が明らかに自分たちに不利益をもたらす政策を実施している時に、それにもかかわらず、その為政者を支持する人たちがいる。彼らはいったい何を考えているのだろう。 多くの知識人や言論人はそういう人たちは「情報が不足している」のか「情報が歪められて伝えられている」ので、「啓蒙」努力によって政治的態度を改善することができるというふう考えている。だが、ほんとうにそうなのだろうか。私は最近だんだん懐疑的になってきている。 自分たちを苦しめる政党を支持している人たちは、その事実をたぶん(ぼんやりとではあれ)理解しているのだという気がする。どういう政策が自分たちに利益をもたらし、どういう政策が不利益をもたらすことになるかくらいのことはわかるはずである。外交や安全保障や経済政策については適否の判断が下せないにしても、賃金や税金や社会保障や教育費のことなら自分に

                                                                      • 「小論文」で検索してやってきた君に - 日々の与太

                                                                        「小論文」関連の検索でここにやって来た閲覧者さんへ。 どうも見当の違うエントリにたどり着いちゃうヒトもそれなりにいらっしゃるみたい。でも、そういうときにはちょろっとサイドメニューくらい確認してもバチは当たらないと思うぞ。そうすると「小論文の道具箱」カテゴリー ってのがあるのに気づいたり出来る。 ブログの記事だから、入門者が順を追って読んでもすぐに役立つ教材になっているかどうかは、はっきりいうと怪しい。まとまった教材としての学習手順や体系性を意識せず、そのときどきの思いつきや巡り合わせで書かれているからだ。けれど、学校・塾などで扱われることの多い標準的な問題から少し離れたタイプの問題も扱っているので、普段の学習と並行して読んでみる分には何かの足しになるんじゃないかとは思う。 追々、以前のブログや「小論文の道具箱」*1の記事も手を入れつつ復旧しようかと考えてもいるのだけれど、いつになるやらわか

                                                                          「小論文」で検索してやってきた君に - 日々の与太
                                                                        • 内田樹氏×中田考氏。アメリカの撤退とタリバンの復権、アフガニスタン情勢にみる中国の影響力。台湾情勢はどうなる? - 政治・国際 - ニュース

                                                                          週プレNEWS TOPニュース政治・国際内田樹氏×中田考氏。アメリカの撤退とタリバンの復権、アフガニスタン情勢にみる中国の影響力。台湾情勢はどうなる? イスラーム法学者・中田考氏(左)と、思想家の内田樹氏(右) 2021年8月、アフガニスタン情勢が急展開した。アフガニスタンに駐留する米軍・NATO(北大西洋条約機構)軍が同国から撤退を始めると、首都カブールがあっけなくタリバンの手に落ちた。あわてる欧米諸国をよそに、タリバンへの支援声明をいち早く出したのが中国だ。 アフガン情勢はこの後、どんな展開を見せるのか。そしてタリバン政権に接近する中国の意図とは──。9月17日に集英社新書『中国共産党帝国とウイグル』(橋爪大三郎・中田考)を上梓したイスラーム法学者・中田考氏と、思想家・内田樹氏が対論。 ■誰も予想できなかったカブール陥落内田 こんなに早くアフガニスタンが落ちるとは、誰も予想できませんで

                                                                            内田樹氏×中田考氏。アメリカの撤退とタリバンの復権、アフガニスタン情勢にみる中国の影響力。台湾情勢はどうなる? - 政治・国際 - ニュース
                                                                          • 小田嶋隆さんのとあるツイートにドン引きしてしまった…… - 頭の上にミカンをのせる

                                                                            この件についてのはてブコメントの酷さの裏付けみたいなツイートを見かけた。 バカな発言をたしなめた相手に被害者ヅラをされた場合、そのまま黙っていると加害者認定されてしまう。 ここは、「違うぞ」と強く言い張っておかねばならない。 私が加害をしているのではない。 君が自分のバカな発言の報いを受けているという、それだけの話だ。 そこのところを間違えてはいけない。— 小田嶋隆 (@tako_ashi) December 26, 2020 ちょっとこれはうげーってなるわ…。 多分だけど、今でもはてブコメントで4℃の彼女を叩いてる人、完全にこの意識なんだろうな。 つまり、自分のツイートの加害性を完全に否認してる。はてブ民はそういうとこだぞほんまに。 小田嶋隆さん自体は結構好きなんですが ブログのアーカイブを見てもらえればわかっていただけると思うが、私は小田嶋隆さんの文章がかなり好きな方である。 今まで何

