自立支援―――実に嫌な言葉です。字面だけ見る分には取り立てて悪いイメージも湧かないのでしょうけれど、その名の下で行われていることを考えると反吐が出ます。かつて「社会人」を英訳するなら“Samurai”が相応しいと述べてきたわけですが、では「自立支援」を英訳するならどうでしょうか? 社会人=Samuraiのように、用法の類似性を重視して言葉を選ぶなら、真っ先に思いつくのは“purge”ですね。 全てがそうではないにせよ、自立支援とはすなわち「居場所を奪う」ことである、そんなケースが目立ちます。ここで自立支援は、その支援を受ける対象者のためではなく、支援対象者を取り巻く周りのために行われていることに留意してください。自立支援が必要な対象者を社会の負担と見なし、社会からその負担をいかに取り除くか、そうした面で最適化されているのが自立支援の主流です。 参考、 誰のためのセーフティネット? あくまで