                                                                              小田嶋隆さんのとあるツイートにドン引きしてしまった…… - 頭の上にミカンをのせる
                                                                            • 自民内で癒着議員と癒着なし議員で対立へ(ニュースソクラ) - Yahoo!ニュース

                                                                              安倍元首相銃撃事件について、内田樹氏に聞いた。内田氏は「犯人に同情する余地はない」としながらも、統一教会が深く権力に食い込み、様々な圧力を加えて来たことを問題視すると同時に、統一教会に関与した議員がいる野党の弱腰などを痛烈に批判し、今後の裁判や政局を予想した。(聞き手は角田裕育) ― 安倍首相と統一教会の関係がクローズアップされていますが、内田さんは旧統一教会とのかかわりはありましたか? 内田 統一教会と勝共連合の名を知ったのは1970年代はじめです。でも、名前だけで実体は知りませんでした。学部の頃は新左翼の時代ですから、原理研の活動する余地なんかありませんでした。 院生になった頃にはじめて「原理」という名前を学生たちの口から聞くようになりました。勝共連合が60~70年代の全世界的なベトナム反戦運動や、学生運動・市民運動・労働運動、革新自治体の広がりといった「左傾」に対抗するために日韓の極

                                                                                自民内で癒着議員と癒着なし議員で対立へ(ニュースソクラ) - Yahoo!ニュース
                                                                              • 次のAmazonレビューを確認してください: 地域医療と暮らしのゆくえ: 超高齢社会をともに生きる

                                                                                アマゾンレビューは書かないことにしているのですが、まあときには例外があってもいいでしょう。他で書いたものをそのまま転載。 献本御礼 医療系のドラマや映画、小説、漫画には基本的にアクセスしません。「本当はこうじゃない」みたいな監修目線からではなく(フィクションはべつにホラでもよい派です)、ぼくはフリータイムくらいは医療から離れていたいからです(医療嫌いなのかもしれません)。 同様の理由で、医者の書くエッセイとかも敬遠することが多いです。とくにヒューメインな内容は読んでるこっちが恥ずかしくなるので、ノーサンキューになりやすい。ぼくのなかでほぼ唯一の例外が徳永進先生のエッセイかな。 で、唯一じゃない例外がここにひとつ。高山義浩先生の新著です。 本書は非常に奇妙な構造をしていて、高山先生知らない人はかなり面食らうでしょう。でも、コアなファンが多いので、そういう人にはすんなり読める本でしょう。まあ、

                                                                                • 中東研究者有志 ガザの事態を憂慮し、即時停戦と人道支援を訴える 中東研究者のアピール 2023年10月17日

                                                                                  ガザの事態を憂慮し、即時停戦と人道支援を訴える中東研究者のアピール 中東のパレスチナ・ガザ地区をめぐる情勢が緊迫、深刻化しています。私たちは、中東の政治や社会、歴史、中東をめぐる国際関係等の理解、解明に携わってきた研究者として、また中東の人々やその文化に関心を持ち、中東の平和を願ってさまざまな交流を続けてきた市民の立場から、暴力の激化と人道的危機の深刻化を深く憂慮し、以下のように訴えます。 一、     即時停戦、および人質の解放。 二、     深刻な人道上の危機に瀕しているガザを一刻も早く救済すること。ガザに対する攻撃を停止し、封鎖を解除して、電気・水の供給、食糧・医薬品等の搬入を保証すること。軍事作戦を前提とした市民への移動強制の撤回。 三、     国際法、国際人道法の遵守。現在進行中の事態の全局面において人道・人権に関わる国際的規範が遵守されることが重要であると共に、占領地の住民